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僕がSG Lab.を売却し、KOMMONSカンパニーCOOとして再出発する理由

カスタマーサクセス起点で事業拡大を加速するコンサル・BPO事業を展開しているSuccess Goal Lab.代表の大竹健斗です。今日は、Success Goal Lab.をATOMica社に売却し、KOMMONS社と統合するに至った背景をお伝えします。


はじめに:SG Lab.売却・統合の概要

2024年7月31日をもってSG Lab.を株式会社ATOMicaに売却、さらに、株式会社KOMMONSと統合されることになりました。僕自身は、ATOMica社の中のプラットフォーム事業部統括/KOMMONSカンパニーCOOとして再出発します。そして、僕たちの従業員全員がATOMica社に迎え入れられ、引き続き一緒に働くことになりました。

これから、KOMMONSカンパニーはCEO/白塚、COO/大竹の体制で新たなスタートを切ることになります。
ですが、私が人生のビジョンとしている”自分らしさを気づかせる組織・その人らしさを応援する社会”の実現については引き続き変わらず行っていきます。

それにあたり、新生KOMMONSとして実現したいこと、今回の意思決定に至った背景などをnoteにまとめました。白塚も彼の視点でnoteを書いているので、セットでお読みいただけると嬉しいです。


3社統合の理由と今後のサービス展開

この統合の理由を説明します。ATOMica、KOMMONS、そしてSG Lab.。この3社が目指す理想がとても近く、それぞれの強みを合わせることで、より確実に理想を実現できると考えたからです。
ATOMica社は「共創拠点による人・企業の接点」に強みがあります。KOMMONS社は「DX/CS人材育成+案件紹介」に秀でています。
SG Lab.は「PJチーム型でのDX/CS BPO支援」を得意としています。
これらの強みを組み合わせることで、全国で生まれた人・企業の接点を活かし、DX支援・CS BPO・コミュニティ開発支援を行っていけると確信しています。この統合により、規模や業種を問わず、より多くの企業の事業価値最大化が実現できると考えています。

2.1 統合の背景

「なぜ今回の売却と統合を決めたの?」について説明します。ATOMica、KOMMONS、そして僕たちSuccess Goal Lab.。この3社が目指す理想の状態がとても近いと感じました。そして、それぞれの会社が持っているアセット(強み)を合わせれば、より早く、より確実に僕たちの理想を実現できると確信できたからです。例えば、僕たちが目指すカスタマーサクセスの世界。それを実現するためには、多くの人や企業とつながり、彼らの課題を深く理解し、最適なソリューションを提供する必要があります。そのためには、それぞれの会社が持つ独自の強みを活かし合うことが不可欠だと考えました。

2.2 各社の強み

それぞれの会社の強みについて。
ATOMica社。Atomicaさんの強みは「共創拠点による人・企業の接点」です。全国各地にコワーキングスペースを展開し、多様な人々や企業をつなぐハブとなっています。これは、新しいビジネスチャンスを生み出す宝の山があります。
次に、KOMMONS社。KOMMONSさんは「DX/CS人材育成+案件紹介」に強い。CSコミュニティとして1,200名以上のコミュニティを運営し、個人の強みを見つけ高められるコンテンツ配信と、強みを活かした案件紹介を行いmatchingを行っております。
そして、僕たちSuccess Goal Lab.。僕たちの強みは「PJチーム型でのDX/CS BPO支援」です。プロジェクトチームを組んで、クライアントのDXやCS業務を上流設計から支援する。そんなビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のノウハウを持っています。

2.3 今後のサービス展開

これらの強みを組み合わせることで、僕たちは何を目指すのか。それは、全国で生まれた人・企業の接点を活かし、DX支援・CS BPO・コミュニティ開発支援を行っていくことです。
具体的には、ATOMicaの共創拠点を活用して、多様な企業や個人とつながります。そこでKOMMONSのDX/CS人材育成ノウハウを活かし、高度な人材を育成。そして、Success Goal Lab.のBPOノウハウを用いて、クライアントの課題解決を支援する。
このサイクルを回すことで、日本全国のあらゆる企業のDXやCS課題を解決できると考えています。大企業から中小企業、さらにはスタートアップまで。規模や業種を問わず、すべての企業がより良いカスタマーサクセスを実現できるよう、僕たちがサポートしていく。
一社では難しかったことも、三社の力を合わせれば、実現できます。

