見出し画像

水田コレクション展 四季の風物詩:1 /城西国際大学水田美術館

 どこかの美術館で、この展示のリーフレットを手にとる機会があった。品よくまとめられたデザインに好印象をもち、クリアファイルに挟んで持ち帰った。
 自宅でながめていると、城西国際大学の学生さんの名前が「チラシ制作」としてクレジットされていることに気がついた。「ニューメディアコース」という学科の方らしい。
 大学内で業務を回し、学びの機会を創出するのは、とてもよいことだ。
 多摩美の美術館などでも同様の例があったかと思うが、リーフレットの表側に、開館時間や休館日、入場料といった重要事項と同列の扱いでクレジットが掲載されているのは見た覚えがない。名前が載った学生さんは、さぞ鼻高々だろう。
 そういった気づきも作用してか、机上にリーフレットを置きっぱなしにしていたら、すっかり展示に行きたくなってしまった。
 ネックは、ちょっぴり遠いこと……

 城西国際大学水田美術館は、千葉県東金市にある。
 千葉市より東側の地理には、残念ながら明るくない。たいへん失礼なことに、東金がどこにあるのか、内房か外房かはおろか、地名の読みすらもおぼつかないありさまであった(正しくは「とうがね」)。
 Googleマップを開いて東金の位置を確かめると、美術館の近くに☆マークを発見。いずれぜひ行きたいと思った場所につけているもので、現時点で全国に500あまりの星が輝いている。
 ☆つきの同市内・日吉神社とのセットのプランならばということで、腹は決まった。いざ東金。

 JR外房線はそのまま東金線へと名を変え、北東に走る。九十九里浜とは平行線の位置関係を辿るため、海は遠いまま見えずじまいであった。
 かわりに車窓からよく見えたのは、稲刈り真っ最中の田んぼ。写真は大網白里市と東金市の境あたりで、次の駅は「福俵」という。なにやら縁起のよい駅名である。この田んぼで収穫されたお米は、きっと美味しいのだろう。

福俵の稲田

 福俵駅の次が東金駅、そのまた次の無人駅・求名(ぐみょう)駅から徒歩5分のところに、城西国際大学のキャンパスはある。(つづく



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?