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根源的な問い

note bestを作ってる。作り始めて気づいた。
あ、これって、本書くのと同じだなと。
ただ過去の記事をコピー&ペーストするだけではない。いまの流れの中で、自分の考えを確かめ、このままでいいのか、それとも書き改めたいのか。
なので、当初は軽い気持ちで始めたんだけど、相当負荷がかかってる。

関連で調べたり、勉強したりしてる。そんな中でびっくりしたのが、日本の人口減。
ざっくりと「毎年50万人減ってる」認識でいたんだけど、もっと多い。

総務省統計局2022年9月20日公表
総務省統計局2022年9月20日公表

今年4月時点で前年同月比66万2千人減だったのが、9月1日現在で81万人減。加速してるやん!

高齢化よりもっと深刻なのは、人口そのものが減ってるということだね。商人としては、これを「財布の減少」と読み替える。

あと、この2年間のパンデミックを経て、いろんな価値観が変わってきてる。
JOYWOWで言うなら、毎年夏と冬にやってたパーティ。
「なんか、パーティじゃないかも」という気分になってる。
あ。もちろん、みんなで集まるのはやりたいんだよ。でも違うスタイルがあっていいと。
もっと創造、クリエイションの色を濃くしたい。
その最初のトライが、来月末の琵琶湖むすび合宿。

環境が大きく変わるときこそ、見えないところで確実に新しい「欲しい!」の芽吹きがある。

たとえば、年内には1000店舗に達するであろう業務スーパー。子育ての現役世代って、いま、社会で一番可処分所得が厳しいと思う。もちろん、どんなものにも例外はあるけど、一般的に、統計的に言って。

そんなファミリーに、業務スーパーは「安さと量」で貢献してくれている。

安くするために懸命に研究開発を重ねている。

キャノーラ油が値上がり。戦争など、このご時世だから致し方ない。かといって、その原材料仕入れ分をそのまま売価に転嫁することはしたくない、というのが業務スーパーの姿勢だ。

売値は変えず、何とかならないか。

キャノーラ油の使用量を減らしてみよう・・・そうすると、コクがなくなる。試行錯誤している最中に、味の素から提案があった。その調味料はホタテ由来で、コクを補う働きが期待できるという。

見事商品化に成功した。価格そのまま、利益そのまま。

業務スーパーの「見えない社会への貢献」は、まだある。

何らかの理由で廃業、倒産の危機にある工場。そこの従業員や機械をそのまま丸ごと引き取って、活かす。

たとえば、宮城県の宮城製粉。

ここはもともと杏仁豆腐やおしるこを作っていたのが、経営不振に。
社員も生産設備もそのまま残す、という条件で業務スーパー(神戸物産)の傘下へ。
いまはPBブランドのカレー(大人の大盛カレー)を作る工場。

業務スーパーの人気商品

業務スーパー拡大と共に業績も上向きになった。
経営不振の旅館やホテルを再生する星のやの工場版だ。

社会貢献だよね?

環境が大きく変わるときこそ、見えないところで確実に新しい「欲しい!」の芽吹きがある。

芽吹きを発見するためには、根源的な問いをする必要がある。

オフィス家具メーカーとして、業界三位のオカムラは、テレワーク中心になってしまった「働き方の変化」に遭遇した。

オフィス家具が売れない。2020年490億売って100万円の利益。実質赤字だ。

「オフィスって、そもそも何をする場所だろう?」

この根源的な問いが、オカムラの新しい道を教えてくれた。

たとえば、ある企業が5フロア賃借していたのを、テレワークなど働き方が変わったことによって2フロア返したとする。そうなったとき、では残り3フロアをそのまま使うわけにはいかない。業務そのものを改革していかないと5が3へと単純にはならないのだ。

オカムラが提案する「ライトサイジング」(適切なサイズへ)は、空間そのものをゼロから考え直す。

そもそもいまのオフィスは、「処理」するためには要らない。そういうのはAIやテレワーク、または外注で済む。「創造」「イマジン」のためにある。

ならば「処理」のために用意していた机、椅子、会議室などをいったん白紙にして、ゼロから見直していく必要がある。

この、働き方コンサルティングによって、オカムラはオフィス家具を売る会社から、大きく転換でき、過去最高益を出すことができた。

ぼくも、今朝から根源的な問いを自問しつづけている。まだ、見つからない。

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