見出し画像

怠け者が辿り着いた思考方法「イメージ処理」

人間誰しも生きていれば物事を記憶したり何か考えたりはすると思う。
ではその際にどういう風に脳内で処理をしているのか、についてを考えた事はあるだろうか?
これに関しての答えを私は主観的な物しか持ち合わせていないので私の場合で書いてみる。

私の場合は映像や言語で記憶したり考えたりして"いた"。

何か思い出す時は記憶が映像として脳内で流れる。
何かを考える時は独り言が如く脳内で文字が流れる。

他の人の頭の中がどうなってるのかは知らんが私の場合はそんな感じに処理をしていた。

が、常々思っていた事がある。

これでは遅すぎるし非効率だ。

ところで話は反れるがサヴァン症候群という障害がある。
簡単に言えば記憶力に非常に優れた特性を持ち、例えば本のページをそのまま画像として事細かに覚えてしまい脳内でその本が読める程度の記憶力があるらしい。

私はサヴァン症候群では無いしそんなスキルは持ち合わせてはいない。
私が目を付けたのはその記憶方法だ。

そしてこう思った。
「これ便利そうやなぁ、盗むか。」
結果、独学でサヴァン症候群の特性を取得した。

正確には似て非なるものを取得した。
それを私は「イメージ処理」と読んでいる。
私のそれはイメージではあるが鮮明には残っていない。
ぼやけた朧気な何かとしか言いようが無い。
それを利用して私は物事を覚えたり考えたりしている。
ちなみにどうやって取得したかは知らん、気付いたら出来てた。

言語や映像での思考速度の遅さに悩まされていた私はこうして謎の脳内処理方法を編み出して無事に一瞬での思考が可能となったがこれにはメリットだけではなくデメリットも大量にあった。

そしてその中で最も重いデメリットがこれだ。
「言語変換が出来ない。」
言語で考えるのが怠いから変な事をしたんちゃうん?と思うであろう。

人とコミュニケーションを取る際に使うのは言語だ。
その一方で私の頭の中には言語に変換不可能な知識や記憶が溢れている。

つまりは他人に物事を伝えるのが非常に苦手かつ凄まじく消耗する。

そもそも言語変換自体は誰しもが会話の際に行っているのだがそれを私は二重にしているのである。

私が他人に物事を伝える際の脳内での処理方法はこうだ。
まず「イメージ処理」して脳内のその辺に放ってある物を思い浮かべる→
この時点でそれに関する知識や記憶が瞬時に頭の中に浮かぶ→
それを言語に無理やり変換していく→
今度は相手に応じて伝わる単語に変換していく

自分でも思うが非常に面倒くさい。

ちなみに上記の全てはあくまで私の主観でしかなく実際に自分がどんな事をしてるのかは正直よく分かってない。
何故ならこの文章すらもその苦手な言語変換の結果だからである。

そこで参考になるのが客観的事実だ。
何故か私は他人に物事を説明したり教える機会が多い。
そしてその度に「分かりやすい!」と言われるし実際に相手が理解してるのかを確認してもキチンと伝わっている事が多い。

他人に物事を伝えたり教える場合は己がしっかりと伝えたい事を理解していなければ不可能だ。
だから私はとりあえずそこは出来ているらしい。
そうなると「イメージ処理」という変なスキルも機能してるみたいである。

何にせよ自分の事だけを考えて謎のスキルを取得した結果、結果的に元々苦手であった他人と関わる事が更に億劫になってしまったのであった。

(´'ω')b