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そば、うどん、そうめん…管理栄養士のオススメ和麺は

暑い夏は食欲がなくてもスルスル食べられる。寒い冬は温まる。食べ方を変えながら一年通して楽しめる日本の麺。

味や触感にはそれぞれの好みがあると思いますが、栄養の面から見たときはどうでしょうか。

「どれでもいいなー」なんてときは、この中から体にいいものを選んでみるのもいいかもしれません。


1.栄養で比べる日本の麺!

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ゆでた状態100gのときの栄養価をランキング形式にして比較してみましょう。そばに関しては作られ方(そば粉と小麦粉の比率)によっては栄養が変わるので今回はそば粉35%小麦粉65%のそばの栄養と比べていきます。立ち食いチェーン店よりは上で、大きなスーパーに売ってる高いそばよりは下という感じですかね。

カロリー(少ない順)
1位うどん(105kcal)、2位そうめん(127kcal)、3位そば(132kcal)
この順位は意外だったでしょうか?それとも予想通り?どんどん見ていきましょう!

タンパク質(多い順)
1位そば(4.8g)、2位そうめん(3.5g)、3位うどん(2.6g)
不足しがちな栄養素。特に体作りをしているなら意識したいところ。

脂質(少ない順)
同率1位うどんそうめん(0.4g)、2位そば(1.0g)
意外と倍以上違うんです!

炭水化物(少ない順)
1位うどん(21.6g)、2位そうめん(25.8g)、3位そば(26.0g)
糖質と食物繊維の合計値が炭水化物の量になります。次は糖質と脂質を分けて見てみましょう。

糖質(少ない順)
1位うどん(20.8g)、2位そば(24.0g)、3位(24.9g)
炭水化物量のランキングから2位と3位が入れ替わりましたね!いつもの食事から糖質を減らしたいと思っているなら、避けるべきはそうめんということですね。

食物繊維(多い順)
1位そば(2.0g)、2位そうめん(0.9g)、3位うどん(0.8g)
言わずもがな体にいいもの。倍以上引き離してそばが多いですね。

GI値(低い順)
1位そば、2位そうめん、3位うどん
GI値とは「血糖値の上がりやすさ」を表した値です。これの低い順なので、3つを比べたときにそばは血糖値の高い人にとって優しい食べものであり、(血糖値が上がる=脂肪が作られるなので)太りにくくダイエットに適した食べものであるということです。
※資料の正確性が欠けていたので数値は書きませんでした。また、同じそばでも小麦粉が多いとGI値は上がり、そば粉が多いとGI値は下がります。

ミネラル(ナトリウム)(少ない順)
1位そば(0mg)、2位そうめん(85mg)、3位うどん(120mg)
ナトリウムは塩分の量と比例する栄養です。取り過ぎてしまうことが多いので気をつけたいところ。

ミネラル(ナトリウム以外)(多い順)
1位そば(154.68mg)、2位そうめん(40.54mg)、3位うどん(39.46mg)
カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガンの合計です。2位を3倍近く引き離してそばが1位!


2.まとめると

栄養価が高いのはそば。タンパク質やミネラルの量に優れているので、普段栄養について気をつかうのが難しい人は選ぶといいかと思います。

ただ、先ほども書いたとおり、そば粉と小麦粉の比率によって栄養が変わります。
立ち食いそばやコンビニのそばには価格を抑えるためにそば粉2割、小麦粉8割の「色がついただけの小麦粉麺」もありますから注意してください。

スーパーで成分を確認したり、良いそば屋さんの麺であれば間違いないと思います。



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