メディア編集者も「郷に入れば郷従え」の考えが重要
「To B向けの、しかもタイ向けのメディアを立ち上げてきて」
と言われてなんだかんだ毎日無心で走っています。
最初はどうしても「日本人の主観」で書かれた記事が多くなってしまい、日本の商習慣を持たないタイ人に刺さるわけがないコンテンツが生まれていきました。
「これってもはやゴミを生産しているだけじゃないか」と気づいてからは、タイでよく読まれるメディアなどを研究し、記事構成が日本と明らかに違うことが判明しました。
例えば日本の記事の場合、仮にマネジメントというテーマだとすると、
1.マネジメントとは
2.マネジメントが注目される背景
3.マネジメントを実施する際のポイント
4マネジメントする際に注意するポイント
など、順序立てて書いていく記事が多いような気がします。
一方でタイのメディアは、
マネジメントする際に重要なポイント10
1. aaa
2. bbb
3. ccc
4. ddd
…
といったように、読者が一番知りたいところだけをまとめて紹介するような記事が多く見られます。(コンテンツの内容によって変わりますが)
この仕事をしていて陥りがちなのは、どうしても手段の目的化になってしまうこと。
記事構成はこうでなくてはならない、文字数は、KWは、などなど。それもかなり重要だと思いますが、読みにくいのでは意味がないですよね。
「読まれて役に立った。またこのメディアの記事を読もう」と思ってもらえることを目的とすると、やはり日本のノウハウの一部は一旦捨てるべきではと考えます。
最近は、タイの人がよく検索するキーワードから作った記事などの方が、よく読まれていたりするので、何事も「郷に入れば郷に従え」なのかなと思ったりします。
海外に来てからは、企業が海外進出に苦戦しているニュースなどを意識するようになりました。
それを見ると、どこまで現地の人に寄り添って考え、そこから自社サービスを設計したのかなと気になります。
どこまで寄り添うべきか、どこまで自分らしさを保つべきなのか、まだまだ難しいところではありますね、、、。
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