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ブダペストの家賃と私の仕事にどんな関係があるんですか?

ブダペストが一番住みにくい街のようだ。ハンガリーはEU内で最もインフレがひどい。2023年は前年比19%も上がった。単純計算、1万円札持ってても8,100円に目減りしたことになる。

ポルトガル首都リスボンはその風光明媚がデジタルノマド・・・テレワークでどこに住んでも仕事できる人たち・・・を引き寄せ家賃急騰、元から住んでる人たちが「やってられん」となってる。

The Economist ”Where are Europe’s most expensive cities for renters?”Feb 20th 2024

「・・・はあ。でもこれが私にどんな影響あるの?」

直接にはないです(笑)ブリュッセルが住みやすかろうがヘルシンキがどうなろうが、関係はない。

でも、こういう、「よくわからないけど、なんか面白い」というネタが後々何かまったく別のネタとくっつく。
これを展開力といい、教養に必須の力です。

というのも、昨日、某企業エグゼクティブの方とお話していて、「どうやったら若い人が外の世界に興味を持ってくれるでしょうね」。

「私の仕事は◯◯です。新聞読む必要、ありますか? 読む前と後で、仕事の成果、たとえば生産性が上がりますか?」

このレベルの質問がくる。たいてい具体の世界に生きてる。

そして世の中も、たいていこんな中で動いてる。

こういう研修で「教養が大事」という話は出ない。

出たとしても、昭和のころの教養のニュアンスで、「ものをたくさん知っている」レベルの話だろう。

だけど、「ものをたくさん知っている」のはいまや生成AIの役割だ。

ChatGPT、Gemini(Google)、そして昨日入った速報によれば、フランスのスタートアップ企業がMistralを出した(マイクロソフトが提携、アジュールユーザーは使える)。

現代の教養、そしてぼくが実践しているのは身体知だ(AIには無理)。

氣の経営で実践している。

氣を下に置く。

それだけでちょっとやそっとのことでは動じない心が手に入る。

商いは「合氣」。相手と氣を合わせる。

禅を勉強し、実践している。
それだけで、「逆風」への耐性ができる。

生きてると、商売してると、思い通りにならない。

まっすぐ行きたくても、なぜか左へカーブしてしまうことがある。

違うちがう、ぼくはまっすぐ行きたいんだ

と思っても、左へ曲がってしまう。
こういうとき、曲がるに任せる。
曲がる必要あるから、曲げてもらっているんだろう。

まっすぐ行ったら得られない学びがそこにあるから、導いてくれているんだ。

これが具体の世界に生きてる人だと、そうはならない。

「どうして私だけ、曲がってしまうんだろう」
「私はいつもそうだ」
「私にはあれがない、これがないから、だからまっすぐ歩けないんだ」

自分の脳内の経験だけで判断しようとする。因果を無理やり結ぼうとする。

◯◯だから、まっすぐ歩けない

ところが、抽象的思考に慣れると、特に禅的ものの見方・考え方を身につけると、因果を捨てられる。だって宇宙は因果で動いてない。

今朝も太陽が昇った。これ、何の因果で昇った? ないよね?(笑)

自分以外の、「よくわからないけれど、そうなった」考え方ができるようになると楽になれる。

ぼくは英語の新聞や雑誌メインで、日本語のニュースは無視してる。

なぜか。

たとえば日経にしても朝日にしても、前提がおかしいから。

日経平均株価の論理的おかしさをWSJ(ウォールストリートジャーナル)が言ってる。

極めて尤も話なのだが、日本のメディアは「日経平均株価がバブル超えた。バンザイ!」してる。

転職を煽る、あおる。

日経新聞アプリより

なあにが「好循環が求められる」だ。

日本経済、ビジネスがいま取り組まなければならないのはこれまでのビジネス文法・・・アメリカンな経営手法・・・から進化することだ。

ぼくはこれを14年前からビジネス2.0と呼んでいる。ビジネスを美術品のようにアート化するという動きは、まだマイナーだ。

北欧、暮らしの道具店

は美術品といって良いほどアートだが、多くの企業はいまだにアメリカンな文法で動いてる。

あ。今日も長くなったね。このへんでお開きにします。

最高の水曜日を楽しみましょう。

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