脳は忘れたがっている
最近、忘れることってよくないことなのかな、と思うことがあった。
だけど、
"人間は忘却の生き物"
"忘却は人間の特権"
という言葉があって
・忘却があるから記憶ができる
・忘却がなければ情報量の多さに気が狂う
・理不尽なことや悲しい気持ちを忘れられずにいるのは耐え難い
という考え方があり、「人間は忘れることで生きていける生き物」と知って救われた
「忘れる」というのは積極的な脳の働きらしい
わたしの場合、絶望的に記憶力がないんだけれど、これまで幼い頃から嫌なことは忘れようとしてきたことが脳の働きにいっそう拍車をかけているのだろう
昨日のわたしと今日のわたしは別人だし、感情も思考も変化するものなので残しておきたいことは外部記憶に頼るよ
残しておきたい記憶を保存する手段として文章を書いている
だからほんとうは、感じたことをそのときに文章にしないといけない
でもわるいことに、胸の内を追いかけてやっと文章にしても書き終わった頃にはもうその表現に賞味期限切れを感じたりする
だから書いて早々、胸の内と文章の乖離を感じてそのまま手離れ、なんてことがある
いくら移り変わるとはいえ、文章への翻訳が困難とはいえ、一度感じたことを書き記そうと試みたのにもったいないね
はやく脳に接続できる外部記憶装置が実用化される世界になればいいのに
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