見出し画像

2240mの高地でフルマラソンに挑んだ。【前編】大陸、標高を超えたリベンジ

私が住んでるメキシコの首都メキシコシティは標高2240mに位置する。

富士山の五合目と同じ高さ。要は空気薄い。すぐ息が切れる。

そのメキシコシティで開催されるフルマラソンに挑戦してみた。

このコロナ禍で。異国の地で。癖強めのメキシコ人ランナーたちに囲まれて。

そして私にとって今回のマラソンは海外での初マラソンであるのと同時に二年越しのリベンジマッチであった。

※温めすぎて、1か月以上経ち、年まで越してしまいましたが、2021年忘れられない経験なので、今更投稿します。

福知山の敗北

それは遡ること2年前、2019年の11月。

私は無謀にも、何も知らず、会社の人に誘われるがままに初めてのフルマラソンに出場した。なぜ福知山だったのか。会社が運営に関係していて、ランニングしてるしせっかくなら出ようよ!となって。日頃からささやかなランニングをしていてハーフマラソンは二度ほど出たことがあったから、まあフルもなんとかなるんじゃね?ぐらいの気持ちで。たいして練習もせずに。

そして見事に敗北。

わずか25kmぐらいで制限時間に間に合わず。これ以上は進めませんという看板にぶち当たった、、。  


リタイアした人たちを親切にもゴール地点まで運んでくれるバスに回収された。敗北感の漂うあのバスの空気を未だに忘れたことはない、、、。

一緒に出た会社の人たちが、完走祝いにと予約してくれていた、福知山名物の鴨鍋を、完走もしていないのに、ちゃっかりとご馳走になってしまった、、、、(鴨鍋は本当に本当に美味しかった。福知山に行く際は是非)

次のマラソンこそは絶対完走する!!!!!!!とあの日私は鴨鍋に誓った。

そもそも運動音痴の私がランニングを始めたわけ

もともとダイエットと思って初めたランニング。お金もかからんし、一人で好きなときに、家の周りでできるし、そう思って仕事から帰ってストレス発散もこめて、ただ走っていたら、いつの間にか日常的に走るようになっていた。

運動音痴だし、走るのなんて大っ嫌いだっだし、中学校の時に強制的に出さされた陸上競技大会ではドベから二番目だった。

でも、走るのって球技と違って本当になんの技術もいらない。日々のジョギングなら頭も使わない。気づいたら、ランニングが私のストレス発散方法、唯一とも呼べる趣味になっていた。なんだか、走ると心と体がスッキリする。(そしてランニングからの銭湯・サウナは格別!!!)

その趣味が高じて、せっかくなら大会も出てみないと?誘われるがままにハーフマラソンに出て、なんとか完走した私は舞い上がり、、、前述の福知山の敗北を経験する。

この敗北後は、「フルマラソン完走!!!」という目標のもとランニングを続け、気づいたらコロナが始まって、マラソン大会は軒並み中止になったけど、自粛期間に時間だけはたくさんあったから、ひらすら一人で走っていた。

もちろん2020年は福知山マラソンも例にもれず中止に。リベンジを果たせないまま、そんなこんなしているうちに、前の会社を辞めて、気づいたらメキシコでの生活を始めていた。

メキシコ ランニング事情

メキシコに来たばかりのころは、そのへんの道を女一人でランニングして危険じゃないのか、、、誘拐されたらどうしよう、携帯奪われないかしら、、、と、とてもびくびくしながら走っていた。

が、今のところ危ない目にあったことは一度もないし、むしろ、アジアのお顔の人が頑張って走ってるなぁぐらいに見られていると思う。たぶん。

もちろん、注意は必要。

日本にいる時は、なぜか会社から帰ってご飯を食べて、胃をおちつけて22:00ごろから走るというのが謎のルーティンだったけど、絶対メキシコでは暗くなったら一人で走らない。明るくても人通りが多いところ。

そして道が凸凹なうえ、無数の謎の穴も存在するから、足元は要要要注意。横断歩道を渡る時は、たとえ信号が青でも右見て左見て、もう一度右見て、お腹に力を入れて全速力で駆け抜ける。

でもむしろ肥満大国のこの国にもランナーは意外とたくさんいて、休日の公園はランナーであふれていたり、日曜日は大通りで、車が通行止めになり、ランナーとサイクリスト、ローラースケーター(最近なぜかメキシコで流行っていて、私は「令和の光GENJI」と呼んでいる)のために開放されている。

最初は確かに走ると日本よりもすぐ息が切れてしんどくなっていたけど、生活・ランニングを続けるうちに、いつの間にかなんともなくなっていた。人間の体ってすごい!!

リベンジに向けて。

本当にありがたいことに、こちらでも日本人のマラソン仲間ができたのです。

その人から去年は中止だったけど、今年はメキシコシティマラソンが開催されるみたい、と聞きつけて。これは、、、、、

いざリベンジを果たさん!!!!戦いの時じゃーーーー!!!!

よく分からんまま、ネットの翻訳機能を駆使しなんとか申し込み完了。

リベンジに燃える私は、マラソンに向けて、メキシコの凸凹道を、令和の光GENJI達の間を、負けじとひたすらに走り続けた。


、、、書いていたらまだスタートもしてないけど、長くなったので。メキシコ感溢れるマラソン当日のことは後編に続く


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?