その愛はベストで確実か?②若き日に薔薇を摘め
前回①の続きです。私が感じたこのドラマの大切なテーマはこの3つです。今回は②について書いてみます。
① 「シークレットガーデン」の意味
② 若き日に薔薇を摘め
③ 女性こそ「胸が高鳴ること」と「プライド」を持とう
② 若き日に薔薇を摘め
「若き日に薔薇を摘め」は瀬戸内寂聴さんの言葉です。薔薇のようにとげがあって、摘もうとすれば傷を負うことがわかっていても、どうしても摘みたくなる、そんな恋愛を、若い時期にしてほしいというメッセージです。
ドラマの中では、財閥の御曹司キムジュウォンと、貧しいスタントウーマンのキルライムが、その育ちや考え方の違いから、激しくぶつかり合いながらも惹かれ合っていく様子がていねいに描かれます。
格差のあるふたりで、かつ、お互い理想の相手と違うのに惹かれ合うから、その対立が際立つわけですが、実際の恋愛でも、理想と違うのになぜか惹かれてしまうというのはよくあることで、それが恋愛の本質であり、醍醐味ではないかと思うのです。
(ちなみに、キムジュウォンの理想はスリーサイズ36/24/34インチの知的で24歳以下の財閥令嬢、キルライムの理想は自分よりジャブの早い男、です)
今は、恋愛にもタイパが優先されて、アプリで条件を絞り込み、想定内の相手をなるべく早く傷つかずに探すのが主流の時代ですね。
このふたりのような恋愛はもう時代遅れなのかな。それは若い日にしかできないことなんだけどな(歳をとってからのそんな恋愛は、現実の生活を破壊する力になってしまう)。そして、その恋が実らなかったとしても、そのプロセスが、その人を大きく成長させると思うのですが…。
画像は「みんなのフォトギャラリー」よりお借りしています。
kyo_shakumotoさん、ありがとうございます。
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