見出し画像

【書籍発売のお知らせ】 『猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難』

こんにちは、獣医師&ペット医療コンサルタントの小林 元郎です。

今日は、ちょっと嬉しいお知らせがあります。
僕が初めて監修した書籍「猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難」(ナツメ社)が、6月15日に発売になりました!

すでに友人や飼い主さんから
「アマゾンで買ったよ!」「面白かったよ!」という声もちらほら届き始めていて、嬉しい限り。
まだの人、ぜひ買ってね(笑)。

⬛問われるのは、飼い主さん自身のサバイバル力

この本は、タイトルのとおり、
ネコの飼い主さんに知っておいてもらいたい「防災と避難の基本」について書いたものです。

長年、獣医師会で防災関係の活動に携わり、
2011年の東日本大震災では東京都動物救援本部の運営を担当してきた僕には、
ペットと飼い主さんの防災や避難について、言いたいことがいーっぱいあります(笑)。
中でも特に本当に大切だと思うことを厳選して、ぎゅーっと詰め込んだのが、この書籍です。

全144ページありますが、
この書籍を読んでくださる皆さんに伝えたいことは、結局、この一言に尽きます。

「災害時に問われるのは、
行政の力でも
獣医師の力でもなく、
結局は飼い主さん自身のサバイバル力なんですよ」。


⬛災害時は誰もが等しく「被災者」

「飼い主さんのサバイバル力」なんて書くと、
また大げさな・・・と思う人がいるかもしれません。

でも、災害って本当にやすやすと人の命を奪うんですよ。
実際、日本では2018年の1年間だけで
地震や大雨などの自然災害で亡くなったり行方不明になったりした人は300人、
ケガを負った人にいたっては3000人を超えています。
(出典:https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/provision/4.html)

なのに、僕たちは自分が当事者になるまで、災害を「自分ごと」として捉えることが、なかなかできない。
それどころか、災害が起きたら「誰かが助けてくれる」と思い込んでしまっています。

「避難所に行けば、水も食べ物もあるんでしょ。ペットフードやペットシーツだってあるんでしょ」と
楽観している飼い主さんも多いものです。

でも、ちょっと考えてみてください。
当たり前のことですが、
災害が起きたときは
誰もが平等に被災者なんですよ。

「行政が助けてくれる」と期待されがちな
「行政の人」だって、僕たちと同じ被災者です。

そもそも東京23区のような都市部だと、
自治体の職員がその自治体に住んでいるとは限りません。
勤務時間外には勤務先の自治体内にいないかもしれないし
災害が起きたからと言って
すぐに助けに飛んできてくれるわけではありません。

自治体内に住んでいる職員にしても
自らも被災者なわけですから
自分や家族の身をまもらねばならないので、
これもまたすぐに駆けつけてはくれません。

そもそも、避難所や避難物資って、自治体ではなく、地域の自治会が管理しているものなんですが、
やっぱり自治会の人だって、同じ被災者なんですよね。

つまり、「災害がおきたら自治体や自治会の人が助けてくれるはず」というのは、
はっきり言って、考えが甘い。

誰かが助けに来てくれるまでの数時間、もしかしたら数日間を
飼い主さんはペットと一緒に生き抜かねばならないんです。

避難所がペット同伴OKであろうがなかろうが、
避難所にペットフードがあろうがなかろうが、

飼い主さんが生き残れなければ何の意味もありません。

飼い主さん自身が
自力で生き抜く覚悟で
ペットの防災・避難を考えてほしい。


この書籍には、僕のそんな願いが込められています。

図2

もちろん、防災に関する基本的な知識や知っておきたい情報も満載。
難しい話もサクッと読んで理解できるように
漫画やイラストを多用しています。

ぜひ愛猫と皆さん自身の身を守るための
身近な参考書として、お役立てください。

☆アマゾンでも買えます!
『猫と暮らしている人のやさしくわかる防災と避難』
https://www.amazon.co.jp/dp/B08C2GV744/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_J09hFbPF4M6GG



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?