個人的な思いと起業の経緯

ここで、僕がSG Lab.を立ち上げた背景についてお話しします。
個人的な思いについては、初めて語ります。。

※事業目線においては以前書いたnoteをご確認ください。

3.1 前職での経験と心残り

ここからは個人的な話になります。僕がなぜSuccess Goal Lab.を立ち上げたのか、その原点についてお話しします。実は、僕には前職での大きな心残りがあります。以前働いていた会社が売却されたとき、僕は創業メンバーとして数十人の採用・育成に関わっていました。その時、自分は会社に残って顧客と従業員のために責務を全うしたいと思ったのですが、結果的にそれができませんでした。自分が大切にしている価値観を守れず、従業員に対して責任を果たせなかった。この経験が僕の中でずっと引っかかっていたんです。「従業員の選択肢を増やし、自分の意思で働ける状態を作りたい」。そんな思いが、僕を起業へと駆り立てたました。

3.2 Success Goal Lab.の設立

その思いを胸に、僕はSuccess Goal Lab.を立ち上げました。最初は本当に小さな一歩からでした。売り上げがない中で、3名の正社員と5名の業務委託の方々に依頼をし、事業をスタートさせました。それから1年間で、僕たちは20社への導入実績を作り、150件以上の商談をこなし、1,000人以上の方々とお会いしました。この経験を通じて、カスタマーサクセスの可能性とBPO事業の可能性を強く感じるようになりました。
※1年間の動きについてはこちらを参照ください

3.3 事業の成長と直面したジレンマ

事業は順調に成長し、売り上げも上がっていきました。でも同時に、新たなジレンマに直面することになりました。それは起業した理由の一つである「従業員の選択肢を増やして自らの意思決定で就業してもらうこと」。これをもっと早く実現しなければと強く感じるようになりました。
でも、そのためには事業の拡大が必要で、従業員にも一定のハードワークを求めなければならない。僕の中で葛藤が生まれました。
元々はエクイティファイナンスは避け、成長のスピードも自分でコントロールしながら従業員を育てる"牧場スタイル"で進めていきたい。そう考えていたのに、理想を実現するにはもっと多く外で活躍できる機会(案件)と、組織の中での役割ももっと用意する必要がありました。
そんな中で、僕はパートナーシップを模索するようになりました。
「もっと大きな力を借りて、従業員たちにより多くの機会を提供したい」。そんな思いが、今回の統合への布石となりました。この経験を通じて、僕は改めて「従業員を大切にする経営」の重要性を実感し、その思いをさらに大きなスケールで実現するチャンスが、目の前に現れました。

ATOMicaへの統合決断

4.1 パートナーシップの模索

先ほどもお話ししたように、僕は理想を実現するためにパートナーシップを模索していました。でも正直なところ、ただ単に会社を大きくすることが目的ではなかったんです。僕が求めていたのは、従業員たちにより多くの機会を提供できるパートナーでした。

4.2 KOMMONS白塚さんとの出会い

そんな中で、かねてから懇意にしていたKOMMONSの白塚さんから声をかけていただきました。ATOMica社にグループジョインするスキームを提案されました。実は白塚さんとは特別な関係があり、僕を早くからCOOとして誘っていただいていたこと、起業した時も真っ先に手を差し伸べてくれたことなど、出会ってからこれまで良好な関係を築き、深い信頼関係がありました。正直、僕個人としては、どこかの傘下に入ることは自由な意思決定ができなくなる恐れがあるので、基本的に反対でしたが、白塚さんだけは特別でした。恩義がある白塚さんであれば、僕の思いも理解してくれるし、従業員も含めて一緒に働いていけるという確信がありました。

4.3 ATOMicaさんとの縁

一方でATOMicaさんはというと、これまた不思議な縁がありました。実は、弊社が入っているコワーキングスペースの管理をされていて、以前から何度か話したことがありました。そして、彼らのビジョンに強く共感するものがありました。なので、僕個人としてはATOMicaさんにジョインすることには、最初から違和感はありませんでした。
ATOMicaさんとKOMMONSさんと一緒になれば、僕の使命である「従業員の選択肢を増やし自由な意思決定ができること」と「カスタマーサクセスの可能性を広げること」の両方を、より早く、より大きなスケールで実現できるのだと。
この決断は、僕自身の成長にとっても、そして何より従業員たちの未来にとっても、大きな可能性を秘めていると感じました。だからこそ、迷いながらも前に進む決意をしました。

