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仕入れの事前準備

仕入れにあたって、事前に準備した方が良いものをまとめました。

服装

東大門卸売市場は思ったより広く、人々で賑わう場所ですので、移動しやすい快適で身軽な服装が適しています。また、薄着を重ねて着ることをおすすめします。冬の気温は氷点下10度まで下がることが珍しくありませんが、室内暖房が整っているため、厚手の服を着て仕入れをすると動きも鈍くなり、汗が出るほど暑くなることがあります。夏は外は暑いですが、室内冷房が効いているので、寒さに弱い方は長袖の服装をおすすめします。靴は、長時間歩いても足が痛くならない運動靴をおすすめします。

現金

東大門卸売市場は全て現金取引なので、円をウォンに両替して持ち歩かなければなりません。南大門卸売市場は一部クレジットカードが使える店舗がありますが、カード払いの場合は付加価値税(商品価格の10%)が加算されます。韓国の最も高額な紙幣は50,000ウォン札(≒5,000円)で、10,000円より額面価格が小さいです。そのため、円をウォンに両替すると体積が2倍程度大きくなります。現金を入れて簡単に整理できるウエストポーチのようなバッグがあると便利です。現金を入れたバッグは腰や肩に回して、盗難に遭わないようにしてください。カフェやレストランで休憩を取る際に、「現金バッグ」を紛失することがあるので注意が必要です。

手帳

スマートフォンを持ち歩きながら、写真を撮りつつメモを取るのも良い方法です。しかし、コミュニケーションに問題がある場合はスマートフォンを翻訳機のように使用できますので、小さな手帳を持って行くことをおすすめします。 手帳を持ち歩きながらメモを取ることで、観光客ではない「バイヤー」としてのイメージをアピールできますので一石二鳥です。

商号名

初回の買い付けをすると、取引先から商号名(社名やブランド名)を聞かれます。これは、POS(Point of sale)システムに入力するためですので、商号名はなるべく言いやすく聞き取りやすい名前にしましょう。たまに、商号名をフランス語にしたり、発音しにくい名称にする方がいますが、店員が聞き取れないことがあり、覚えてもらえないことも多いです。商品を準備してもらう際などにミスがあるかもしれませんので、気を付けてください。

仕入れバッグ

仕入れバッグは東大門卸売市場でよく使われるバッグで、もともと卸売市場の商店街ごとにお客様にプレゼントとして配っていたものです。しかし、現在では仕入れバッグの在庫がなく、バッグ専門の問屋で仕入れたり、会社ごとに生産して使っています。仕入れた商品を入れるので、普通のバッグとは形状と素材が異なります。広い卸売市場で仕入れをおこなう際に、仕入れ量が多くても持ち歩きしやすいのが特徴です。価格は800円〜1,000円程度です(大きさによって異なります)。

仕入れバッグ2


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記事の内容は、自著「東大門・南大門 卸売市場ガイド」の発行時(2020年4月)の取材・執筆内容にもとづきます。
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