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KnockLearn受講生S君の葛藤と成長

こんにちは、KnockLearn 代表の福本です!

今回の記事では実際にKnockLearnを受講している生徒S君の変化(成長)について書いていこうと思います。

ただ学校のテストの点数を上げることや志望校に合格することを目的としていないKnockLearnを通してどのような成果(成長)が得られるか記載しておりますので、社会人によるオンライン家庭教師KnockLearnの受講を考えていらっしゃる親御さんや学生の方には是非読んでいただきたい記事です。

S君のプロフィール

学校:偏差値50付近の市立中学校
学年:3年生
性別:男
部活:陸上
趣味:ゲーム(荒野行動やSwitch)・漫画・釣り・空手
性格:学校ではやんちゃ・素直・人見知り
成績:全体の真ん中付近

S君がKnockLearnの受講を始めた理由

元々S君のお父さん(経営者)と私は知り合いで、中学2年生の夏休み前に「そろそろ将来のことを考えて勉強に力を入れて欲しいけど、子供(S君)は全く勉強をしないから家庭教師をして欲しい」と依頼されました。

基本的な方針自体は任せるとお父さんは言ってくださりましたが、1つだけ要望をいただきました。

「勉強のやり方を教えるというよりは夢中になれるものを見つけて、勉強に向かう姿勢やマインドを育ててほしい。」

正しくKnockLearnが大切にしている社会で生きる力を身につけることを経営者であるお父さんが求めており、S君ともしっかり対面でお話をしたうえで本人の意思でKnockLearnをやってみたいということで、受講が始まりました。

受講当初のS君の様子

学校ではやんちゃをしていると聞いていたのに、私の前ではとても大人しく人見知りな様子で思春期だなと感じました。

ただ、非常に素直で出した宿題は全てやってきてくれました。
私はこれまで多くの小学生〜高校生をみてきましたが、その中でも「結んだ約束はしっかり守る」がちゃんと身についている子だなと感じました。
※怒られるのが嫌だから宿題をやるというより、筋を通すことを大切にしているタイプだと思います。

KnockLearnの授業

1. 生徒主導のディスカッション

KnockLearnの授業では毎回冒頭に生徒が1週間の中で気になったニュースや出来事を持ってきて、何が気になったのか・何で気になったのか・自分はどう思うのかを講師とディスカッションするという学生の主体性を育む時間を設けています。

S君は当時の趣味のTikTokの話やゲームの話、事件の話などを自分で持ってきてくれており、そのテーマを元に話を深ぼったり、横に広げたりしてS君の好奇心に何か引っ掛かればいいなと思って色々な観点を投げていました。

ここで意外だったことは表面的なニュースを持ってくるだけではなく、色々聞いてみるとニュースのビジネス面(TikTokのアメリカでの規制問題など)も自分で情報を取りに行っていたということです。
おそらくこの姿勢は経営者のお父さんの日常会話を家で聞いてビジネスにぼんやりと興味を持ち、自分で気になって調べることにつながっているんだなと思います。

2. モチベーション教育

KnockLearnで一番重きを置いている部分はモチベーション教育です。

その理由はモチベーションがないと、持続可能な学びが確立されず何をするにしても中途半端な状態で行ってしまい成長の機会損失につながるからです。
(これは学生に限らず全ての人に当てはまると考えています。)

具体的にいうとモチベーション教育とは生徒の興味関心に合わせて社会人講師が各々テーマを持ってきて、それについて探究を進めていく授業です。

ここで扱うテーマは社会での実体験によるものが多く、生徒はまだ経験したことのない社会の擬似体験を通して、自分は何に興味があるのか、何をこれから極めていきたいのかなどの人生の軸を得ることができます。

S君の場合、将来はサラリーマンにはなりたくない、お父さんのように自分の好きなこと得意なことを活かして仕事がしたいという想いを持っていたので、「仕事とは何のためにするのか」「世の中の仕事の種類とは」「実際の仕事の楽しさと辛さ」「お金にまつわる知識」「ソーシャルゲームとビジネス」などのテーマを扱い、S君は何に興味があって極められそうかなど一緒に探していました。

普段の学校の勉強の多くは答えを見つけにいくことが多いですが、ディスカッションにはほとんどの場合特定の答えがなく、自分の頭を使って様々なケースを考える必要があるので、最初S君は難しそうにしていましたが、次第に自分で考えて発言するようになりました。

3. 教科学習

KnockLearnの1番の提供価値は社会との接点の提供(社会人講師と触れ合う場・子供たちの実践の場としての社会)であり、子供たちに社会で生きる力を身につけて欲しいという想いがありますが、一方でやりたいこと・極めたいことがぼんやりしているうちは学校の勉強もしっかりしないと将来の選択肢が制限されてくるので、その観点で教科学習も取り入れています。

