獣医師 小林 元郎

獣医師 獣医学博士、成城こばやし動物病院代表

獣医師 小林 元郎

獣医師 獣医学博士、成城こばやし動物病院代表

最近の記事

ペット目線のハウスクリーニングで、人もペットも安心して暮らせる「住環境フローラ」を実現しよう

■新聞配達業を通じて見えてきた「地域の課題」 小林:本川さんとは、ある勉強会で知り合いました。第一印象は「変なTシャツを着ている人」だったな~(笑)。 本川:よく言われます(笑)。僕としては、自分の持っている200枚のTシャツの中から、その時々のTPOにぴったりの1枚、名付けて「TPOTシャツ」を厳選して着ているつもりなんですけど…。今日は、ペット家庭専用のハウスクリーニングのお話をするので、そのTシャツを着てきました。 小林:え、200枚も持ってるの(笑)!? 本川

    • 日本版「動物保護のための獣医師会」設立を目指して

      ■外国のコピーではなく、日本の文化や国民性に適した動物福祉の制度が必要 小林:平井さんとは、2000年の三宅島噴火の際に、東京都獣医師会が中心となって立ち上げた「三宅島噴火災害東京都動物救援本部」で一緒に活動したのがきっかけで親しくなり、以来、いろいろな活動をご一緒させてもらっています。特に思い出深いのが、東京都獣医師会と賛助会員である旅行代理店が協力して実施し、僕も参加させてもらった「ドイツ&オランダ動物保護施設視察ツアー」(2018年11月)です。このツアーの企画・監修

      • 100万円のキャットツリーはいかにして生まれたのか?

        ■すべては、「みるちゃんに一目惚れ」から始まった 小林:梁原さんとは少し前に知人の紹介で知り合ったのですが、リアルでお会いする前に、梁原さんが代表を務める会社RINNのホームページを見て、この人は間違いなくすごい人だ!と直感しました。写真1枚とっても、これまでのペット業界ではありえないカッコ良さなんですよ。すごいセンスの持ち主がペット業界に入ってきたな~と、ワクワクしましたね。しかも、こんなに素晴らしいプロダクトを創り出しているのに、梁原さんって美術とかモノづくり系の業界出身

        • 馬との関わりから学ぶホースコーチング~そこに見えるのは自分も知らない本当の自分

          ■最高のロケーションの中、はじめて感じる癒しと少しの恐れ 小林:小日向さんとの出会いは、2020年のはじめに共通の知人から話を聞いたことがきっかけでしたね。小日向さんがちょっと大変な時期だったね。 小日向:そうですね。当時はいろいろな事情で、馬を手放すかどうかの選択に迫られている状況でした。どうしよう…と悩んでいるときにちょうど先生とお会いして、「絶対に後悔するから手放しちゃいけないよ」と言ってくださって。先生には全く関係のない命、しかも私とも初対面にもかかわらず、こんな

        ペット目線のハウスクリーニングで、人もペットも安心して暮らせる「住環境フローラ」を実現しよう

          院長は絶対知っておきたい!動物病院経営における法的なリスクヘッジの話

          小林:田村先生とは、先生が東京都獣医師会の顧問弁護士に着任されたのがきっかけで知り合いました。今では病院のトラブルについて相談させてもらったり、僕が主催している「こばやしゼミ」に登壇してもらったりと、親しくさせていただいています。先日のこばやしゼミでは動物病院経営にも法的なリスクヘッジが必要だという貴重なお話をしていただきましたが、まだ日本では弁護士と顧問契約を結んでいる動物病院は多くないですよね。弁護士と顧問契約を結ぶという発想自体がない先生も多いのかもしれません。顧問弁護

          院長は絶対知っておきたい!動物病院経営における法的なリスクヘッジの話

          獣医療の新たな形「Lifelog Based Medicine」の確立を目指して

          ペットに関わる様々な分野のトップランナーの皆さまにお話を伺うAnimal Professional対談。第7回は、株式会社RABOで猫用首輪型デバイス「Catlog」の事業に携わる獣医師・小川篤志さんをお迎えし、小川さんが目指す獣医療の新たな形「Lifelog based medicine」(生活記録に基づく医療)についてお話を伺いました。 ■猫の生活を可視化する首輪型デバイス「Catlog」 小林:小川くんとの出会いは、2011年に僕が発起人の1人となって立ち上げたTR

          獣医療の新たな形「Lifelog Based Medicine」の確立を目指して

          猫が30歳まで生きる日~猫の腎臓病に打ち克つたんぱく質「AIM」とは?

          ■偶然の出会いが生んだ、AIMによる猫の腎臓病治療 小林:まずは、新著「猫が30歳まで生きる日」(時事通信社)の上梓、おめでとうございます。私たち獣医師にとってはもちろん、愛猫の腎臓病に悩む飼い主さんにとっても、まさに待望の書。たくさんの人に読んでもらえることを願っています。 宮崎:ありがとうございます。そもそも、この本ができるきっかけをくださったのは小林先生です。先生と出会って猫に腎臓病が多いということを教えていただかなければ、AIMと猫の腎臓病を紐づけて考えることはな

          猫が30歳まで生きる日~猫の腎臓病に打ち克つたんぱく質「AIM」とは?

