「生演奏」にかける思い
皆さん、こんにちは! こどもレストラン事務局のゆりねぇさんです!
今日は、こどもレストランの「音楽パート」、食を楽しんだあとの生演奏について、ゆりねぇさんが熱く語りたいと思います!
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「こどもレストラン〜食と音楽の世界旅行〜」とは?
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学んできたことを生かし、学び続ける心を伝える
わたしは、音感教育をすすめている幼稚園で日々音楽に触れ、2つ上の姉の影響で幼少期からピアノを習っていました。常に生活の中に音楽があふれていたんです。
「おねしょした?」と聞かれれば、「してないの~♪」と自作の歌で返し、夕食にエビフライが出れば「エ~ビ! エ~ビ!」と体を動かしながら、ミュージカルのように全身で音楽を表現していました(と、母から聞きました)。
そんなわたしは、小学5年生の時に、姉が通う中学校の合唱部の全国大会出場記念コンサートを聴きにいき、「私もやりたい!」と思うようになりました。願い叶って中学時代は合唱部に入部し、高校時代から声楽を習い始め、大学は音楽科に進み引き続き声楽を学んできました。
大学を卒業した後は東京で音楽の勉強を続け、演奏家として活動しながら生活してきました。「音楽しか勉強してこなかったのでは?」というくらい、音楽漬けの毎日でしたね(笑)。
そして、東京に来てから就いた学童の仕事。
この仕事を経験したからこそ芽生えてきた
「こどもたちのために、何かしたい!」
という漠然とした思いが、「こどもレストラン」というイベントとして少しずつ形になってきました。
わたしはこれまでクラシック音楽を学んできていて、その中でも西洋音楽について勉強してきました。大学時代は、イタリア・ドイツ・フランス・イギリスといった国や地域の曲を主に扱っていました。
こどもレストランの構想過程で、世界の国や地域の料理や食事を作ろうというアイデアが出た時、わたしの中で、今まで生活の大部分を占めていた「音楽」をかけ合わせてみたいと感じるようになりました。
副題に「〜食と音楽の世界旅行〜」と付いている通り、こどもレストランにとって「音楽パート」はなくてはならない大切な時間となりました。特に、学生時代に学んできたヨーロッパの国がテーマになった時には、「何の曲を歌おうかなぁ~?」と自宅の本棚を眺めては、ピアノを弾きながら鼻歌交じりに練習しています。
わたしが学んできた大好きな音楽や曲を、こどもたち・保護者の皆さんに紹介できる機会があるのは、とても幸せなことです。
「こどもたちに様々な文化に触れてもらいたい!」と、保護者の皆さんが思っていても、自らが体験していないことを自分のこどもに伝えるのは、難しいものがあります。
だからこそ、わたしが学んできた音楽の魅力や奥深さを少しでも皆さんに共有し、こどもレストランの音楽パートがきっかけで興味・関心の幅が広がるといいな、と思っています。
もちろん、副題「~食と音楽の世界旅行~」が示す通り、こどもレストランのテーマとなる国・地域がヨーロッパとなるだけではありません! これまでの20回近くの開催で、様々な国や地域の音楽を演奏してきました。
まず、テーマとなる国が決まったら、その国の文化について調べます。
歴史や慣習、服装や伝統から始まり、最近の流行歌まで……限られた時間の中で調べられるだけ調べます。
正直、「この国の音楽について、何も知らないよ~!!」という状態の時もあります。でも、それをマイナスに捉えるのではなく、「この国の音楽について知る機会ができた!」という思考に変換し、テーマとなる国の言語や歴史の背景などをより詳しく調べていきます。
「知らないから演奏しない・できない」のではなく、「知らないからこそ、知る努力をする(知る喜びを知る)」という姿勢が、こどもたちにも伝わるといいな、と思っています。
演奏曲の決定
テーマとなる国の文化を調べたら、いよいよ当日演奏する曲を決めていきます。
わたしが演奏曲を決める時に意識していることは、
ということです。
わたしが歌いたい曲だけを集めても、相手には伝わりません。「聴いてくれるみんなにも楽しんでもらいたい!」と常に思っているので、曲の長さや曲調、認知度なども考慮し、披露する2~3曲を選曲していきます。
オペラのアリアなどは、メロディーの美しさや自分の気持ちを朗々と歌う表現力を伝えたいので、1人で歌います。一方で、音の重なり、移り変わり、楽器と織りなすハーモニーなど、音の厚み、深みを感じてほしい時は、複数人で歌ったり、楽器を用いたりします。
今までも、たくさんの共演者に協力してもらい、表現の幅を広げてきました。
音が重なっていく様子を感じてもらったり、曲調に緩急があったりすると、一見静かに演奏を聴くのが難しいかな? と思うような3歳くらいの子でも、集中して聴いてくれています。
「生演奏」にこだわる理由
こどもレストランの開催は、会場探しから始まります。その関係で、ピアノの使用不可だったり、「大きな声はちょっと……」と言われたりすることも多々あります。
しかし、わたしは可能な限り「生演奏」にこだわります。
その理由に、小さいお子さんのいるご家族は、生演奏を聴く機会ってそんなに多くはないのかな? と感じているからです。
「演奏中にこどもが騒いだらどうしよう!」
「クラシック音楽って難しくて、眠くなっちゃう」
「知らない言語だから何を言っているか分からなくて、なんだか退屈~」
いろいろな理由から、生演奏を聴く機会から遠ざかっているように思います。
だからこそわたしは、こどもレストランでは好きなだけ騒いでいいから、生の音を聴くことでこどもたち自身がどんな感情を持つのか、生演奏の音楽はとても迫力があって、心が高揚するものだということを 知ってほしいなと思っています。
「音楽」は「音を楽しむ」と書きます。
音楽の楽しみ方に正解はありません。感じたままに体を動かしたり、一緒に歌ってみたり……どんな形でも、演奏している音楽で自分を表現してくれている姿を見ると、とてもうれしい気持ちになります。
ありがたいことに、こどもレストランへの参加をきっかけに、歌を習い始めたり、保育士を目指したりしている、というこどもたちもいるようです。
わたしたちの活動を通して、これからの未来を担うこどもたちの、将来の選択肢を増やすことができていれば、こんなに幸せなことはありません。
参加してくれる皆さんの感情を揺さぶることができるよう、これからも「生演奏」にこだわっていきます!
これまでの各回の「音楽パート」も記事にしていますので、ぜひご覧ください。
ここで音楽を聴くことはできませんが、会場での開催ができた時には、ぜひわたしの生演奏の音楽を体験しにきていただけるとうれしいです。
そんな日が実現できるよう、これからもがんばっていきます!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
こどもレストランについて、もっと知りたい方は、
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