集客の戦略・戦術は、ここから始まる。
オリンピック観戦、チーム戦の解説で「さあ、みんなの気持ちを一つにして」なんていうのを聞くとイヤになる(笑)
精神論で勝てるわけないのだ。
バレー、ドイツ戦でそういうのを聞いて、やる気なくした(笑)
いやぼくがやる気なくしたところで戦うのは選手たちだから関係ないのだが、いまやスポーツはビジネスでもある。
もちろん「名誉」のためもある。とは言え、やはりお金を稼ぐ、という観点も必須だ。お金を稼ぐためには戦略と戦術がいる。
ドイツの選手、タトゥーしていて、「あれじゃアパホテルとかドーミーインに泊まれないなあ」とツッコミ入れてたんだけど強い。戦略も戦術もある。
観戦の面白さは戦略と戦術の実行を観る面白さにある。
映画『キングダム』第一作で、秦国の若き王エイ政(漢字書けない、吉沢亮)が親友・漂の死を嘆き悲しんでいる信(山崎賢人)に言う。
「俺たちは戦ってるんだ」
いや、「戦争してるんだ」だったかもしれないが、ともあれ、「戦い」に1ミリのミスも許されない。泣いてばかりでは使えない。
『キングダム』最新作では王騎将軍が極めて具体的な指示を出す。
「相手の軍勢は10倍。1人10人を討ちなさい。ケダモノになって。それを果たすまでは死ぬことを許しません」
さすが天下の大将軍。リーダーの命令はこうでなくては。しびれた。
今朝読んだThe Economist記事
在日米軍がさらにパワーアップする、理由は対中国への戦略。いざ台湾でコトが起こったときにフィリピン、オーストラリアが加勢してくれるかどうか。インドの戦略基地は日本から遠く7,500km東のハワイにある。
アメリカとしてはアジア版NATOを作りたいが・・・
記事を読みながら「戦いに1ミリのミスも許されない」を痛感した。
「さあ、みんなの心を一つにして」なんてのは、あかんのだ。
昨日「集客力」について書いたが、「集客力」も冷たい戦略と戦術で生まれる。
たとえばいまやってるビッグ・ウェンズデー。
東京は9月26日、大阪は10月30日、いずれも「まだ先」。
でも、収支は現時点でそろばん弾ける。
出ていくお金(会場費など)いくら
入ってくるお金(参加費)いくら
差し引きいくら
主催者3人だから3等分すると儲けはいくら
スプレッドシート、一発で出てくる。
これで「何人が損益分岐点集客人数」というのが出てくる。
集客で一番最初にやるべきは収支計算だ。
これで目標とする集客人数が出てくる。
面白いことに、商売センスのない人は、これをやらない。
「会場どこでする?」
「あ。いい雰囲気ですね。いいかも」
で終わる。
「何人かな」
「30人来てくれたらいいけど・・・まあ、20人ならオンの字か」
いい人たちである(毒)。
スプレッドシート収支やってみて、集客目標人数が出る。
30人としよう。
30人集まる根拠はどこにあるか。
講師の人気?
テーマの魅力度?
いずれも優先順位の上には来ない。
優先順位の一番は;
30人の10倍、コミュニティ(の人数)を持っているかどうか
告知して、届いて、さらにその日の予定が空いている確率はぼくのデータでは10%だ。つまり、10人に1人。
冷たいデータが教えてくれるのは、
あなたを支えてくれるコミュニティの人数が集客数を決める。
200人なら20人
500人なら50人
それ以上は非論理的であり、無理。
これはカフェでも言えることであり、チラシや看板や広告にいくら力入れてもムダ。
「そのカフェが好き」というコミュニティが来店希望数の10倍の人数あるかどうか。
集客の戦略・戦術は、ここから始まる。
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