IndieWire誌の選ぶ2010年代ベスト100

2019年もあっという間に半分が終わってしまい、季節は真夏となってしまった。それは同時に、2010年代という長い長い10年間が終りを迎えるということでもある。節目、という言葉を聞けばその中身をまとめたくなるのが人間であり、私も年末くらいに2010年代ベストが出せるようになりたいなあと思いつつ自由気ままに好きそうな映画を観ている訳である。こりゃ年末苦労しそうだ。夏休みの宿題を最終日にやるタイプだもんで。

さて、そんな中、IndieWire誌もそれに参戦したので邦題のリストにしてみる。何作観たか比べるも良し、各作品の思い出を振り返るも良し、なんでこれが入ってないんだと憤るも良し。元の記事はこちら。

The 100 Best Movies of the Decade

1. ムーンライト(バリー・ジェンキンス,2016)
2. アンダー・ザ・スキン　種の捕食(ジョナサン・グレイザー,2013)
3. トスカーナの贋作(アッバス・キアロスタミ,2010)
4. アクト・オブ・キリング/ルック・オブ・サイレンス(ジョシュア・オッペンハイマー,2013/2015)
5. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(イーサン＆ジョエル・コーエン,2013)
6. ホーリー・モーターズ(レオス・カラックス,2012)
7. キャロル(トッド・ヘインズ,2015)
8. ザ・マスター(ポール・トーマス・アンダーソン,2012)
9. マッドマックス 怒りのデス・ロード(ジョージ・ミラー,2015)
10. レディ・バード(グレタ・ガーウィグ,2017)

11. ウルフ・オブ・ウォールストリート(マーティン・スコセッシ,2013)
12. ブンミおじさんの森(アピチャッポン・ウィーラセタクン、2011)
13. ツリー・オブ・ライフ(テレンス・マリック,2011)
14. リヴァイアサン(ルーシャン・キャスティーヌ＝テイラー,ベレナ・パラベル,2012)
15. 籠の中の乙女(ヨルゴス・ランティモス,2010)
16. ソーシャル・ネットワーク(デヴィッド・フィンチャー,2010)
17. 明日の世界(ドン・ハーツフェルト,2015)
18. 君の名前で僕を呼んで(ルカ・グァダニーノ,2017)
19. ありがとう、トニ・エルドマン(マーレン・アデ,2016)
20. ファントム・スレッド(ポール・トーマス・アンダーソン,2017)

21. ゲット・アウト(ジョーダン・ピール,2017)
22. バーニング 劇場版(イ・チャンドン,2018)
23. O.J.: Made in America (エズラ・エデルマン,2016)
24. 6才のボクが、大人になるまで。(リチャード・リンクレイター,2014)
25. 愛、アムール(ミヒャエル・ハネケ,2012)
26. マジック・マイクXXL (グレゴリー・ジェイコブズ,2015)
27. 風立ちぬ(宮崎駿,2013)
28. パディントン2 (ポール・キング,2017)
29. 魂のゆくえ(ポール・シュレイダー,2018)
30. これは映画ではない(ジャファル・パナヒ,2011)

31. SOMEWHERE (ソフィア・コッポラ,2010)
32. グランド・ブダペスト・ホテル(ウェス・アンダーソン,2014)
33. Madeline’s Madeline (ジョゼフィン・デッカー,2018)
34. 物語る私たち(サラ・ポーリー,2012)
35. オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(ジム・ジャームッシュ,2013)
36. スプリング・ブレイカーズ(ハーモニー・コリン,2013)
37. ROMA/ローマ(アルフォンソ・キュアロン,2018)
38. 禁じられた歌声(アブデラマン・シサコ,2014)
39. ババドック～暗闇の魔物～(ジェニファー・ケント,2014)
40. パーソナル・ショッパー(オリヴィエ・アサイヤス,2016)

41. マーガッレト(ケネス・ロナーガン,2011)
42. ゼロ・ダーク・サーティ(キャスリン・ビグロー,2012)
43. Portrait of a Lady on Fire (セリーヌ・シアマ,2019)
44. Cameraperson (クリステン・ジョンソン,2016)
45. 別離(アスガー・ファルハディ,2011)
46. ヘレディタリー 継承(アリ・アスター,2018)
47. ロスト・シティZ 失われた黄金都市(ジェームズ・グレイ,2016)
48. Parasite (ポン・ジュノ,2019)
49. ビフォア・ミッドナイト(リチャード・リンクレイター,2013)
50. かぐや姫の物語(高畑勲,2013)

