鳥海かなと

ライター、エッセイスト。 体験を通じて考えたこと、日々の思索の記録。 生活、人生、創作…

鳥海かなと

ライター、エッセイスト。 体験を通じて考えたこと、日々の思索の記録。 生活、人生、創作等のヒントやきっかけを提供できれば嬉しいです。 思想・哲学に関心があり、現在は大学院受験にむけて勉強の日々を送っています。

マガジン

  • 『随想』

    日々を生きる中で、ふわりと浮かんだ思索を記します。 何がきっかけとなってどこに辿り着くのか、書いている私にもわかりません。 行く当てのない心の旅としてお楽しみいただけると嬉しく思います。

最近の記事

哲学者から学ぶ、文章を書くときの心構え

    • 言葉の硬度

      スマホから初投稿です。 短時間で収録できるのよいですね。

      • 時空

        自分が過去に訪れた建物の跡地を通ると、強い郷愁の念に駆られる。 かつて自分はあの何もない空間に存在していたんだな、という考えが頭を巡り、自分が自分ではなくなるかのような感覚を覚える。 ◇ その昔、足しげく通っていたボウリング場が取り壊された。 ボウリング場は、たしか5階くらいに入っていた気がする。 数年の歳月が経過し、更地になった空間の5階ほどと思われる高度に目をやる。 すると、幼い自分が球を放っている様子が脳裏に浮かんでくるのである。 かつて自分は、あの空間を歩くこ

        • 執筆は夜の力を味方につけて

          現在、深夜1時30分。 こんな夜更けに、なぜかnoteを書き始めてしまった。 特に書きたいことがあったわけではない。 理由はわからないが、夜はnoteが書きたくなる衝動に駆られるのだ。 「深夜テンション」という言葉があるが、たしかに夜は日中と比べておかしなテンションになりやすい。実感としては極めて微弱なほろ酔いの状態に近く、考えていることを話したい欲求も強まるのかもしれない。 僕は日中、かなり考えて文章を書くタイプだ。 加えて「やっぱりこれは良くないな」「世に出すことで

        哲学者から学ぶ、文章を書くときの心構え

        哲学者から学ぶ、文章を書くときの心構え

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        • 『随想』
          1本

        記事

          久しぶりにnoteでつぶやいてみる。 同じつぶやきでも、Xでつぶやく時とは少し感覚が変わる気がする…!

          久しぶりにnoteでつぶやいてみる。 同じつぶやきでも、Xでつぶやく時とは少し感覚が変わる気がする…!

          街を眺む

          時折、視界に映る景色の千年前の姿を夢想する。 僕の眼前で威圧的にそびえ立つビル群は、たった百年前ですら存在しない。 ほんの短い歳月で、これだけの事業を成した先人に感服するばかりである。 しかし同時に、世界のなんと儚いものか、という感情が生まれてくる。 この街が栄え、衰退するまでの時間も、この世界にとってはほんの一瞬の瞬きに過ぎないのだろう。 そんなことを考えていると時間とは一体何なのだろうな、と考えてしまうが、毎度襲ってくる灰色の波に飲み込まれぬよう、脳内で防波堤を築く。

          歩くことについて

          今日はすこぶる執筆の調子が悪かった。 …ので、とりあえず何か書いて調子を戻したいと思い、いま思いついたことをそのまま文章にしている。 今日、関東は一日中雨だった。 ほぼ毎日カフェに出勤する僕も、さすがに今日は雨の中移動する気持ちにならず、家で過ごすことにした。 僕は家で作業することがすこぶる苦手であり、今日の不調は案の定、という感じである。 なぜ家での作業が苦手なのか、それはコロナ禍で家から出られなかったあの時期に、嫌というほど考えさせられた。 誘惑が多い、メリハリが

          歩くことについて

          愛しの4冊のメモたちを眺めながら、紙のメモの魅力を考えてみた

          先日、エッセイストの中村洋太さんとお話をしました。 その際、中村さんが特に強い興味を示されていたのが、僕が普段持ち歩いている4つのメモ(うち1冊は手帳)。 たしかに、スマホですべてを完結させていた数年前の自分に、 「君は数年後、紙のメモを4冊持ち歩くようになってるよ」と伝えたら、「そんなバカなw」という反応をすると思います。 だって、遅いし、重いし、かさばるし、スマホで完結させた方が楽で効率的だもの…。 正直、この感覚は今でも変わっていません。効率的に情報を管理するの

          愛しの4冊のメモたちを眺めながら、紙のメモの魅力を考えてみた

          『名も無き小さな思索』【第0篇】

          「毎日考えていることはあるのに、何も発信できてないのはさみしいな」 そんな気持ちから、このnoteを書き始めた。 ここ最近は毎日執筆を継続しているのだが、一つの文章を形にするというのはなかなかどうして大変な作業である。 できることなら毎日何かしら、思考を世に出していきたい。 その気持ちに反する自分の遅筆に嘆きを覚える日々を過ごしていた。 そこで、手間を極限まで削って投稿する作品があっても良いのではないか、という考えに至る。 サムネイルは設定せず、タイトルも毎回固定。

