Googleクラスルームでプログラミング スプレッドシートとスクリプトを使って自動化しよう 応用編
「Googleクラスルームでプログラミング スプレッドシートとスクリプトを使って自動化しよう 応用編」について
Google Classroom / Google Spreadsheet / Google Apps Script
大学の授業でクラスルームを使っています。コロナ禍でオンライン授業が始まり数年になりますが、授業を進める上で非常に使い勝手の良いツールです。
一方、使う上でのハードルもあります。何といっても授業の準備に膨大な手間がかかる点です。具体的には、毎週の課題を作成するためにコピーアンドペーストを多用しなければいけない点。コピペしないまでも、投稿の再利用の機能で課題を複製して、それをまたドラッグして並べ替えなくてはいけない点。複数のクラスルームを使用する時には、一つ完成したクラスルームを作った上でコピーしてクラスルームを量産する手もありますが、その後にクラスごとに修正を加えたり、コピーした後に作った課題は、また複製して設置し直したり。
何とかもう少し効率的にできないかと思っていたところ、Google Apps Scriptという、文字通りGoogleの提供するスクリプトで操作ができることが分かりました。
試行錯誤しながら何年かかかって実務に使えるようになりましたので、noteの記事としてまとめておくことにしました。同じ境遇で悩みを抱える方の一助になることを目指していますが、年に1回の作業のため翌年には記憶も曖昧になる自分へのメッセージとして遺しておくものです。
なお、当方はノンプログラマーであり、見様見真似でコードを書いております。お気づきの点があればお知らせいただけると幸いです。
記事の内容
ステップごとに記事を作成していきます。以下が作成予定の内容です。順次リンクを張っていきます。
9.の記事までに書いたことをまとめると、こんなこともできますという動画です。
基礎編との違い
今回お届けする応用編の前に、基礎編をまとめています。
基礎編は、初学者の方に向けてという思いもありますが、手の込んだものを作って遺す前にシンプルな基本を押さえておこうという目的もありました。
スクリプト1本に対して生成物は1つの原則で書いてあります。実際の作業では、当然複数のものを大量に処理できた方が都合がいいものです。応用編では、実務に沿って複数、あるいは大量に作成していく方法をまとめています。
基礎編から分かりやすいようにということで「自動化」という言葉を使っていますが、要するに手動で一つ一つ作るのではなく、スクリプトで何でも処理していきましょう、という意味合いです。スクリプトの準備には当然結構な手間もかかりますので、そこはご理解いただいた上でお読みください。
また、応用編を進める上では、どうしても基礎編と重複する部分も出てくるかと思いますのでご承知おきください。
目指すゴール
大学で講師をする傍ら、小学校の授業の現場にも関わる機会を得ました。そこには、急展開のICT化に翻弄される先生方の姿がありました。
小学校でもクラスルームが使われていますが、ツールを使うことに労力を取られ、授業の内容を掘り下げることが妨げられている現実を見ました。
私自身も実感していますが、ツールの準備を効率化、自動化することで、授業準備に余裕が生まれ、内容も充実することは間違いありません。
担任するクラスのクラスルームを自分で用意している先生には、より効率的に準備ができること
学年のクラスルームを一手に引き受けている先生には、そこに割く時間を圧倒的に軽減できること
学内のクラスルームを一人で管理している先生には、年度末から年度初めにかけての業務を、想像を超えて効率化できること
業務に精通しているわけではありませんので想像ので書いていることもありますが、お役に立てればと思っています。
学校のことを想定して書いていますが、企業でお使いの方も同様に、業務の効率化、時間の削減に寄与できることを目指しています。
ぜひ、職場で共有してお使いください。
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Googleクラスルームをプログラミングしよう
クラスルームをスプレッドシートとGoogle Apps Scriptを使って、プログラミングを楽しみながら準備する技をまとめました。コピペ…
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