かっぱえびせん

この世の中に

スマホという怪物が現れてから

長い年月が経った

今となれば人は時間を忘れるように

心も奪われつつある
　　　　　　　
　　　　　　　　目には見えない何か

　　　　　　　　　　　　糸のようなもので結ばれているようだ

技術の発展は不便さを解消して

便利な暮らしをもたらした

しかし皮肉にも

今はその便利さなしじゃ

生きていけないようにも思える

その背景にあるのがスマホだ

いつの時代も人間は

身を粉にして働きながら　　

人との距離を大事にしてきた　　　　

　しかし、スマホが現れてからどうだろうか？　　　　　　　　　

急速に人は人との間に距離を置くようになってしまった　　　　　　　　　　

時間が空けばスマホの顔ばかり見つめてる　　　　　　　　　　　　

財布、辞書、マップ、ポートフォリオと　　　　　　　　　　　

なんでもかんでも管理する多彩なスマホ　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　スマホの影響力はどこまでもつづく　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　SNSとタッグを組んで

貧富の差を画面上から人々に感じさせ

金銭的価値感を狂わし

いつしか

今や金しか勝たんと

言わんばかりな世の中のように

　　　　　　　人に見せつけている

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　そんな世の中を背に

　　　　　　　　　　　　スクロールする手は止まらないし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　時間も待ってはくれやしない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なにもできないまま途方に暮れ

　　　　　　　　　　ドライアイやストレートネックを悩みに

　　　　　　　時間を置いて

　　　　　　手にするのはまたもやスマホ

　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　そうして

　　　　　　　駅のホームに立つ
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ある人の背にはこう書かれているのだ

　　　　　　　　　　　　ヤメラレナイトマラナイ、と…