見出し画像

念願の農業高校に進学!しかし進路は甘くなかった-Ep3-

中学校生活では授業は受けていないものの試験だけは受けていたので
成績はそこそこを維持できていました。
しかし出席日数がぎりぎりだったため、受験の制約があったのです。

色々悩んだ結果、海老名市にある神奈川県立中央農業高校の園芸科学科に進学を決めました。


充実した高校生活!自然豊かな環境で勉強ができる。

入学後はとにかく毎日が楽しかったです。
人間関係こそ苦手で悩んだものの、農業が好きな友達もできて
刺激をたくさん受けました。

授業は基本的な国語、数学、英語だけではなく
専門教科が充実しており、野菜、草花、果樹、造園、バイオテクノロジーなど実習も多くとても有意義でした。

放課後は農業の専門の部活や農業クラブなど多くのことにチャレンジをしました。
夏休みも学校に通い続けるくらい、楽しかったのです。

農業は生産するだけの機能ではない!

農業高校では様々な資格取得ができました。
その中でも一番興味があった「園芸福祉士」の勉強に挑戦しました。
園芸福祉とは障がい者の方が植物に触れたり、農作業をすることで
精神療法効果があると言われています。

自分自身の経験からも、毎日植物に囲まれて生活をしていて
心から楽しいと思える毎日に、そのような裏付けがあったことに驚きました。

農業は食糧の生産供給の役割だけではなく
人々の心を癒す力もあることを知りました。

きっと世の中には、私と同じようにつらい思いをしている人がいるかもしれない。
その人の役に立てるような農業がやりたいなと思い始めるきっかけとなりました。

一筋縄ではいかない?!その後の進路でおおもめに・・・

高校2年生の後半になると、いよいよ進路を決めていかなければなりません。
当時は、農業大学に進学するか、農学部がある大学に進学するか
はたまた農家、農業法人で働けないか、すごく悩んでいました。

親からはいい大学を出てちゃんと就職してほしいと昔から言われていたので
大学進学の道も捨てきれずにいました。
しかし、大学に行って何を学びたいのか当時はよく分からなかったのです。
(今となっては大学に行っておけばよかったと後悔していますが・・(笑))

そこで農家や農業法人で働けないか調べてみましたが
高校にはそのような求人は来ておらず、あっても季節労働のアルバイトだけでした。
これではごはんを食べていけないと思い求人を探していると
唯一、野菜関係の仕事が一社だけ求人募集がきていました。
大田区にある青果物の流通業者でした。
どうせ働くのであれば、将来農家になるために身になることをやりたい。
生産者と消費者をつなぐ流通業を学ぼう!

担任の先生にここに就職したいと相談すると、即却下(笑)
あなたにはできないと断られました。
それでも何度もここに行きたいと懇願し
親も説得をして、3者面談ではついに先生が折れて一言忠告されました。
「受けてみてもいいけれどここは過酷な現場だからすぐにやめると思うよ」
負けず嫌いな私はこの一言で火が付き
無事、就職ができたのです。

しかし入社してから過酷な現場だと思い知るのでありました・・・


つづく

この記事が参加している募集

#自己紹介

229,891件