その愛はベストで確実か?③女性こそ「胸が高鳴ること」と「プライド」を持とう
前回②の続きです。私が感じたこのドラマの大切なテーマはこの3つです。今回は③について書いてみます。
ネタバレもあります、ご注意ください。
① 「シークレットガーデン」の意味
② 若き日に薔薇を摘め
③ 女性こそ「胸が高鳴ること」と「プライド」を持とう
「胸が高鳴ることを探して」は、キルライムの台詞です。アクションスクールを辞める研修生に、辞めることはわるくない、代わりに胸が高鳴ることを探してほしい、それが夢だからと伝えるのです。
キルライムにとって、アクションは間違いなく胸が高鳴ることで、それがあったからこそ、キムジュウォンを惹きつけたのですし、また、キムジュウォンの中途半端なアプローチ(僕の人魚姫(愛人)になれ、僕が人魚姫になる)にもノーを言うことができ、結果的にそれが二人の恋を成就させる力になっています。
結婚して社長夫人となったあとも、キルライムはスタントウーマンを辞めず、それどころかアクションスクールの監督にもなって、キャリアを続けていく様子まで描かれています。
胸が高鳴ることは、必ずしも仕事でなくてもいいと思います。それはすぐには見つからないかもしれないけれど、とにかく探してみること。ドラマの中で、キムジュウォンが、いろんな仕事を転々としていたキルライムの履歴書をみて驚く場面があります。体当たりでいろいろ試すのが彼女のやり方なのでしょう(私も同じタイプの人間なので、シンパシーを感じます)。そしてアクションに出会ったわけです。
「貧しい女にはプライドがないとでも?」これもキルライムの台詞にありました。「プライド」は英語のprideよりもdignityのほうが近いような気がしますがどうでしょうか。プライドを傷つけられたと感じたら彼女は一歩も引きません。それが痛々しく感じる場面もあるのですが、キムジュウォンはその強さにも惹かれたはずです。
「胸が高鳴ること」と「プライド」があれば、中途半端な恋愛をする暇や隙はなくなります。そして自分が本当に求めている相手に出会うことができると思うのです。romanticな恋を成就させるためにこそ、solidな基盤が必要だと、キルライムが教えてくれているように思うのです。
私がこのドラマをみてこう感じるのは、キャリアコンサルティングという仕事をしているから、そして女性であることが理由だと思います。
このドラマを見た時、私は娘がいたら必ず見せたいと思いました。
恋愛がすべてになりがちな女性こそ、胸が高鳴る何かを持っていたほうがいいと感じるのです。
画像は「みんなのフォトギャラリー」よりお借りしています。
kyo_shakumotoさん、ありがとうございます。
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