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早くからの発達支援は効果的!

早期発見,早期介入が重要であることは,よく知られるようになってきました。それに伴い,児童発達支援施設も多くなり,国内の障害児通所サービスの費用は増加してきました。

障害児通所支援の在り方に関する検討会「障害児通所支援の現状等について」p.2より引用
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000801033.pdf

実際に早期から発達支援を行った効果についての研究はいくつもあります。

早期からの介入により,子どもたちの中には,成長したときに自閉症スペクトラムの診断から外れる子もいます。後に自閉症スペクトラム(以下,ASD)から外れる子どもたちの多くには,次のような共通点があります(Helt et al., 2008)。

  • 年齢が低いうちに診断され,治療を受けている

  • 知能指数(IQ、思考能力の指標)が平均より高い

  • 言語能力,運動能力が高い

たくさんのお子さんの支援をしていくなかで,やはり早期から介入をすることのメリットを感じることが少なくありません。

早期介入は,就学前,早ければ2、3歳のときに行われます。この時期、幼児の脳はまだ形成中であり、それ以上の年齢と比べると、より「可塑的」、つまり変化しやすい状態です。この可塑性により、治療が長期的に有効である可能性が高くなります。早期介入は、子どもたちに発達の最良のスタートとなるだけでなく、その可能性を最大限に伸ばすチャンスにもなります。

実際、最近のガイドラインでは、ASDと診断されたり、その疑いが強まったりした場合には、すぐに発達と行動に対する統合的な介入を開始することが推奨されています(Zwaigenbaum et al., 2015)。

こどもとかぞくのサポートルームKNOTでは,知能検査や発達検査だけでなく,ASDなどの発達特性や,言語・運動などの評価も行うことができます。
子どもを専門とした心理士や作業療法士,言語聴覚士,理学療法士が在籍しており,お子様に合わせた介入を実施しております。

ご希望の方は、こちらからお申込みください。

Helt, M., Kelley, E., Kinsbourne, M., Pandey, J., Boorstein, H., Herbert, M., & Fein, D. (2008). Can children with autism recover? If so, how?. Neuropsychology review, 18(4), 339-366.
Zwaigenbaum, L., Bauman, M. L., Choueiri, R., Kasari, C., Carter, A., Granpeesheh, D., ... & Natowicz, M. R. (2015). Early intervention for children with autism spectrum disorder under 3 years of age: recommendations for practice and research. Pediatrics, 136(Supplement_1), S60-S81.

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