見出し画像

夫婦でモメないために。パートナーの自営の仕事を手伝うことになったら、初めに2人で決めておきたいこと

「ご夫婦でお店を経営してると、ケンカしません?ぼく、それがいやで奥さんと一緒に仕事しないんですよねぇ」

以前、そう聞いてきたのは、通っていた接骨院の先生、私とほとんど年の変わらない、男の先生でした。


先生いわく、接骨院を独立・開業した人って、夫婦で経営することが多いらしいのです。私たち夫婦が経営している飲食とよく似ています。

なのでもしからしたら夫婦で経営している同業者の話を聞いたりしたのかもしれません。

「ケンカばっかりでやんなっちゃうよ!」みたいな話を。

だから一緒にやる前から敬遠してしまっていたのかもしれません


そのときの私はとっさに「なんともったいない!」と言いました。

そりゃあたしかに、夫婦でお店をやっているとケンカすることもあります。

一日一緒にいるのですから、ケンカしないほうがおかしいぐらいです。まわりを見渡してみても、やっぱりそうです。

ただそれ以上に、金銭的にも、精神的にも、大きなメリットがあると思うんです、夫婦経営って。

だから「ケンカするのがいやだから」という理由「だけ」で一緒に働かないのは、すごくもったいない。

心配なら、一緒に仕事をはじめる前にいくつか決め事をしておくと良いのです。

こんな記事も書いてます↓


はじめるときが肝心です

仕事上の夫婦げんかを、なるべく防ぐことはできます。ひとつ挙げるなら、肝心なのは始めるときです。

とくに、一緒に事業をはじめるのではなく、結婚を機に、仕事をやめてパートナーの事業を手伝うというようなとき。

そんなときは、いったい自分がどこまでその事業に関わるのか、その「働き方」をあるていど決めておくといいです。


たとえば、事業を始めたオーナーはパートナーに対して「中心となって頑張ってほしい」と思っているのに、当のパートナーは「ちょっと手伝うていどでいい」と思っているかもしれません。

また、パートナーは「バリバリお店を盛りあげたい!」と思っているのに、事業オーナーは「いやいや、こっちの言ったことだけ手伝ってくれたらいいから」と思っている。

事業主さんが求めることと、パートナーの働くスタンスがすれ違ったまま仕事をすると、たいてい、モメます。


ですのではじめから、働く時間や大まかな仕事内容、最終的にどれぐらい責任のある仕事がしたいかなどを決めておくのです。

「ランチ営業は手伝うけど、夜は家にいたいから、ちゃんと人を雇ってね?」とか「経理はお願いしたいけど、お店の営業はなんとかするから大丈夫だよ」という具合です。


お金のこともしかりです。よくあるのが、パートナーには帳簿上だけ給料を支払ったことにしておいて、実質的には給料なし、というパターン。

お互いに納得しているのならいいと思うんですけど、ときどき不満を漏らしている人(主に女性)を見かけます。

外からきたスタッフとはちゃんと取り決めても、パートナーとなるとおろそかにしている人、きっと多いと思います。

でも私は、この先ずっと一緒に働いていく夫婦だからこそ、お金のことをきちんとしておいたほうがいいと思うのです。


ちなみに私は、店を切り盛りすることが生きがいになるぐらい、がっつりとことんやりたいタイプでした。

ですので仮に夫から「アルバイト気分で、できることだけやってくれればいい」みたいなことを言われていたら、おそらく女将業をやっていなかったんじゃないかなぁと思います。

お給料は毎月固定で、正直、働いている時間からすると微々たるものなのですが、自由に使えるお金が少しでも入るというのは、嬉しいものです。モチベーションも、上がります。

ただ、経理はやらなくていいと言われていて、私自身、数字にはあまり強くないので、その辺りはすこし助かっています。



冒頭の先生の奥さん、話をした数ヶ月後に、会社をやめたと聞きました。

先生の話ぶりからすると、もしかしたらおくさん、接骨院の仕事を手伝うことにちょっぴり興味があるのかもしれません。

勝手なことを言ってしまいますが、せっかくの自営業、ふたりで仲良くお仕事すれば、メリットはいっぱいあるのになぁと思います。


どなたかの参考になれば幸いです。





頂いたサポートでほかの方の記事を購入したいと思っています。知見を広め、より良い記事作りを目指します!