?の発音は無理 牧野信一の『凸面鏡』をどう読むか⑥
昨日は道子の恋文で鼻を噛んだのは兄ではないかと誤解されているのではないかと書いた。もうずいぶん昔のことのように思えるが、たぶん昨日だ。
時間というのは不思議なもので、隣国の偉い人の顔が変わっても、もう見慣れてしまって笑えもしない。いや不思議なのは人間の方だ。全然欲しくないのに、食べたくなのに、ただ安いというだけで買ってしまった。
いや不思議なのは人間ではない。牧野信一だ。馬鹿なのかと思えばそうではない。
頭の中でカチッと音がした人はどのくらいいるのだろうか。「彼