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【教育】基礎・応用

「基本が出来ていませんね。」「基礎がわかっていません。」「応用問題がさっぱりです。」など、教育の世界ではよく使われる言葉です。
 
それを聞くと親はドキッとします。
 
では、「基本・基礎」とはいったい何を指すのでしょうか。そして、「応用」はどういったものでしょうか。
 
例えば、算数・数学なら「基本は四則混合計算ができること・基本的な知識があること」で「応用は文章題や図形の問題を計算や知識を使って解くことが出来ること」でしょうか。
 
以前、ある問題集の基本問題、標準問題、応用問題を切り分けて、どの問題がどのレベルかわからないようにして問題を並べて、基本問題、標準問題、応用問題に分けるようなテストを講師に実施したことがあります。
結果は、各教科とも全問正解者がいませんでした。それほど、区分けは難しいです。

また、不注意なミスと基礎を理解していないことは全く違うと思うのです。
例えば、「時速4kmで30分歩いたら、何km進みますか?」という速さの問題で、120kmという答えを出した子どもは計算ミスではなく、速さの基礎を理解していないことになります。
それから、テストで何点なら基礎を理解していることになり、100点でなければ応用力がないということが言えるでしょうか。
 
基礎力・応用力の捉え方は随分違うので、塾からの「基礎力がない」「応用力がない」は当てになりません。

それより、わが子が「どうすれば理解するのか。」ではなく、「どうすれば理解させてくれるんですか!」と笑いながら(ここがポイントです)詰め寄るのが講師には効果的です。