ワーキングメモリは、IQよりも学習成果に関連する?!
ワーキングメモリと学習
ワーキングメモリ(working memory:作業記憶、作動記憶)とは、短い時間に心の中で情報を保持し、同時に処理する能力のことを指します。ワーキングメモリは、会話や読み書き、計算などの基礎となる、私たちの日常生活や学習を支える重要な能力です。
ワーキングメモリの研究者として著名なAlloway博士は、自身の研究のなかで3つの重要な点を挙げています。
- ワーキングメモリは、学習成果の重要な予測因子である。
5歳時点でのワーキングメモリのスコアは、知能指数(IQ)よりも6年後の学習成果と高い関連があることがわかっています。
- 10人に1人の生徒がワーキングメモリの能力が低い。
3000人以上の生徒を対象にした研究で、10%の生徒が学習障害につながるワーキングメモリの障害を持っていることがわかりました。
- ワーキングメモリの低い生徒は、「追いつく」のに苦労します。
早期診断がなければ、ワーキングメモリの障害は、学校生活を通して学習に影響を与えることが分かっています。
ワーキングメモリが低いと、学習に「追いつく」のに苦労するため、できるだけ早く評価して、低いことがわかれば速やかに支援を開始する必要があるでしょう。もし、ワーキングメモリが低くないとしても、ワーキングメモリが高くなれば、より良い学習成果が期待できます。
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