51. エル ELLE (ポール・ヴァーホーヴェン,2016)
52. EDEN/エデン(ミア・ハンセン=ラヴ,2014)
53. A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(デヴィッド・ロウリー,2017)
54. COLD WAR あの歌、2つの心(パヴェウ・パヴリコフスキ,2018)
55. フランシス・ハ(ノア・バームバック,2012)
56. 幸福なラザロ(アリーチェ・ロルヴァケル,2018)
57. タンジェリン(ショーン・ベイカー,2015)
58. ニーチェの馬(タル・ベーラ、フラニツキー・アーグネシュ,2011)
59. The Farewell (Lulu Wang, 2019)
60. ブラック・パンサー(ライアン・クーグラー,2018)

61. 顔たち、ところどころ(アニエス・ヴァルダ、JR,2017)
62. 万引き家族(是枝裕和,2018)
63. インセプション(クリストファー・ノーラン,2010)
64. ミッション:インポッシブル/フォールアウト(クリストファー・マッカリー,2018)
65. メランコリア(ラース・フォン・トリアー,2011)
66. フレンチアルプスで起きたこと(リューベン・オストルンド,2014)
67. 大学－At Berkeley (フレデリック・ワイズマン,2016)
68. ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(パブロ・ラライン,2016)
69. バーガンディー公爵(ピーター・ストリックランド,2014)
70. アリーケの詩(ディー・リース,2011)

71. さらば、愛の言葉よ(ジャン=リュック・ゴダール,2014)
72. お嬢さん(パク・チャヌク,2016)
73. ラ・ラ・ランド(デミアンチャゼル,2016)
74. スター・ウォーズ/最後のジェダイ(ライアン・ジョンソン,2017)
75. アリー/スター誕生(ブラッドリー・クーパー,2018)
76. 足跡はかき消して(デブラ・グラニク,2018)
77. The Souvenir (ジョアンナ・ホッグ,2019)
78. インサイド・ヘッド(ピート・ドクター,2015)
79. トレジャーハンター・クミコ(デヴィッド＆ネイサン・ゼルナー,2013)
80. No Home Movie (シャンタル・アケルマン,2015)

81. ハイ・ライフ(クレール・ドゥニ,2018)
82. Sunset Song (テレンス・デイヴィス,2015)
83. シノニムズ(ナダヴ・ラピド,2019)
84. ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜(ベン・ザイトリン,2012)
85. イリュージョニスト(シルヴァン・ショメ,2010)
86. ケイト・プレイズ・クリスティーン(ロバート・グリーン,2016)
87. Her Smell (アレックス・ロス・ペリー,2018)
88. 少年は残酷な弓を射る(リン・ラムジー,2011)
89. Support the Girls (アンドリュー・バジャルスキー,2018)
90. プライベート・ライフ(タマラ・ジェンキンス,2018)

91. 海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜(ジャンフランコ・ロッシ,2016)
92. スパイダーマン: スパイダーバース(ピーター・ラムジー、 ボブ・ペルシケッティ、 ロドニー・ロスマン,2018)
93. Mother of George (アンドリュー・ドサンムー,2013)
94. ハッピーアワー(濱口竜介,2015)
95. The Arbor (クリーオ・バーナード,2010)
96. Girl Walk // All Day (ジェイコブ・クラップニック,2011)
97. All These Sleepless Nights (ミハル・マークザック,2016)
98. 華麗なるギャツビー(バズ・ラーマン,2013)
99. ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星(ジュリア・ロクテフ,2011)
100. インヒアレント・ヴァイス(ポール・トーマス・アンダーソン,2014)

意外と偏っているようで偏っているのも面白い。
2010年6本、2011年11本、2012年8本、2013年12本、2014年9本、2015年10本、2016年14本、2017年8本、2018年17本、2019年5本。やたら2018年多いな、というのには親近感が湧く。私も去年から本気出して映画を観始めたから、2010年代ベスト作れって言われたら2018年(日本公開2018年だから2017年も多い)の作品が大量投下されそう。というわけで、親近感の湧いたリストでした(ふええ51本しか観てないじゃんか)。