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涙をあつめて湖をつくったら、必ず白鷺を呼ぶから
「私は何も上手くできないということを、分かっていたようで全く分かっていなかった。
プライドだけが高くて、認められなかった。
けれどもうあきらめることにした。
どうしようもなく弱くて、何もできない自分が当たり前だと許容することにした。
些細なことで落ち込んで、涙を流すのが私。
ひとや社会の基準に合わせたら苦しい。
弱いと認めることで、私は私らしく生きられるかもって気づいたんだよね。」
と希望
そんなこと言えないけど
「不安も悲しみも常に携帯していて、
だけど楽しくて仕方がなくて、目に光がちゃんと宿っているような日々がほしいだけなんだけど」とか、
「春と冬の間の夕方の気持ちとか、秋の昼間の気持ちとか、全部おんなじだと思ってたんだけどね、違うってことに気がついたんだ。
全部、違うの」とか。
ただ言いたいだけの話を、脊髄反射で話している彼はゆっくりと家具屋の電気コーナーを歩く。
どうやら机のランプが壊れて買い替
愛された記憶にも、触れそうで触れないな
それは、夜の空に、宇宙ステーションが肉眼で見えた日のことだ。
はたまた、朝が夕方みたいだった日のこと。
日常がごちゃごちゃしていて、整理がつけられていなかった。
が、昔からいつもそうだということも分かっていた。
そういうときは、脳にある煎餅のようなかたまりが、ぱんっと弾けそうになる。
(雪の宿だったら、弾けても雪みたいで、きれいかもしれない。)
頭の中がいつも言葉で溢れていて、うるさくて仕方な
脳は宇宙、僕らは宇宙人
映画や小説に触れたあとは、感情が溢れ出して、
脳内が回転するのを分かっていたのに、寝る前に映画を観てしまった。
眠れないので、ベッドを抜け出してリビングへ。
そのままキッチンに滑り込んで冷蔵庫からビールを取り出す。いつだって、こういうことをしたい分際の、文化人気取り。
いいじゃん。これは私の話だ。私の時間。
好きなようにもっとラフに生きたいと、映画を観て思ったから、ビールにレモン果汁だって入れちゃ
梨がなる頃、西瓜を食べていた君の話
夕日が沈むまでに帰らなければならなかった。
今日の日の入りは18時52分。
ということは、あと21分。
シャワーを浴びてきたのに、身体中から水という水が吹き出していて、シャワーを浴びた時間の存在意義が消滅したところだ。
ただ、そんなことも気にならないくらい、風が心地良かった。自転車を漕ぐスピードを速めれば速めるほど、身体に空気が取り込まれる感じがする。
(「感じがする」と言いがちだが、しょうがな
ひらがなみたいなまいにち
風呂上がり、湿度が高かった。
洗面所の湿気がいつまでも消えなくて、明日は暖かくなるのかな、と考える。
次の日の天気はいつだって、前夜に少しだけ予感がする。
雨が降る日の前の夜は、必ずどこか雨の匂いがするものだ。
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いつだって朝のバスで書きたいのに、周りの目を気にして、むりなのだ。
書こうとして諦め、窓の外を見た