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東大門-番外編- 東大門総合市場

東大門総合市場は、A、B、C、D、N棟からなる東大門で最大規模の卸売·小売市場です。生地やパーツなどを販売する市場としてよく知られており、日本では5Fのアクセサリーパーツが有名です。B1には日本で人気の子供用布団やエコバッグなどを生産・販売している店舗や、各種パーツ(ボタン、ファスナー、レース、リボンなど)の店舗があります。

1Fにはパーツの他に、寝具、手芸、カーテン、食器の完成品を販売する店舗、皮革・生地を販売する店舗があります。

2Fは韓服、韓服の生地、カーペット、絨毯、カーテン、アパレル生地を販売しています。

3〜4Fには、アパレル生地やホームファッション生地などの店舗が密集しています。綿、オックスフォード、リネン、防水、ラミネートなどの生地の取引は、1ヤード(約91cm)または2ヤードからなど、店舗によって異なるので確認が必要です。基本的には卸売のみ可能ですが、小売もおこなう店舗があります。

東大門総合市場は、棟ごとに階数が異なりますが、ABCN棟B1から4Fまで連結しています(D棟以外)。とても広いので、迷ってしまう方も多く見受けられます。「何棟の何階にいるか」は、店舗の看板を見れば一目で分かるようになっています。気に入った店舗があれば、看板と店舗の写真を撮っておくと便利です。

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5Fのアクセサリー店舗は商品撮影を禁止しているケースが多いので、店員の了解を得てから撮影することをおすすめします。撮影が許可されない場合は、看板だけ撮影して商品情報をメモに残すようにしましょう。

布団、カーテン、器はA棟1Fがおすすめです。店舗が多いので、店舗ごとの価格調査がしやすいです。布団とカーテンは日本でもよく売れるアイテムなので、見積もりを取る日本人バイヤーをよく見かけます。

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ほとんどの店舗が工場を運営しています。注文した商品は宿泊先への配送が可能です。日本に向けてEMSで発送してくれる店舗もあるので、配送に関する質問も投げかけてみましょう。

アクセサリーの完成品とパーツは、A棟5FとB棟5Fで十分に仕入れができます。同じアイテムを大量に仕入れたい場合は、南大門のアクセサリー卸売市場をおすすめします。東大門総合市場より価格が安いからです。詳細は南大門のアクセサリー卸売ビルの紹介ページをご覧ください。


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記事の内容は、自著「東大門・南大門 卸売市場ガイド」の発行時(2020年4月)の取材・執筆内容にもとづきます。著書出版後の変更や臨時休業等によりご利用できない場合があります。ご利用の際には、あらためて事前にご確認ください。記事の内容の運用により生じたトラブルや損害等については、補償いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

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