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キャベ玉

キャベ玉って何だか知ってる人?

恐らく知ってる人の多くはラーメン好きの神奈川県民だと思うけど、横浜市の都築区に「キャベ玉ラーメン」を名物にした「うえむらや」というラーメン処があって、たまにそのキャベ玉を食べに行く訳です。

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「キャベ玉ラーメン」の主役はもちろんキャベ玉で、写真のように茹でたキャベツの玉がドカーンとどんぶり中央に鎮座。キャベツの葉を一枚一枚剥がしながら麺と一緒に食らう訳です。で、なかなか美味いんだこれが。

食レポラーメンマニアじゃないから、キャベ玉の細かいディテールは省略するけど、このラーメンの凄いところは「ラーメンにキャベツ」というその組み合わせの発想なんだよね。ありそうで無かった。かといってマネするところも少ない。これがキャベ玉マジック。

基本的に日本人はキャベツが好きな民族なんだよね。とんかつにはキャベツ。カキフライ、アジフライ、唐揚げ、揚げ物にはとりあえずキャベツ。生姜焼きにもキャベツ。食べすぎたらキャベジン。おやつにキャベツ太郎。 身の回りにこんなにキャベツがいっぱいある国はあるだろうか?

そう考えると国民食のラーメンとキャベツという組み合わせは、鉄板中の鉄板、自然の流れと言えるのだが、これまでキャベツを主役に抜擢しようというプロデューサーはうえむらさん以外いなかった訳だ。

タランティーノが中年メタボのトラボルタを起用したように、うえむらやは、まさにキャベツくんの起用という一点で、周辺の工場の労働者の心を鷲掴みにし店を軌道に乗せた。その視点、その発想、そしてその勇気。   

向いてる方向は違えど目指すはそこだよな〜と、キャベ玉ラーメンをすすりながらしみじみ思うのであった。

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