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恋もビジネスも別れ際が大事

恋もビジネスも別れ際が大事、というお話をします。

日本のマスメディアに嫌気がさしたので、9月、The Economist一本で行こうと定期購読(デジタルのみ)した。さして面白くもないが、まあ、視点を変えられるだろうと。また、記事によっては「読み上げ」機能もついているので、英語ヒアリングの勉強にもなる。

スマホに専用アプリをインストールし、空き時間にちょこちょこ読んでた。気になる記事は「Save(取り置き)」できるので、「後で読む」可能だ。

午前中の仕事が一段落したので、ちょっと覗いてみよう・・・あれ? 勝手にログアウトされてる。今朝自宅では読めたのに。ログインしようとするも、「そのアカウントは無いよ」と言われる。何回やっても同じ。ウェブブラウザで入ってみる。入れても、しばらくすると「定期購読してね。いまなら半額だよん」という表示がせり上がってくる。ぼくは既に定期購読してる。念のため、メールを検索した。9月26日に契約していて、切れるのは2022年9月26日だ。アメックスで決済している。間違いない。

ぼくは英語すらすら読める。これまで出版社経由で8冊翻訳し、今年講座のために1冊ドラッカーを訳した。いまも新しくドラッカーに取り組んでる。ところが書く・聴く・話すは苦手である。特に話すは破壊的にダメだ。

ところがThe Economistのウェブサイトのどこを探しても「メールでキャンセル」「問い合わせフォーム」が存在しない。電話しかない。仕方ないので、「Japan」とある番号にかけた。英語しかダメなようだ。腹くくって話しかけるも、要領を得ない。「ログインできない」というフレーズをとらえ、「それなら私たちのデジタルチームから連絡させましょう。他に何かございますか?」「(そうじゃないんだけど・・・と思いつつも、そこは日本人)いえ、ありません。サンキュー」それから3時間経っているが、いまだに電話はない。

(電話のないことが)予想できたので、もう一度同じ番号に電話した。どうせ違う人が出るだろうと読んでいたら、案の定、別の人が出た。さっきの人は不機嫌だったが、今度の人は上機嫌だ。「日本語話せますか?」「ソーリー、話せないわ」から始まって、懸命に事情を話すが、やはりわからない。顧客コードがメールにあるはずだというが、それが見つからない。今回もお手上げで、電話終了。

ここで言ってるCRNは、メールのどこにも無い

同じことをそれから2回繰り返し、結論として、わからない。The Economistは気をつけないと、自動更新される。来年の9月までの間になんとかすればいいのだけど、もう、めんどくさくなった。ここまでで既に1時間つかってる。オプションBを考えた。

「アメックスに頼んで、来年9月の決済を拒んでもらう」

アメックスが「いいよ!」と言うだろうか。いやいや、そのためのゴールドカードじゃん。相談するだけ、してみればいいんじゃないか?

・・・と、もにょもにょしてたらThe Economistからメール。なんだかよくわからないけど、誰か他の人と間違えているようだ。すぐに「さっきのメールは間違いだからごめん」というのが来た。ちょっと待てよ。これって、差出人が「定期購読者サービス窓口」になってる。ここに向けて「キャンセルさせて」とメールすればいいんじゃないか? メールした。返事はまだない。ないかもしれない。もうぼくの中でThe Economistブランドへの信頼はゼロである。

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WEBに誘うが、行っても解決しないのだ

「キャンセルできない」体験はディズニー+でもしている。あれも現時点、できないままである。開き直って、ディズニー見てる(笑)

ディズニーは見ることができるからいいのだが、The Economistの場合、なぜかアプリにログインできないのである。読めないのに、このまま月日が流れて来年9月になると、アメックスで決済されてしまうのである。なかなかこの体験は、どこへいくのか興味深いといえばそうなのだが。でも安くないんだよ。¥38,640もするんだよ。

恋もビジネスも別れ際が大事。きれいに別れられたら、その後も友だちでいれるかもしれない。「キャンセルさせないように、わかりづらくする」のは、ブランド価値を大きく損傷させるばかりではなく、周囲に「やめたほうがいいよ」と言わせる力が働く。いいことなんて、一つもないよね。

逆に、気持ちよくキャンセルできたら、ブランドの応援団になってくれるかもしれない。また次の機会に、定期購読始めてくれるかもしれない。今みたいに、「一度掴んだら離さない」姿勢は、美しくないよね。

気分直しに、最後、ぼくが気に入ってる夕陽の写真を。秋は夕暮れが一番美しい。

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