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~なぜ成功したラッパーはゴールドのチェーンネックレスを愛するのか~


要約☆彡

☞ゴールドは古来から西アフリカでは容易に採取できた。そのため彼らの文化では、地位を示す物として非常に重要視されてきた。

西アフリカから奴隷として連れてこられた北米でも、アフリカ人の末裔はその文化を引き継いだ。

だから成功の象徴として、ゴールドのチェーンを身にまとうようになった。


本文ここから↓

ラッパーといえば、ゴールドのチェーンネックレスですよね。

トップ画像はJ‐Zとカニエの2ショットですが、

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ラン・DMCも当然。


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エリック・E&ラキームの2ショットもチェーン、ゴイスーですよね~!

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NIGOパイセンも当然ゴールドっすよ。自己破産しましたけど、夫婦仲は円満です!!

さて、今回は「なぜ成功したラッパーはゴールドのチェーンネックレスを愛するのか?」です!

アフィリエイトに誘導する怪しいスタイリストのリード文みたいですが(笑)

ガーナ人との買い物

しばらく前に在日ガーナ人の友人と一緒にデパートに買い物に行きました。
故郷にいる彼女にプレゼントを買いたいというので、通訳を兼ねて行きました。
彼はゴールドのネックレスやイヤリング、指輪が気になるらしく、店員に色々と尋ねていました。

後で、私から「シルバーはどうなの?」と訊くと、「シルバーは興味ない」と随分と素っ気ない。
確かに、「これは18金?16金?」などと結構踏み込んだ質問をしていて、なんでコイツ(年下なので敬称略)こんなに金に詳しいのかな??と内心思いました。


年収200万ちょっと超えるくらいの生活だし、ゴールドと無縁の生活じゃないっけ?
さらにゴールドでも18金以上じゃないとならない、と譲らない。「16金とかでは、彼女が受け取らない」とまで言う。


そんなやり取りの中に、私の心にふと思い浮かんだのがゴールドコースト(黄金海岸)。
オーストラリアにもそういう地名あったけど、そういえばガーナにもそういう地名あったような・・・

ググってみると、アフリカが植民地化されてから、このゴールドコーストを拠点に奴隷と共に金が輸出されてきたらしい。西アフリカって金が沢山取れるのでした。

ゴールデン・スツール

さらにガーナの王国アシャンティ王国ではゴールド・スツールという金で出来た椅子があって、それが王座の象徴で何度も奪い合いになってきたという。

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おじさん(王様)の右にあるのがゴールデン・スツール(黄金の床几)

なるほど、金に固執する理由がなんとなく分かった。(てか、この王様もゴールドのネックレスみたいのしてますね)

銀を愛好する日本人

ところで、翻って日本は、比較的銀を愛好する民族だと思う。金のような華美なものは、あまり望まない。(大阪とかはもしかしたら違うのかもしれないが)

少なくとも関東では、アクセサリーで好まれるのは金より銀だと思う。富を強調するようなファッションを、日本人はあまり追求しない。

谷崎潤一郎の「陰影礼賛」でも、銀の器が時と共に帯びてくる侘びや寂びを美しいと言っていた。

江戸時代の粋と言われる人々も、裏地に洒落た生地を使い、表地は紺などの地味で目立たない生地をずっと使ってきた。

現代日本でも派手派手しいものは「原宿系」で一種のお登りさんというか、青山とかの大人が集う界隈では子供っぽいとみられることが多い。

そういう意味では、マルコ・ポーロの「東方見聞録」でいわれた黄金の国ジパングは間違いですね。

(またユーロとかポンドは高額硬貨には、金色の縁がついてます。日本の硬貨は最高の500円玉でも銀色一色)

まとめ

話が散漫になってきたのでまとめると、アメリカの黒人ラッパーがゴールドのチェーンネックレスを好むのは、西アフリカの文化が源泉なんでしょう。

それに富を追求するアメリカの資本主義文化が掛け合わさって、現代の英雄の象徴として、あの異様にデカいゴールドのチェーンネックレスがアイコン化したっていうのが私の見立てです!

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Eric B and Rakim "Paid In Full" 名盤です

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