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koala
2017年5月12日 16:01
「ほら!キュッキュッって鳴いとる。ウグイス張りの廊下や」 二条城の中で、細見の男が嬉しそうに振り返った。「彼氏さん? 醤油顔のイケメンねぇ」 そう微笑みながら観光客のおばさんが、私の横を通り過ぎて行く。「本当のヒトなら、いいんですけどねぇ」 私はつぶやき、はしゃぐ彼を追いかけた。 彼との出会いは祇園祭の宵々山だった。 その日私は紺の浴衣を着て、髪をかんざしでアップ