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"服好き””服選びが苦手”タイプ別でサブスク比較!メチャカリとエアクロ
こんにちは。ライターのSakai Natsumiです。
先日衣替えをしていたら、「もう着ないな。」という服がいくつもありました。
しまう時には確かに"まだ着る側"に選別して断捨離したはずなのに、もう気分が変わっていたんです。
「女心は秋の空」だなんて俯瞰で見ていたもうひとりの自分の、「まだ着れるのにもったいない」という声を無視して捨ててしまいました。
捨てなければ私のワードローブはすでに飽和状態だったのです。
みなさんのクローゼットはどうですか?
「いつか着るかも」とおもって眠らせたままの服があったり、一年前のシーズン終わりにセールになっていて"来年用に"と買ったけれど、いざ今シーズンになったら着なかったり。
買ったは良いものの着こなしが難しくて、箪笥の肥やしになっているものがあったり。
そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで便利なのが、ファッションレンタルサービスです。
パーティードレスや着物のレンタルは昔からありましたが、服のサブスクというのはここ数年で広がった新しいサービスの形です。
また、様々な定額サービスが盛り上がっている昨今ですが、「モノ」のサブスクリプションというのも新たな挑戦です。
ここではKnowns Bizの分析をもとに、業界大手のメチャカリとエアークローゼット(以下エアクロ)を項目別に分析していきます。
認知率はまだまだ高いとは言えませんが、とても画期的なサービスです。
読み終えた頃にはファッションレンタルサービスの魅力の沼に、あなたも足を踏み入れているかもしれません。
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取り扱いアイテム プチプラカジュアルvsオフィスカジュアル
メチャカリはプチプラブランドを多く取り揃えており(earth music & ecology、AMERICAN HOLICなど)カジュアルな服が中心です。
借りられるアイテムは、トップス、ボトムス、ワンピース以外にもアウターや浴衣、帽子、バッグ、フォーマルドレスなど幅広いラインナップです。
さらに、キッズやメンズなども同一料金内で利用できます。
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一方エアクロは、1着あたりの金額が1万円前後のオフィスカジュアル系を中心に扱っています。
基本トップス、ボトムス、ワンピースのレンタルが可能ですが、オプション(有料)を追加してアクセサリを借りることもできます。
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基本的に取り扱いブランドの公表はしていませんが、有料の「ブランドセレクトオプション」が最近はじまっています。
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レンタルシステム 自分で選ぶvsプロが選ぶ
メチャカリは借りる服を自分で選択します。
また、メチャカリ最大の特徴とも言えるのが、新品が届くということです。
返却されたものは古着としてUSEDファッションサイトで安く販売されます。
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一方エアクロはプロのスタイリストが選ぶというのが大きなポイントです。
顧客一人一人の選好情報をカルテ化し、好みのテイストや挑戦したいスタイルを分析→それをもとにプロのスタイリストがコーディネートを提案する。というシステムを構築しています。(この"スタイリング提供システム"は2017年特許取得済)
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料金プラン
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メチャカリは全プラン借り放題です。
上述したようなバッグや帽子、メンズ、キッズなど幅広いアイテムを金額を気にせずレンタルしまくりたい!という方はメチャカリの方が使い勝手が良さそうです。
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エアクロは全体的にメチャカリより高めなのと、月1回という回数縛りのあるプランがあります。
借りられるのがルミネやマルイに入っているような価格帯のブランドなので質がよく、オフィスやオケージョン(デートや婚活パーティ用の需要も多い)での利用を考えるならこちらが合っているでしょう。
どちらも初月半額や紹介キャンペーンなどの新規割引がありますが、定期縛りはなくいつでも解約できるので気軽に始められるのも嬉しいポイントです。
返却ルールは共通点が多い
メチャカリもエアクロも、返送のたびに月会費とは別に返送料がかかります。
クリーニングや洗濯不要、さらに買取可能という点も共通しています。
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二社とも返済期限はありませんが、解約しない限り月会費はかかり続けます。
メチャカリは60日間保有するとそのアイテムはそのまま自分のものにできる仕組みです。
被っていない顧客層とターゲット=サービスの差別化がされている
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カジュアルな服がレンタルできるメチャカリは、20-29歳、35-39歳と若い世代と子育て世代に支持されています。
"快楽思考"や"浪費家"の割合から、物欲が高い特徴があることが読み取れます。
"アウトドア派"が多いのでカジュアルな服が借りられるメチャカリのサービスと消費者のニーズがマッチしています。
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"時間にルーズ"な顧客が多い点がエアクロと対照的です。これは、自分で選ぶ時間を要するメチャカリのユーザーと選ぶ時間を削ることが出来るエアクロのユーザーの時間に対する認識の違いが表れているのかもしれません。
