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【新規事業の鉄則】どこに、どうやって向かうか

シンチャオ!

本日は社内で新規事業を推進する時に持っておきたい視点について書いていきます。新規で参入するのか既存事業をグロースさせるのかなど、担当者がどの領域の、どこに、どうやって向かってけば良いのかという迷子にならないようにするため内容です。

(担当当初にしっかりと社内確認&すり合わせ提案しておくべきだったと思うったので事業企画備忘録として記載)

それでは書きます!

"新規事業"としての会社の役割と位置づけを明確にする

"新規事業"と言っても、人によって定義が違うので、会社組織にとっての新規事業が何かを明確にする必要があります。

例えば、

・既存事業のアップセルとなるようなサービス企画~新市場*新商品への参入までを新規事業として捉えている事業担当者
・新市場*新商品において第二第三の収益柱の構築を新規事業として捉えている経営上層部

「さすがにその認識の相違はないでしょう。」

と思うかもしれないですが、意外と認識相違が起きていると思います。これらの背景には、どれくらいの事業数値規模を、何年で、何円活用して、どの領域に参入していくのか、という"前提条件"がずれている、or 明確にない状態があります。※前提条件の要素は一例

これらの背景の整理ができていれば認識の相違は少ないと思いますが、"きちんと”整理できている組織は多くはないと思っています。

整理できていない状態で新規事業企画を進行させると、市場規模の大きさや、事業ドメインの選定などで、後々合意を取れなくなり、企画として成立する可能性は低くなると考えております。

ですので、会社組織と実行担当者間で、何のための新規事業で、そして前提条件を明確にしたうえで、新規事業に取り組む必要があります。

既存&新規の区別を共通解として出しておく

これは、アンゾフの事業成長マトリクスのフレームワークを分解するような形式で活用するのが良いと思います。

既存事業の在り方がどの領域までの拡張を考えていて、考えていないのかの整理になります。

先ほどの前提条件の際に、新規事業の定義段階でおおよその内容は決まると思いますが、可視化して社内認識を取っておくと、なおよいのではないかと思います。

新規事業の手段と優先度を明確にする

新規事業における前提条件を社内できちんと整理&合意を取るうえで重要なのが、新規事業の取組み手段を決めていきます。例えばですが、下記の様な手段の中でも、優先順位を決めることは非常に重要です。

a.社内で新規事業の内製化を行い事業を立ち上げる組織を作る
(スタートアップスタジオ作る的な)(しっかり内製化したい組織にはぴったり、海外の基本的なやり方、国内だと、ガイアックススタートアップスタジオ、REAPRA)
b.既存事業と相性が良い(クロスセル&アップセル)しやすい事業をMAで買収しグロースさせる
c.参入したい新規ドメインで展開している事業を買収してグロースさせる(顧客DBを既に保持している会社がねらい目、アプリ,メディア,店舗は人と情報がミックスできる小売り的空間なので対象になりやすい)
d.社内でCVCを設立して中長期の投資利益及び事業モデル構築のナレッジを吸収する
e.社内でCVCを設立して中長期の投資利益及び事業モデル構築のナレッジを吸収する

組織の現状を踏まえて、第2第3の収益事業を構築するために、最短で且つどのような目的で達成していくのかは必要です。

新規事業の軸をどこにおくのか

軸がない場合、PMFするまで粘れなかったり、的外れの企画をしてしまいます。軸と言うのは、中長期で成長すればよいのかor短期で売上責任を追っていくのかなどの新規事業に対する期待値の基本認識です。

ネット代理店企業のS社などの新規事業は3ヶ月で粗利数千万や、R社では3年で売り合え10億円が絶対条件とい話を聞いたことがありますが、両者ともに新規事業を多く当てている印象です。

最後に

新規事業の立ち上げは、結局気合と根性で何とか事業を作れる"人"をアサインできるかが最終的に重要ですが、基本的な前提条件を組織として文化として伝達していくことも大切ですね。それでは今日はこのへんでカモーン!

過去に書いた事業企画関連の記事を記載しておきますので、ぜひ一読してみてください。

"発注力がない人は仕事ができない"
"Wowなサービス体験に必要な要素について"
”B2B事業アイデアの企画方法の【失敗しない鉄則】”
"事業企画において外せない【事業ドメインの選択】"
”意味のない競合リサーチを防止する方法”
"失敗しないリサーチ抽出方法"
"リサーチにおいて、絶対に外せない在り方"
"もはや常識、市場機会の算出方法について"
"【最も難しいスキル】ヒアリングの極意"
"アイデアの生み出し方"
"ユーザーヒアリングには3c観点が重要"
"メンズ美容商材のマーケティング記録"
”フィットネス*食市場のサービス調査記録”
"全サービスに該当する【体験】のあり方"
"経験価値について"
"売れるブランドの共通因子とは"
"知っているようで知らない脳科学マーケティング"
"マーケティングはROIで決めるべき"


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