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子どもの相撲大会のため、始発の新幹線で帰る。~最も気になる保育園イベント参戦記~

2年前、初めての相撲大会で女の子に呆気なく負けた息子。試合前はこちらに手を振っていたのに、試合後は悔し涙を見せまいと背を向け、肩を震わせていたーー。

これまでの保育園の行事の中で最も印象深かったイベント、それ故にもう一度見たかったイベント、相撲大会。なのに、去年は出張と重なり行けず。。そして今年も出張と重なった!!マジか! しかし今年小学生になる息子にとって最後の相撲大会となれば、親父は始発の新幹線で帰るわけですよ。

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最初の大会で涙を流す息子を見た時、見ている自分も目や鼻にツーーンとくるのなんの、それはそれは凄い破壊力でした。力を出し切れず終わってしまった悔しさ、良いところを見せられない恥ずかしさなど色々な感情が伝わってきましたから。

私や妻は小柄なのに、この2年間で息子は同級生の中で体が大きい方にまで成長しました。勝手に前回のリベンジを期待し、固唾を飲んで見守る親の気持ちとは裏腹に、今回の取組ではアッという間に勝つ息子。こうして最後の相撲大会は終わりました。ちなみに勝ち名乗りを受けた時のドヤ顔は親譲りでした。

むしろ今年は、娘の取組が話題になりました。同じくらいの体格の子との対戦だったのですが、よほど実力が伯仲していたのか、なかなか決着が着かない。マワシを取られながらも相手の脇を抱え何とか耐える娘。膠着状態が続くなか、内弁慶で“外では良い子、家ではワガママ”な娘が、外面をかなぐり捨てて一心不乱に勝利を目指していました。

疲れていても、心は全く折れていない。そんな表情に引き込まれ、ビデオカメラで誰もいない空間を撮って慌てること数回。なにせこの取組、2分47秒も続いたのです! 最後は娘の粘り勝ちとなりましたが、会場からは激闘を終えた二人に惜しみない拍手が送られました。4歳の子どもがこんなにしっかりと相撲を取れるとは、本当に驚かされました。

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子どもたちにはいつも「勝ち負けより、全力を出したかどうかが大事」などと言っていますが、やはり自分の子が勝つと嬉しいものです。「始発で帰ってきた甲斐があったな」なんて思いながら大会を終えた彼らを迎えに行くと、息子は「なぜママがいないんだ」とふてくされ(妻は保護者会の用事があり保育園に居残り)、娘は喜々として「父ちゃん、私負けたよ~~」と報告してくる(彼女は勝ち負けの概念を逆で記憶しており、何度説明してもなかなか覚えられない)。

マイペースな子どもたちを前に感傷的な気分はすっかり消えて無くなりましたが、家で見せる「子ども、兄、妹」としての顔ではなく友達などを意識した「園児」としての表情が見れたこと、そして真剣に勝負に臨む姿を見れたのは、親としてとても嬉しい時間でした。

来年の相撲大会でも娘が名勝負を見せてくれることを楽しみに、これからの毎日を過ごそうと思います。

※素敵なイラストはみんなのフォトギャラリーより、ふっくらポリサットは漫画家さんの一枚です。ありがとうございます!

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