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エアクロは、30-34歳、45-49歳が多く存在しています。
さらに"ワーカホリック"、"出世優先"が上位にきていることから、プチプラではなく少し良いものを着たい世代、キャリア思考の女性に人気があると分析できます。
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"無頓着"、"時間にシビア"、"時間貧困層"の顧客はスタイリストが選ぶことにより悩みが解消されるため需要と供給が一致しています。
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Knowns Bizによる消費的価値のソシエタスクラスター分析を見ると、両者の顧客が"エシカル消費"の価値観を共通して持っていることがわかります。
レンタルサービスには、ものを増やさない、ゴミを出さない、といった利点があります。消費活動について意識をしている利用者が多くいるようです。
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アプリ・SNSは両社発展途上
メチャカリ、エアクロ共にアプリでレンタルから返却まで完結できるシステムです。
アプリの見やすさ、使いやすさも両者好評です。
子育てや仕事でまとまった時間が取れない中、アプリで簡単に利用できるのはありがたいですよね。
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SNS(インスタグラム)はメチャカリがレンタルランキングや"ワンピースまとめ"、"チェックまとめ"のような「アイテム紹介」の投稿が中心なのに対し、エアクロはスタイリストを抱えている強みを活かして「スタイリングアドバイス」系の内容です。写真が洗練されており統一感のあるページになっています。
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Knowns Bizの分析結果ではメチャカリの方が若干認知率が高いですが、インスタのフォロワーはメチャカリ1万、エアクロ2.2万と約2倍の差がありました。とはいってもまだまだ認知率もフォロワーも少ないのが現状です。
業界全体を盛り上げ、成長させるためにも、SNS運用の仕方も課題となりそうです。
まとめ:Knowns bisの分析から分かるメチャカリとエアクロの顧客特性
サービスがかなりしっかり差別化されているため、顧客の特性も分かりやすい違いが見られました。
メチャカリは豊富なラインナップから自分で服を選びコーディネートすることができます。ファッション好きの人にとっては、買い物を我慢しなくてもいろいろな服が定額で楽しめる安心感があります。
また、服が好きな人にとっては次は何を借りよう?と考える時間もわくわくし、リフレッシュになります。
よって、メチャカリの顧客特性は、
・服に興味関心があり、ファッションを自発的に楽しむ人
・服を買わなくても選ぶ楽しみを味わいたい人
・カジュアルファッションを好む若い世代と子育て世代に人気
対してエアクロは、ファッションに自信はないけれどおしゃれに着こなしたい人にとって救世主的存在です。ファッションのプロが選んでくれるので安心して楽しめ、さらに"選ぶ / 悩む時間"を買うという意味では忙しい人やコーディネートが苦手な人にとっては料金以上の価値があるサービスを提供しています。
また、"他人が選んでくれる"ことで新しいテイストに挑戦できたり、何が届くんだろう?と、福袋的期待感も味わえます。
よって、エアクロの顧客特性は、
・仕事人間で、ファッションに無頓着だが身だしなみはきちんとしたい人or服は好きだし楽しみたいが自信がない人
・服を選ぶ時間を他のことをする時間にあてたい人
・オフィスで着れるようなきれいめファッションを求めるキャリア世代に人気
ここまで2社の顧客特性のちがいについてまとめてきましたが、共通している部分があるのも見逃せません。
ソシエタス分析の結果でわかるように、メチャカリとエアクロの顧客は、どちらもエコ消費の概念を持っています。
それにより、ファッションレンタルの一番のメリットともいえる「ものが増えない」ことに魅力を感じるひとが多いと読み取れます。
加えてクリーニングや手入れの手間が省けて倹約にもつながり、それでいてトレンドも追えるのはとても便利で嬉しいですよね。
SDGsの理念が広がるにつれどんどん世に受け入れられるサービスなので、まだまだ伸び代が期待できる業界です。
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筆者のひとこと。
正直今回記事を書きながらファッションレンタルサービスを利用しようか真剣に悩んでいる自分がいます。
筆者の自宅はウォークインクローゼット化して使っている部屋が一部屋あるのですが、なにしろ服が増えて増えて仕方がないのです。
ファッション業界で仕事をしていた頃の名残というか、、やはりシーズンが変われば新しい服が欲しくなりますし、久しぶりの友人と会う時や結婚式に招待していただいたりすると、その時用に服を新調したくなります。
その繰り返しでアラサーまで生きてきたので(というのは言い訳か...?)、断捨離のペースを服が増えるペースが上回っており服部屋は常に満員電車状態です。
が、このサブスクサービスを利用すれば、前述したような”いつも違う服が着たい”わたしの欲は満たされるし倹約にもなります。
実は以前スタイリストをしていた頃に、エアークローゼットの中の人(エアクロの登録スタイリスト)をしていた時期がありました。
その頃は若く、物欲おばけだったので、ファッションレンタルサービスは身近な存在ではあったものの”レンタル”に魅力を感じたことは全くありませんでした。
ですが時は過ぎわたしも人の親になりました。こんなにも考え方が変わるものか。と自分でびっくりしている次第です。
これはいよいよわたしの”ワードローブ事情”を見直すときかも?と考えるきっかけになりました。
そしてミニマリストやサステナブルという単語が広がった今の世の中には、ファッションレンタルのサブスクが自身の価値観と合致する人が確実に増えていると感じます。
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