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脳でイメージできたことが実際に実現するか実験してみた

脳でイメージできることは実際に実現しやすいというけれどもそれって本当なのかなと思い、実験してみました。

イメージと現実の区別がつかない脳の特徴を使ってみた

人の脳は、どうやら単純というか不思議なところもあって、イメージと本物の区別がつかないというのです。

例えば、梅干しが目の前にあります。

紀州梅があります。真っ赤というよりはほんのり赤くて、しわが寄っています。きれいに並べられた、丸々とした梅干を小皿に一つ取ります。ぼてっとした感じが伝わってきます。箸でつまみ口にもっていき一気に放り込みます。口の中にほのかな甘みがきたあとに、舌の下あたりからじゅわーっと唾が出てきます。果肉は柔らかいので口で押しつぶすように食べると、すーーーーぱい果汁があふれてきます。おおおーーーすっぱい!!!!!

どうでしょうか?口の中は唾でいっぱいになりましたか?

目の前に、梅がないにもかかわらず、脳は梅を食べているかのような反応を出すように指示を出したのです。不思議ですよね。

これが脳の仕組みで、頭でイメージできたことはそれに引っ張られ、現実となる。リアルに梅があるのと同じ反応が起こる。イメージと本物の区別がつかないなんて性能がいいのか悪いのかわからないですね。

逆に言うと、頭でイメージできないことは何もできない、起こらないという事です。

イメージしたらクロールの呼吸ができるようになった

プールでのレッスンの時に、クロールの呼吸が出来ないと皆さん悩んでいました。結構、初心者の方って、息を止めて出来るだけ長く泳ぐ方が多いと感じます。きっと、呼吸をしたらリズムを崩すし、逆に苦しくなるからだと思います。

よし、実験だ!と思い私はこう言いました。

水の中で息を止めて長く泳ぐ方が多いですよね?日常生活で皆さんは、息を止めて行動する時ってありますか?あまりないですよね。それが普通なのです。
水泳の時、呼吸が楽にできる人は、陸上の呼吸と同じなんです。泳いでいる時に、陸上にいるように普通に呼吸します。無理して呼吸を止めずに、陸上にいるときのように少し呼吸を多くしてみませんか?口に少しくらい水を入れたって呼吸できますからあわてずにやってみましょう!

泳ぐ前に、頭でイメージをしてもらいました。

そしたら、それだけで楽に泳げた方が続出!!!

先生!本当に呼吸が楽になってびっくりした!とか、今日のアドバイスで変化を感じた!とか、皆さん自身とても驚かれていました。

私も頭でイメージさせて泳がせただけでこんなに変わるのか!とびっくりです。

今まで、色々な方法で呼吸の練習もしていましたが、イメージさせることも大切で、これからは、ある意味、脳の錯覚をうまく利用して練習に取り入れようと思いました。

今思い返すと、バタ足の練習の時に、タコをイメージしましょうと言ったときがあります。そしたら、そのあと皆さん足の力が抜けていました(笑)

脳ってすごい!と思いませんか?!

人に話が伝わらない理由ってこういう事かとわかった

脳は自分がイメージした事に引っ張られる。とすると、今まで経験していない事、見たことのないものはイメージできないですよね。

タコを見たことない人にタコをイメージしてくださいと言っているようなものです。

これって、会話の場面でも使えますね。例えば、もし、話をした時に、相手の頭にそれがイメージできなかったら、話が伝わらないどころか、違うイメージを持たれた日には全く話が変わってきます。

同じ場所に旅行に行っていて、同じ景色を見ていた場合、その話をしてもそんなことが起こらないのは、お互いイメージできるから。

逆にイメージできないことは、話も伝わらない。自分でイメージできないことは実現しないのです。これっていろんな場面で使えそうです。相手も自分も脳にイメージさせることってとても大切なんだなと身をもって感じました。

話し方も、相手が自分がイメージしている映像を描けてないなと思ったら、丁寧にまずそのイメ―ジを伝えてあげないといけないという事です。その作業をすっ飛ばして、本題に行っても、???の嵐になるのは当然なんだなと思いました。今まで結構そういう場面あったかもしれません。独りよがりにバーっと話しちゃうときとか、相手の頭の事なんて気にせず話してしまっていました。

人の脳は、すごい高性能な面と、単純な面と、いろいろで、本当に奥が深いですね。

水泳の練習だけじゃなくて、相手とのコミュニケーションとか、集客にも使えそうです。皆さんは、水泳を教える場面はほとんどの方はないと思いますが、自分で成功したいときとか、相手に物事を伝えたいときに是非お試しください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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