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エッセイ- わたしの身体で感じて考えたこと

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2019年4月の記事一覧

立ち止まること

立ち止まること

その都度、立ち止まれるようになりたい。と思う。

自分の内面に目を向けて文章を書くことは、立ち止まることだ。

そのときの内面の揺れ動きを言葉という形にしたためて、それからまた歩き出す。

進む速度は、ゆっくりでいいのだ。

歩く道の途中で、嗅いだことのない香りの、見たことのない形の、だけど美しくて心が惹かれる花を見つけたとき、その前で立ち止まってそのものとそれを見た自分の心や身体のことをしるし

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脳は忘れたがっている

脳は忘れたがっている

最近、忘れることってよくないことなのかな、と思うことがあった。

だけど、

"人間は忘却の生き物"
"忘却は人間の特権"

という言葉があって

・忘却があるから記憶ができる
・忘却がなければ情報量の多さに気が狂う
・理不尽なことや悲しい気持ちを忘れられずにいるのは耐え難い

という考え方があり、「人間は忘れることで生きていける生き物」と知って救われた

「忘れる」というのは積極的な

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なんのための身体

なんのための身体

身体がなければいいのにな、

そしたら寝なくていいから

時間の限り知りたいことを知れるし、

疲れる頭もないから好きなことを

考え続けられる。

身体にまとわりつくいろんなことも

問題じゃなくなるし、

それで不快になることもない。

もし身体がなかったら、

なにができなかったかな。

たとえば、自分の意識だけが

身体を持たずにあったとしたら、

ああそうだったらいいのにと

思ったり

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