台所育児は、家事と育児と◯◯を兼ねる「一石三鳥」なのでおすすめです
ある日の出来事です。
キッチンカウンターごしに悪さをしながら「ママ!見て!」と騒ぐ娘を見て、私の頭には子供に大人気の絵本の一節が浮かびました。
悪さ(盗み)をしたパンどろぼうを、パン職人にスカウトするパン屋のおじさんの一言で、思いついたのです。
そうだ。目の前で悪さをしている娘も 私といっしょに お料理をつくるのは どうだろう?、と。
私は以前、激務系ワーママが24時間で必要な全タスクをこなす方法を論理的に考えました。
その結果、「タスクを重ねることで、時間をまとめる」。主には、家事をしながら育児をすることで時間を節約できるのではないかという結論にたどり着きました。
本日は、料理という「家事」を子供と向き合うという「育児」と重ねてみて特に感じたメリット3選と、うまくいかなくてイライラしてしまうときの私なりの対処法について書きたいと思います。
我が家の娘のご紹介
我が家には2人の娘がいますが、一緒にお料理をする長女についてご紹介します。
まもなく3歳を迎える、早生まれ保育園児
イヤイヤ期からは、ようやく片足を抜け出しました(もう一方の足も抜けてくれるのを心待ちにしています)
お口はかなり達者
一方で、運動発達や手先の器用さは同月齢のお友達に比べてややゆっくりめ
家事のメリット:普通に、助かる
娘と一緒にお料理をしてみてまず驚いたのが、思いのほかちゃんと労力になってくれることでした。
例えば、娘と一緒にお味噌汁を作るときの工程がこちらです。
◯は娘がひとりで出来る作業、△は私と一緒になら出来る作業です。
具を切る
◯具を鍋にいれる
△水を計量カップではかる
◯計量カップからお鍋に水をいれる
◯粉末だしをお鍋にいれる
お鍋を火にかける
お鍋にお味噌をとく
手先が不器用めの2歳後半児でも、半分近くの作業を任せられるのだなと驚きました。
ちなみに最近娘が1番はまっているのがゆで卵を剥く作業です。2,3回目までは私が手伝いましたが、今や私や夫よりも娘のほうが上手にできます。
娘がゆで卵を剥いている隣で、私はお味噌汁の鍋で味噌をとく。娘の小さく短い二本の手も、ちゃんと戦力になって家事の時間を減らしてくれるのです。
育児のメリット:なぜか、苦手なものも食べてくれる
大人でもそうですが、つまみ食いは美味しく感じるものです。
出来立ての料理を、小腹が減ったときに、こそっと隠れて背徳感のスパイスをかけて食べることは、子供にとっても魅力的なようです。
例えばお味噌汁のほうれん草など、普段は好んで食べない緑系の野菜も調理中はなぜか食べてくれることが多いです。
「も〜お行儀悪いから今日だけよ〜」なんて言いながら、しめしめと積極的にこの時間に普段好んで食べない栄養価の高いものを食べさせています。
食卓で苦手なものを食べさせるのに悪戦苦闘する時間が減らせます。
もうひとつのメリット:実は、自分のスキルアップになる
冒頭で書いた通り、娘と一緒に料理をするのは「家事」と「育児」の時間を重ねるためでした。
しかしやってみて気づいたのは、これは仕事のスキルアップにもなってしまうということでした。
特に管理職のワーママ(ペアレンツ)に注目してほしいのですが、子供に料理をさせることはマネジメント能力のトレーニングになります。なぜかと言うと、子供にお料理をさせるためのステップが、部下に仕事を任せるステップとほぼ同じだからです。
【子供にお料理をさせるのに必要なステップ】
料理の全工程の中で、子供が出来る安全な作業を切り出す(本人のやりたいことにマッチすると尚良し)
夕食の開始時間に間に合うように、子供に好きにやらせる時間と、親が手を出し始めるタイミングを決める
親による手助けを拒否されるときには、子供のやる気を削いで機嫌を損なわないようにうまいこと言葉をかける
上記のことを、親がやるべき作業をやりながら見守る
仕事を適切に切り出し、仕事のデッドラインから逆算して手を出すタイミングを決め、相手のモチベーションコントロールに気を使い、自分も手を動かしながら相手の様子を見守る。
書き出してみると明らかに、これぞ管理職の仕事そのものです。
ちなみに、今のところ娘との料理以上にマネジメントが難しい仕事には出会っていません。ですので、マネジメントスキルアップのトレーニングとしてはかなり負荷高めだと思います。
台所育児にイライラしたときの対処法
ここまで子供と一緒に料理をすることのメリットを3つ書いてきました。
しかし、もちろん全てがすんなり上手くいくわけではありません。子供と一緒に料理をすると危なくてヒヤヒヤしたり、思いも寄らない子供の失敗にイライラすることもあるはずです。
我が家ではまだ包丁や火を使った作業は一緒にしていないので、ヒヤヒヤの方はあまりありません。
ですので、ここではイライラの対処法についていくつか紹介したいと思います。
【①「家事が長引いた」のではなく、「育児の時間を兼ねた」の意識を持つ】
イライラする主な理由は、子供と一緒に料理をすることで余計に時間がかかると感じるからだと思います。
そんな時はぜひ、もう一度この図を思い出していただきたいのです。
子供に野菜を切らせていつもの倍の時間がかかっても、それは育児でおままごと遊びに付き合う時間の代わりになる。
子供が水をこぼしてしまっても、一緒にそうじすることでしつけの時間を兼ねられる。
ひとりでやる料理より多少時間がかかったとしても、「家事と育児を重ねている」ことを改めて意識すると、イライラすることが減る気がします。
【②赤ちゃん時代(少し前の時代)の写真をキッチンに飾る】
そうは言いつつも、娘がとんでもない失敗をしたとき私はやはりイライラしてしまいます(例:砂糖を床にぶちまける)。
そんなときは「なにやってんの!」という声が出そうなる前に、キッチンのコンロの壁に貼っている写真を見ます。
そこには、赤ちゃん時代の娘を抱っこしている私の姿があります。
少し前の時代の写真を見ると「そっか、ついこのあいだまでこの子は立つことすらできなかったのか…」と目の前の失敗が娘の成長に思えて、怒りがすっと引いていきます。
慣れてくると、頭の中で小田和正が同時再生されて涙ぐみます。
写真は、見すぎると風景と同化するので、見飽きたなと思ったらたまに別のものに変えるのがおすすめです。
まとめ
こちらに書いた内容以外にも、エプロン姿のかわいい我が子に癒やされたりと多くのメリットがある台所育児。
家事と育児の時間を重ねる第一歩として、ご参考になれば幸いです。
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