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発注力なしの業務はありえない

シンチャオ!

仕事って全ての工程社内外で"発注"が起きますよね。

LP制作を依頼するとき、
システムの要件定義を発注するとき、
採用代行を発注するとき、
社内で提案書の作成を発注するとき、
etc...

仕事においてありとあらゆるシチュエーションで他者に何かを依頼する"発注"が生じるかと思いますが、発注する時の内容が具体的であればあるほど、依頼を受ける側(=受注)が、ずれたアウトプットを制作することはありませんし、発注側と受注側で大きな認識の違いが起きる事はないでしょう。

依頼内容を具体的に、もれなく、網羅的に策定できる能力を"発注力"と呼ぶことにします。(要件定義力も近しい意味になるかもです)

この発注力を高めるメリットや発注力を高めるための手段を、事業企画の備忘録として書いていきます。

発注力はどうやって高まるのか?

そもそもですが、歯注力の構成要素として、"知識"と"ちょっとした経験"が存在しています。

知識と言うのは、発注に必要な網羅的な情報であり、ちょっとした経験と言うのは、発注内容を自分で体験したことがあることを指します。

この2つの構成要素の質を高めていくことが、発注力を高めることに繋がります。

例えば、LPの制作発注を想定してみましょう。

LP制作に関する知識と、LP制作のちょっとした経験があれば、的外れの発注書ができることはないですし、その発注による期待値を適正に自分自身で設定することが可能になります。

この期待値を自分で調整できることが重要で、期待値を調整できないと、アウトプットに対する認識のずれが生じたり、アウトプットのずれの要因が理解できない状態かと思います。

要は、AとBとCの要件なら"★★☆☆☆"のアウトプットになり、AとBとCとDとEの要件なら、"★★★★☆"のアウトプットになるという事を理解できるかが重要になります。

発注力に必要な知識とちょっとした経験

知識というのはLPの制作であれば、

LPが制作されるまでの工程と工数
HTML/CSS/Javaの違い
サーバー/ドメイン/ネットワークの理解
WF作成
計測周りの基本知識
LP制作会社の相場
運用に必要な業務工数
成果物の権限についてなどの契約周りの常識
リスティング広告の特性

これらをきちんと理解しておくだけで、多額の請求が生じたり、成果物の権限がサイト制作側に生じたり、計測設定がされておらず追加料金が発生したりします。

加えて、LPを一度自分制作したことがある経験があると、LP制作に必要な知識を網羅的にもれなく回収できます。

しかし、これらの知識と経験が内情状態だと、経営者の中でも下記のような事象が発生してしまいます。

・HP/LPサイトの成果物が制作会社側にあり、契約解除時にソースコードが付与されない
・STUDIOというノーコードツールを活用してLPを制作しているフリーランスに発注をしたが、リスティングを想定したLPや計測設定が一切されていない
・発注側の要件定義力が低く受注側との制作にいたるまでの工数が多く発生する
・何も業務がないのに、運用保守料金でカモられる

当然、制作側にも問題はあると思いますが、発注側にも大きな責任があります。この発注力というのは、LPの制作だけでなく、全ての仕事の工程で必要で、発注力が低い状態で業務進行を行うと、業務工程が滞ったり、進行スピードが結果的に遅くなるでしょう。

発注力が高いことのメリット

発注力が高ければ、業務進行をスムーズに行えるようなり、アウトプットのの認識も大きくずれないので、修正工程も少なくなるでしょう。

また、外注だけでなく、社内のMTGなどでも発注力は活きます。会議をするときに必要な論点を掲示し、決定事項を明確にしておけば、15分~30分程で終わることでしょう。

また、発注力が高ければ、外部に発注している内容を内製化するためのマニュアルに活用出来たりと、良いことだらけでしょう。

最後に

今回は"発注力"という表現を活用しましたが、要件定義力や解像度などの言葉も同義化も知れません。最近コンサルティング会社出身の方の書籍を読んでいく中で、基礎的な思考体系であるロジカルシンキング、MECE、論点思考、仮説思考、ピラミッドシンキングなどありますが、要は発注力や解像度を高めるための手段です。しかし、基礎的な事ほどやはり難しいので、様々な局面で意識をして実施していく必要があるのではないでしょうか。

それでは、カモーン!


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