シカゴのホームレスの話。

ホームレスの人たちに出会ったことはありますか。もちろん世界で一番綺麗な日本という国にもホームレスの方はいらっしゃいます。今回は私がシカゴで知った街の人のホームレスの人たちへの取り組みを紹介します。

もしあなたがホームレスの方々に出くわし、お金を求められた時あなたならどうしますか？あげますか。無視ですか。

多くのアメリカ人はこの場合お金を与えません。その場で無視することが多いでしょう。なぜでしょうか。

日本にいたら想像しにくいかもしれませんが、ここアメリカではいわゆるドラッグと呼ばれるものが流通しています。日本では闇業者から買う、というイメージですがここでは少し違います。事実つい先日１月１日より私がいる州ではマリファナ？かな？が合法となりました。昨日までは見つかったら警察に捕まっていたのに一日経つと合法になる。なんともおかしな出来事です。さておき、ホームレスの方々がお金を持つとどうなってしまうのか。すでに依存症になっている人はもちろん生活に苦しい人はドラッグに助けてもらおうとします。決してドラッグだけではありません。タバコや酒など自分の状況を悪くしてしまうものにお金を使ってしまいます。では街の人（特別な団体だけでなくすべての人を指す）はホームレスの方々を完全に見捨てるのでしょうか。それは違います。

シカゴでの取り組み

ホームレスの人たちに直接現金を与えることはまずありません。しかし、私たちは教会でこのようなチケットを買うことができます。

そしてお金の代わりにこちらのチケットをホームレスの方々に渡します。ホームレスの方々はこのチケットを使って加盟店で買い物することができます。このチケットではドラッグはもちろん、タバコ、お酒、そして現金と交換することはできません。この取り組みのおかげで街の人たちはもちろん私のような観光客でも安全に正確にホームレスの方達の力になることができます。私はこのシステムを知って、アメリカはやっぱり多民族国家なんだなと感じました。白人だけでも、黒人だけでもネイティブアメリカンだけでもこの国は成り立っていないんだなと感じました。実際私は日本にいた時にホームレスの方々のことなんて考えたことなかったです。世界的に安全で、平和で、きれいな日本ですが意外と優しくなかったりするのかなと考えたりもしました。

なお、日本でももしこのような取り組みがあるのなら教えていただきたいです。前述しましたが私はシカゴに行くまでホームレスのことを考えたことがなかったので日本のことも全く知りません。経験することで日本の見方も変わってきます。