モチベーション教育に使う時間が多いので、教科学習は生徒の苦手な科目に絞って短時間で効率よく勉強をすることを行っています。

S君は数学・理科が苦手でしたが、色々みていると特定の分野の得意不得意もちろんありますが、根本的な課題は数学と理科に関しては勉強をどうやって行えばいいかわからないというものでした。
そこで、反復学習の習慣化と日常の出来事に置き換えて思考する方法を伝えました。
(結局伝えて生徒が実行するかどうかの部分はモチベーションが大きく関わってきますので、モチベーション教育が何より重要だということがわかります。)

受講から半年間が経ったS君の様子

KnockLearnを受講して半年ほど経過したS君は以前と比べて情報を自ら取りに行く主体性だったり、正解がない問いに対して思考し続ける体力が身につき、将来的に自分がやってみたいこともぼんやりと見えてきました。

まだS君自身ありたい姿は明確ではなく、モヤモヤしていることも多くあるとは思いますが、少なくともありたい姿を実現するためには大学には行く必要があり、かつ大学で自分の興味関心が持てることに対して自由な時間を使って没頭したいという想いを持っていることに気づけたので、そのために今勉強する必要があるという意味付けは自分でできており、勉強に自ら向かう姿勢も身につけました。

実際にS君のお父さんからも、「以前は勉強を仕方なくやっていたが、今は勉強をさせられているのではなく、自ら勉強することを選択してやっていることが伝わってくる」というお言葉も頂きました。

持続的に勉強に向かうモチベーションができているからこそ、社会人講師(私)がみていない時間でも学校の勉強や興味関心領域の探究を深めることができるようになっています。

ちなみに学校の勉強に対するモチベーションも上がったことから定期テストは100点以上アップ(5科目500点満点)、模試の点数も大幅アップを達成しました。

最近のS君の様子

S君がKnockLearnを受講してから1年ほどが経ちましたが、最近は自分なりのありたい姿を私と一緒にアップデートしつつ、高校受験勉強に励んでいます。

しっかりありたい姿を定期的に確認し、そこに近づくためにも受験勉強を頑張るという学習姿勢は身についてはいますが、時々理想と現実のギャップに悩まされて、葛藤している時もあります。
(成長していく段階でとても健康的な葛藤だと思っています。)

1人で悩み続けると葛藤状態から抜け出せず負のサイクルに陥る可能性があるので、しっかりS君が自分で葛藤状態を抜け出せるように私はアドバイスや問いを投げかけることを徹底しています。
ここでもやはりS君が自ら考え選択肢続けないと社会で生きる力は身につかないので、答えは一切与えず時間がかかってでもいいから自ら思考し、選択させることに重きを置いています。
(実際に授業を1回スキップして整理する時間が欲しいということもありましたが、ずる休みではなく本人の意思で選択したことなので、快諾したこともあります。次の授業ではしっかり内面を整理して一段と成長した姿を見せてくれました。)

最後に

S君の場合もそうですが、何事も目的をもったうえでモチベーションがないと長続きはしません。

多くの親御さんは子供たちの点数が悪いから点数をあげるために塾や家庭教師で勉強をさせるという選択をとると思いますが、大半の塾や家庭教師は子供たちが勉強をする目的を一緒に見つけようとはせずただ勉強のhowを教えるのみです。
そして子供たちも何のための勉強かわからず結果効率の悪い勉強・持続的に続かない勉強になり、さらに社会で役に立たない答えだけを見つけにいく姿勢が出来上がってしまいます。

S君が今後高校・大学をどのように過ごし、どのような社会人になっていくかは分かりませんが、少なくとも現段階で社会で生きる力の素地は身についていると思います。

KnockLearnには20名を超える様々なバックグラウンドを持った社会人講師がおり、子供たちの興味関心に合わせて社会で生きる力や持続的に勉強をする姿勢を身につける環境を提供しております。

このS君の記事をご覧になり、少しでもKnockLearnに興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、公式HPのお問い合わせよりご連絡いただけますと幸いです。
※ただいまβ版価格で提供しております。

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この記事の執筆担当者

福本 英/Fukumoto Akira
兵庫県出身。兵庫県私立白陵高等学校卒業。九州大学経済学部卒業。英・University of Leeds Business Schoolに1年間留学した後、複数の事業立ち上げに参画。スタートアップやVCを経験後、新卒でメガベンチャーに入社。
KnockLearn CEO。


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