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「夜明けのすべて」を読んだ感想

瀬尾まいこさんの本を初めて読んだ。
いいんだよ。と寄り添ってくれた感じがした。



大きな出来事があるわけじゃないけれど、それがいい。
なんてことない毎日、平凡だと感じられる生活の中に生きづらさを抱えてる。
普通を装ったり、普通のことが普通にできない苦しみや、普通でいられなかったり。
ちょっとしたことや、みんなができていることができないってしんどい。
自分がどうしようもなくダメに感じる。
それに共感できたし、平凡なありがたさと難しさを感じる作品でした。

物語に出てくる2人は病名がついてるけど、現実には病名がなくてもしんどさを抱えてる人たちはたくさんいる。と、私は思っていて。病名があってもなくても、関係なく生きていくしかない。どんなに苦しくても、この人生を毎日生きてる。

恋人でも友達でもないけれど、だからこそ話せることもあったりして。
そこからはじまる関係も全然あり。
私にもこんな相方がいたらなぁ、と思った。

人と関わるのは大変だから、できるだけこじんまりと。
1人で生きていくのは楽だけど、苦しい。

だから私は誰かと繋がりたい。たくさんの人と関わりたくはないけれど、誰かと繋がりたい。できるなら、密な関係を。

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