          迷子のペットを飼い主のもとへ

          ■有馬記念がつないだ縁!? 小林:藤原さんとは、FM世田谷の「ペットワンダーランド」にゲストで出てもらったのがきっかけで、ずっと仲良くさせてもらっています。事前に番組の担当者から「次回のゲストはペット探偵です」って聞いたときは、正直、「ペット探偵?なんだそれ、あやしいな~」って思っていたんですが(笑)、実際お会いしたら、一目見た瞬間に「こっち側の人(=プロとして本気でやっている人)だ」ってわかりました。 藤原:僕も、すぐに「あ、この人は普通の獣医師とは違う」ってわかりまし

          迷子のペットを飼い主のもとへ

          ペットにも、ホリスティックケア

          ■東洋医学と西洋医学、双方のメリットを生かす 小林:実は先生との出会いは、うちの病院に飼い主さんとして来てくださったのがきっかけなんですよね。 山内:そうなんですよね。うちで飼っている猫が膀胱の病気になったときに、もともと診てもらっていた友人の獣医師から紹介されて成城こばやし動物病院を受診したのがきっかけです。そのとき担当してくださったのが現院長の今津先生だったのですが、「実は私も獣医師で東洋医学をやっているんです」みたいなことを話したら、「ちょうどヘルニアで歩くのが難し

          ペットにも、ホリスティックケア

          ペットの皮膚科専門医の役割とは

          ■日本には5人のみ。「アジア獣医皮膚科専門医」とは? 小林:先生とのお付き合いは、もう20年くらいになりますよね。 村山:そうですね。当時私が勤務していた動物病院で月に1回開催されていた勉強会に、小林先生が参加されたのがきっかけです。 小林:そうでしたね。その後、先生は大学院で博士号を取得され、今では世界に14人しかいないアジア獣医皮膚科専門医として活躍されています。日本ではまだ動物の専門医療自体が普及していないので、アジア獣医皮膚科専門医についても知らない人が多い

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          ペットの肥満は〝予防する〟時代へ

          ■犬・猫の30~40%が肥満 小林:先生、今日はよろしくお願いします! 先生とは、2014年に東京都獣医師会の村中志朗会長を介して初めてお目にかかりました。当時、私は米国で最先端のペット医療機関が「肥満予防」にすごく力を入れていることを目の当たりにしたこともあって、「ペットの肥満予防」という概念を日本の臨床現場にも浸透させたいと考えていましたので、先生が手掛けていらっしゃるペットの肥満に関する研究に感銘を受け、以来、直接ご指導を仰ぐようになりました。 新井:確かに、海外で

          ペットの肥満は〝予防する〟時代へ

          コロナ禍、ペットが見せてくれる新しい世界

          新型コロナウイルスの感染拡大による大混乱で幕を開けた2020年もあと少しで終わり。誰も予想だにしなかった「ニューノーマルな」生活が、徐々に日常になりつつあります。 この半年間で私たちの生活は大きく変わりました。リモートワークになって働き方が変わった方も多いでしょうし、不要不急の外出や旅行がしづらくなって余暇の過ごし方が変わった人も多いと思います。 かくいうわたしも、その1人。 会合やイベントのほとんどがオンラインになった分、 自宅で過ごす時間が増え、ほぼ毎夕、妻と一緒に愛

          コロナ禍、ペットが見せてくれる新しい世界

          ペットをコロナから守るには

          こんにちは、獣医師の小林元郎です。 2020年8月初旬、あるペット保険会社が 「新型コロナウイルスに感染した飼い主のペット預かり事業において、2頭の犬がPCR検査陽性であった」とのプレスリリースを出し、大きく報道されました。 このニュースを見て「え!犬もコロナになるの?」「犬からコロナが伝染るの?」と不安になった飼い主さんも多く、 たくさんのお問い合わせをいただきました。 私が副会長を務める東京都獣医師会にも 「ペットには、どんなコロナ対策が必要ですか?」「どこに行けばペ

          ペットをコロナから守るには

          「イケメン」、嫌いです

          最初に言っておきますが、これはヒガミではありません(笑)。 ただ、最近よく耳にする「イケメン」という言葉、嫌いなんですよね。 特に「イケメン政治家」とか「イケメン医師」のような呼び方、苦手です。 「イケメン」という枕詞がついた瞬間に、外見がその人の第一印象として記憶に残ってしまいます。 結果、その人が本来持っている能力や個性、長所を見誤ってしまう。 女性にしても同じです。 「美人教師」「美人看護師」と呼ばれると、その人の教師や看護師としての 能力は「おまけ」のように扱わ

          「イケメン」、嫌いです

          経営者は「お母さん」であれ

          こんにちは、獣医師&ペット医療コンサルタントの小林元郎です。 先日のnoteで僕が病院の周りに花を植えていることを書きましたが、 実はうちの病院では花だけでなく、野菜も育てています。 さすがに畑はつくれないので、プランター農園ですが、 今年はナスの出来が上々。美味しそうな実をたくさんつけてくれました。 収穫した野菜は、自分で食べたり友達にあげたりもしますが、 一部は病院スタッフの賄いをつくるときの 食材として使ったりもします。 そう、実は僕、数年前から月に数回、遅番の

          経営者は「お母さん」であれ

          【書籍発売のお知らせ】 『猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難』

          こんにちは、獣医師&ペット医療コンサルタントの小林 元郎です。 今日は、ちょっと嬉しいお知らせがあります。 僕が初めて監修した書籍「猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難」(ナツメ社)が、6月15日に発売になりました! すでに友人や飼い主さんから 「アマゾンで買ったよ!」「面白かったよ!」という声もちらほら届き始めていて、嬉しい限り。 まだの人、ぜひ買ってね(笑)。 ⬛問われるのは、飼い主さん自身のサバイバル力 この本は、タイトルのとおり、 ネコの飼い主さんに知

          【書籍発売のお知らせ】 『猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難』