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2次試験の学習法【中小企業診断士資格試験】【スキマ時間】

2次試験の学習方法に悩んでいませんでしょうか。
過去問を繰り返しているが、点数が上がらない等々・・・
ツイッターを活用し1000名を超える受験生のツイートを分析すると、学習方法のパターンが見えてまいりました。
私の体験談も含め解説いたします。

私はこんな人

完全独学にて、1次試験543点(得点率78%かつ全科目60%超)2次試験285点(得点率71%かつ全科目60%超)と運良く高得点合格しました。学習時間は350時間(1次試験200時間2次試験150時間)でした。

学習方法のパターン

ツイッター上でこのような学習報告をしている方を見たことはありませんでしょうか。

・試験委員の書籍を購入した!ニュースを理論で解説!
・過去問に取り組む!
・春秋要約!(恐らく予備校が提供している)100文字トレーニング!

これらにはそれぞれ別の目的があります。その目的を念頭におくことで学習効果をアップさせることができます。

1.理論の応用力強化

2次試験は学識(1次試験で確認済み)をベースに応用能力(原理・知識を実際の事柄に当てはめる能力)を有するかどうかについて、事例を基に判断する試験です。具体的な事例を、学識(理論)で分析して、具体的な分析結果や助言を解答することが求められている

2次試験で必要な理論の応用力を高めるために、
試験委員の書籍を読んだり、ニュースを理論で解説したりしています。
抽象的な理論(ゆえに多くの場面で活用できる)を使って具体的な事例を説明したり、具体的事例を抽象的な理論で説明したりする訓練を行うことが2次試験攻略及びその後のビジネススキルとして重要な要素となります。

また最近ではChatGPTとの議論も有効かもしれません。

このトレーニングは、スキマ時間でも電車の中でもスマホさえあれば学習可能であることがメリットです。
まとまった学習時間が取れずに困っている方はぜひ取り組んでみてください。

2.解法の習得

2次試験は80分という時間制約から、解法を確立しておくことが重要です。

その解法を習得するために、過去問を何周も回していきます。ある程度のパターン化した解答骨子を事前に準備しておくことで、80分という時間制限の中で、比較的確度の高い解答をすることが可能となります。
なお、過去問演習は①理論応用力強化や③ライティングスキル強化にもつながりますが非効率です。過去問演習のみに学習時間を集中させすぎないように注意しましょう。

3.基礎ビジネススキル強化

2次試験は言わずもがな論述試験です。
80分という時間制約からライティングのスピードと、数千枚をチェックする採点者に意図を伝えるライティングのスキル構造化して考えるためのクリティカルシンキング能力が大変重要となります。

春秋要約や100字トレーニングを通じて、ライティングスキルを強化していきます。
ライティングスキルはその後のビジネスシーンでも必須のスキルですので、2次試験を通じて強化しておくことは大変有用です。各予備校が発表している解答を複写するのもいいと思います。
また、日頃の業務やニュースをピラミッドストラクチャーの形にするトレーニングを通じて構造化する力=クリティカルシンキングを養います
ただし、惰性で取り組んでしまうと最も効果が下がってしまうトレーニングの1つです。しっかりと目的を念頭におきながら、日々トレーニングしていくことが重要です。

おすすめの学習方法

私は2次試験の学習にあたっては、1.理論の応用力強化に最も時間を裂きました。

1−1 参考書の読破

1次試験のテキストは1次試験に合格するために頻出ポイントをコンパクトにまとめられており、2次試験の合格に必要な応用力を身につけるには不足している部分もあります。
そこで、グロービスの書籍がお勧めです。理論だけでなく、具体的な事例での理論の活用例をふんだんに盛り込んでいるため、応用力を身につけるにあたっての基礎が身につきます。

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1−2 理論の具体化(抽象→具体)

学習した理論をぜひ業務で活用して見ましょう。
・環境分析→業界分析(5F)→KSF(3C)→STP→4Pと自社を分析して見ましょう。
・VRIO分析を行い、持続優位性に不足している部分を考えて見ましょう。
・PCを購入する際にも取り替え投資を正味現在価値法で判断して見ましょう。
理論を具体化することで学習に役立つだけでなく、自社の業務にもプラス効果を発揮できるはずです。

1−3 理論で説明(具体→抽象)

ニュースや自社の取り組みを理論で説明して見ましょう。
ツイッターにあげてみるのもいいでしょう。端的に説明できていればいい反応がもらえるはずです。
ネタを探す過程で最新のビジネストレンドについても詳しくなれます。2次試験でもトレンド知識を持っておくことが役立つことがあります。

1−(参考) 工場見学

理論の応用力強化のためには、具体的なイメージを鮮明にすることが大切です。気分転換も含めて、ご家族と工場見学に行ってはいかがでしょうか。事例3の学習に役立ちます!

2.解法の習得

80分で解答するために過去問に取り組んでください。ルーティン化できるまで取り組むことがお勧めです。

3.基礎ビジネススキル強化

本業の時間を使うのがおすすめ。中小企業診断士試験で学んだ内容を本業でも活かしてください。

まとめ

中小企業診断士2次試験の学習パターンに、書籍等での理論の応用力強化、過去問による解法の習得、基礎ビジネススキル強化(ライティングとクリティカルシンキング)があるということをお伝えいたしました。
全てのトレーニングが大切です。また、しっかりと目的を念頭におきながらトレーニングすることで学習効果も向上します。

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