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「サマータイムの終わり」と「2017年 鎌倉 その1」と4/7〜4/13の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「サマータイムの終わり」
今週の写真は「2017年 鎌倉 その1」
です。

今週の文章「サマータイムの終わり」

オーストラリアの中の一部の州(シドニーがあるNew South Wales、メルボルンのあるVictoria、首都キャンベラがあるAustralian Capital Territory、そしてSouth AustraliaとTasmania)にはサマータイムがある。逆にいうとブリズベンやゴールドコーストのあるQueenslandやパースなどがあるWestern Australiaなどにはサマータイムがない。

サマータイムとはどのような仕組みかというと、1年に2回切り替えのタイミングが定められており(4月と10月の最初の週末)、その週末の深夜2時または3時に時間を1時間進める/戻すことで、夏の間の日照時間が長い時期の明るい時間を人間の活動時間に合わせる仕組みをいう。(そのため正式名称はDay Light Savingという)
サマータイムが終わる週末は特に時間が1時間戻るので、「夜」が1時間長くなることになってちょっと得した気分になる。

特にQueenslandとNew South Walesなどは隣接しており人の行き来も多いわけだが、片方の都市は一年の一部の季節だけ時計が1時間進むということになる。切り替わった最初の週は遅刻者が一定数出現したりちょっとした時差ぼけのような状態になったりと、かなり面倒な仕組みではあるのだが、果たして必要な仕組みなのだろうか?

オーストラリアの州の大まかな区分

オーストラリアの時間区分

オーストラリアの時間の区分

オーストラリアは日本の地図で見るとそこまで大きくない気もしてしまうが、国土は7,688,000 km²で日本の20倍。上の図を見てもわかる通り西と東では2〜3時間の時差があり、約4000キロの距離がある。南北も約3700キロ。国内で時差が2〜3時間あるというのは、言うのは簡単だけどなかなかすごい話で、日本でいうと例えばある都市でプロ野球が始まる頃にはある都市ではもう試合が終了し人々が寝る準備を始めてるような感じだ。

サマータイムは必要なのか?

オーストラリアの広さや時間区分を見てもわかる通りとにかくオーストラリアは広い。そんな広さの国をそもそも人間の決めた時間という物差しに綺麗に当てはめようとする方が無理があるというもので、東西で3時間の時差が設けられているとはいえ、普通にやっていたらとんでもない歪みが生まれてしまう。

メルボルンの日の出/日の入り時間

上の表はメルボルンにおける日の出、日の入りを夏/冬時間を運用している実際の時間区分と、もし仮に一年中夏または冬時間だったらどうなるかを対照している表である。

見てもらえればわかるとおり、仮に冬時間で一年中やっていたら夏至の頃には4時台にはもう明るくなっているし、逆にサマータイムで一年中やっていたら冬至の頃には8時半まで明るくならない。メルボルンは夏冬時間を運用していても振り幅が大きく、冬は7時過ぎまで暗かったりするのだが、もし同じ時間で一年中やっていたらと想像すると狂気の沙汰に思えてくる。

最近はスマホが自動で時間を調整してくれるので、下手したら気づかないで一年過ごしてしまうこともありそうだが、それでも腕時計などは手動で時間を変えないといけないし、部屋に時計があったら同様に全て変えないといけない。昔だったらさらに神経を使っただろう。それでも、この表を見るとやっぱりサマータイムがあってよかったなと思う。

まとめ

繰り返しになるが、そもそも少しずつ日の出日の入り時間が違うそれぞれの地域を共通の「時間」という物差しで運用しようとする方がそもそもは無理のある話で、そこで生じた歪みをなんとか解消しようというのがサマータイムという仕組みだと思う。

日本、特に東京あたりでは標準時刻と体感時刻の差がそこまでないが、オーストラリアだと、例えば夏だとまだ明るいからとのんびりしていると気づいたらもう17時を過ぎていたりする。もし、世界に時計というものがなく太陽などに基づく相対的な時間のみで運用されていたとしたら、夏の間はのんびり長い時間が流れ、冬はもう少し忙しく1日が終わる前に色々片付けなきゃという感じだったのだろうか?

サマータイムの運用もさることながら、冬と夏の体感時間が全然違うオーストラリアに住んでいると、そんなようなことも色々と考えさせられる。

今週の写真「2017年 鎌倉 その1」

今週の写真は2017年の鎌倉で撮った写真です。先週分までで掲載していた奈良を訪れた際に出来心で初めて御朱印帳を買って、その楽しさに夢中になりこのあとしばらくは旅行の目的が御朱印を集めることになっていました。

鎌倉を訪れたのはそんなタイミングで、鎌倉十三観音という御朱印のシリーズを集めることを目的にお寺を巡りました。そういえばメルボルンにはスタンプラリーというものがないかもしれない。日本人は御朱印集めの頃から変わらず同じような遊びをして日々過ごしていると思うとなかなか面白いです。

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