従業員への想いと今後の展望

5.1 従業員への伝達と反応

統合を決めた後、最も緊張したのは従業員たちへの報告でした。彼らは僕と一緒に会社を育ててきた大切な仲間です。この決断を、どう受け止めてくれるだろうか。正直、不安でいっぱいでした。
何度もアジェンダや話す内容、伝え方を考え直し、「どうすれば彼らに僕の想いを正確に伝えられるだろうか」と、悩みながら考え抜きました。そして、いよいよ従業員たちに話をする日がきました。緊張しながら説明を始めたんですが、驚いたことに、彼らはあっさりと受け入れてくれました。
後で聞いた話では、普段から僕が言っているビジョンや大事にしていることを、ATOMicaさんやKOMMONSさんが同じように話してくれたことが、一番大きな要因だったそうです。
僕たちの理念や価値観が、新しいパートナーたちと本当に共鳴し合っていることを、従業員たち自身が感じ取ってくれたのだと考えています。この反応を見て、僕は本当に安心すると同時に、改めて彼らへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

5.2 新たな挑戦への期待

これからは、カスタマーサクセスBPO事業を軸にする弊社が、KOMMONSさんやATOMicaさんのアセットを活用しつつ、より多くの人・企業様に事業貢献できると確信しています。
例えば、ATOMicaさんの全国展開する共創拠点を活用することで、地方の中小企業にもカスタマーサクセスの価値を届けられるようになります。KOMMONSさんのDX/CS人材育成ノウハウを活かせば、より多くの従業員たちに成長の機会を提供できます。そして、僕たちSuccess Goal Lab.が培ってきたPJチーム型でのBPO支援のノウハウ。
これを大規模に展開することで、日本中の企業のカスタマーサクセス体制を強化できます。この統合によって、僕たちのビジョンはより大きく、より遠くまで届くものになりました。従業員たちにとっても、自己実現の機会がより多く提供できるようになると信じています。
そして何より、カスタマーサクセス業界全体を盛り上げていけると期待しています。

SG Lab.のTシャツを着てKOMMONSポーズで写真を撮りました

おわりに:カスタマーサクセスBPO事業の未来

カスタマーサクセスBPO事業には、大きな可能性があります。すべての企業が自前でカスタマーサクセス機能を揃えることは難しい現状がありますが、BPOを活用することで、事業拡大に必要なピースを任せることができます。

新生KOMMONSとしての戦略方針は大きく4つです。

  • プロジェクトマネージャーを採用・育成し、KOMMONSとして支援品質を担保する

  • 業務設計もできるBPO事業者として、業務の代行と標準化を同時に進めることで、企業の生産性を高めつつ、専門家以外の方々にも働く機会を提供する

  • 各業界・職種のDXを支援するカスタマーサクセス人材をDX人材としてDX支援のプロジェクトにも参画いただくことで、活躍の機会を増やす

  • ATOMicaの地域拠点を生かし、全国の働き手や企業と繋がることで、KOMMONSのサービスをより多くの人・企業に届ける

KOMMONSは、プロジェクトチーム型のCS・DXサービスを提供しながら、地域拠点で繋がった全国の方々が傍楽できるように、様々なサービスを提供していきます。

Success Goal Lab.の大竹としての発信はこれで最後になります。
最後になりましたが、Success Goal Lab.をこれまで支えてくれた従業員・業務委託の皆さん、信頼してくださったクライアントの皆さん、そしてこの新しい挑戦に賛同してくださったATOMicaさん、KOMMONSさんに心から感謝申し上げます。
カスタマーサクセスを通じて、企業と顧客、そして社会全体がより良い関係を築ける世界を目指して、これからも努力を重ねていきます。
この新しい挑戦が、日本のカスタマーサクセス業界に良い影響を与えられることを願っています。

noteを読んで、少しでも共感・興味を持っていただいた方はぜひお話しましょう!今後はXを中心に発信を続けていきます。お気軽にご連絡ください!

X:https://twitter.com/takeo_kento

SG Lab.がKOMMONSに統合されることを伝えた後のお疲れ会の写真

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