          『名も無き小さな思索』【第0篇】

          中村洋太さんとの対談を経て【発信の魅力を考える】

          本日、エッセイストやモデル、旅ライターなど多方面で活躍されている中村洋太さん(@yota1029)と対談してきました! 中村さんは4月頃からスタバ朝活という活動を行っており、1日1時間程度、毎日異なるゲストの方と対談をされています(対談と書きましたが、雰囲気はいたって自然なカフェでの雑談といった感じです)。 何気ない会話を通じ、新しい出会いや発見を生むことを目的としてスタートしたというスタバ朝活。事前の打ち合わせなどは特に行わず、話をしたのは1時間半ほど。新鮮なお話をたく

          中村洋太さんとの対談を経て【発信の魅力を考える】

          「許し」のある文章のすゝめ

          久方ぶりに、腰を据えてnoteを書く。 何を書くかはまったく決めていなかったのだが、言葉にした数秒後に「腰を据えて書きたくないな」と感じたことについて考えてみようと思う。 腰を据えて書くことに対する抵抗はどこから生まれたのか。理由の一つとして、「目的や終着点を用意しなければいけない」という気分になってしまったことが挙げられる。 僕はかれこれ4年間、文章を書く仕事を続けてきた身ではあるが、いまだに文章を書くことは苦しい。 ただ、「文章を書くこと」とひとまとめにしてしまう

          「許し」のある文章のすゝめ

          巡り合い

          大きな書店や図書館に行くと、魅力的な本の多さにいつも圧倒される。 人間に与えられた時間ではとても出会いきれない知の集積を前に、自分の小ささを感じ、途方もない気持ちになる。 「あれも、これも。」という急いた気持ちが心の中から消えていく。 だからこそ、一冊との出会いを大切にしたい。 移り行く時の流れのなかで、奇跡的に巡り合うことができたのだから。 本だけじゃない、この世界はそういうものなのかもしれないな。

          「Twitter見れない騒動」で時代の移り変わりを感じた話

          7月2日現在、Twitter界隈で混乱が広がっている。ざっくり説明すると、一日に見れるツイートの件数に制限がかかってしまったらしい。 10年以上Twitterと付き合ってきた僕としてはとても不安になるニュースだが、悲観してばかりいるのもアレなので、このせっかくの機会にTwitterに対する思いや感じたことを書き記そうと思う。 ◇ 今回のTwitter騒動で、不安を感じたりブルーな気持ちになったりしているのは僕だけではないと思う。ヘビーユーザーの方々にとっては、心休まる空

          「Twitter見れない騒動」で時代の移り変わりを感じた話

          思いついたことは「今」形にしよう!【アイデアは鮮度が命】

          浮かんできたアイデアを即座に文章にする。これを仕事にできたらどんなに幸せだろうと考えることがある。 僕は日常の中でさまざまなことを考える方だ。日中、活動している間は常に何かを考えているといってもいい。 この性分のおかげか、noteのネタになりそうなアイデアも割と頻繁に浮かんでくる。 問題はアイデアのほとんどが形にならず、深い眠りについてしまっているということだ。 アイデアを形にするには相応の時間を要する。 僕は特段書くのが速い方でもなく、書くまでの腰が重いことも災い

          思いついたことは「今」形にしよう!【アイデアは鮮度が命】

          とりかなラジオ①「力があると思うゆえに力が出る」

          『ギリシア・ローマ名言集』(柳沼重剛編、岩波書店)を読んで触れた言葉をもとに考えたことをしゃべってみました。 やはり、時を超えて生き残る言葉には凝縮された深みがありますね。 5分くらいしゃべったので、皿洗いのオトモとかで流し聞きしていただけると嬉しいです。 なにかのきっかけになりますように!

          とりかなラジオ①「力があると思うゆえに力が出る」

          とりかなラジオ①「力があると思うゆえに力が出る」

          「衝動買い」より厄介!?「衝動サーチ」にご注意を

          集中して書くことの何と難しいことか。書く仕事をし始めてから早4年目になろうとしているが、集中して一気に文章を書ききるということはいまだに難しい。 書き手にとって厄介な事柄の一つは、書いている間に頭に浮かんでくる疑問やひらめきではないだろうか。 書く、読むといった行為は脳を強く刺激する。書くという行為を行っていると、普段は思い浮かばないようなアイデアが海底から湧き出る泡のように次々に浮かんでくるのだ。 アイデアを糧に創作を行うクリエイターとしては大変うれしいことなのだが、

          「衝動買い」より厄介!?「衝動サーチ」にご注意を