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VRが自分で作れる!?ゲーム開発で人気の技術【UNITY】を解説

皆さんにとって、「VR」は身近にありますか?

VRというと、数年前までは「近未来の技術」なんて思っていましたが、近年は我々消費者の生活に密接した技術となってきています。

VRとは、「Virtual Reality」の略で、「人工現実」や「仮想現実」と呼ばれる技術で、現実世界に仮想空間を描画することによって、「今ない空間」を表現することができます。

そんなVRを構築できるツール「Unity」について今日は解説していきます。

Unity とはゲーム開発ツール

Unityとは、ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジンのことです。

ゲームエンジンとは、ゲームを開発するためによく使用する機能を1つのツールにまとめたもので、ゲームエンジンの中でもUnityは一番使用されており、全世界で100万人以上の開発者が使用しています。

Unityでは、

1. 様々なプラットフォームで動くゲームを開発できる
2. 2Dゲーム, 3Dゲームどちらも作ることができる
3. 直感的にゲームを作ることができる

を実現することができます。1つずつ解説していきます。

<1. 様々なプラットフォームで動くゲームを開発できる>

従来のゲーム開発は、iOSで動かすためにはiOS向けの開発環境、Androidで動かすためにはAndroid向けの開発環境…といったようにそれぞれの準備が必要でした。
Unityはプラットフォームごとに必要だった開発環境を包括している為、Unityで1つゲームを完成させれば、どのプラットフォームでもある程度の動作を約束してくれます。

我々にとって身近な iOS, Android, Mac, Windows にも対応しています。

また、Nintendo Switch、PlayStation、Xbox といった家庭用ゲーム機向けの開発も行えます。

使用する言語はC#で、プラットフォームごとに変わることはありません。

従って、これまでと比べて開発の難易度がグッと下がったと言えるでしょう。

<2. 2Dゲーム, 3Dゲームどちらも作ることができる>

Unityは当初、主に3Dゲーム開発用のゲームエンジンでしたが、現在は2Dゲームにも対応しており、スマートフォンに多くみられるカジュアルなゲーム開発も行うことができます。

ちなみにunityで作られているゲームの例ですが、

●ポケモンGO[iOS/Andoroid]
●ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君[iOS/Andoroid]
●スーパーマリオラン[iOS/Andoroid]
●バイオハザードアンブレラコア[PS4]
●Celeste[Nintendo Switch]
●Last Day on Earth[iOS/Andoroid]

一覧を見ても、聞いたことあるソフト名が一つはあるのではないかなと思います。

<3. 直感的にゲームを作ることができる>

従来のゲーム開発においては、何をするにもプログラミングを記述することが必須でした。

しかしUnityは、ゲーム画面に3Dモデルを表示するために、ゲーム画面上に3Dモデルをドラッグ&ドロップする、という操作で済みます。

つまりは一つ一つプログラミングをしなくても、直感的に構築することが可能となります。開発者にとってはかなり難易度を易しくしてくれました。

マウス操作で直感的に3Dモデルを配置することができるのです。

もちろん配置した3Dモデルを意図的に動かす、となるとプログラミングが必要ですが、従来のゲーム開発に比べると大変直感的な操作で結果を得られます。

応用範囲はゲームの領域を越え、より実用化された世界へ

そんなunityですが、ゲームだけに活躍の範囲は留まりません。

●不動産の内見

感染症対策もあり、なるべく人との接点を避ける上でも今後主流となってくるのが、不動産内見。
顧客対象は、自分が住みたい内覧希望の場所へは従来は賃貸管理会社の人間と一緒に観にいっていましたが、このVRを使うと誰もその場所へ行かずとも実際に部屋の内装を仮想空間で見ることができるんです。

しかもこの内見、部屋の構造だけでなく希望の家具なども仮想空間上におけるところもあるので、実際に自分が住んだ時のイメージをより具体化することができます。

●イベント参加

スポーツやコンサートなど人がその場所に集まるイベントも、現在は人数規制や無観客などの制限を強いられています。

私がよく見る海外サッカーでも、大半の国が観客数を制限して開催をしています。(イギリスのみ制限なしの100%に近い観客動員。笑)

感染症対策をしながら、観客総動員は、日本ではまだまだ気配を感じませんが、ワクチンポスポートなるものが普及した暁には戻れるかもしれませんが、まだまだ時間がかかるように思います。

そんな中で、現地に行かずとも少しでも臨場感を増して各種イベントに参加できるのが、このunityによるVR技術です。

●医療

さらには医療業界では手術の練習としてVRで行うことも近年増えてきています。

失敗の許されない手術ですが、医師の練習には限られた実験数の中で技術を身につけていかなければなりません。

そんな中、3次元仮想空間を描画しながら実際の手術における手順を確認することが、このVRでは可能となります。

現実世界と仮想空間が混じり合う未来へ

unityの台頭により、現実世界に仮想空間が表現できるようになりました。

技術が進歩し、これからは「どう使うか?」に焦点が徐々に迫ってくるかと思います。未来にワクワクしながら現在の点と未来の点を結ぶ線を描いていきましょう。



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