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「太郎くん、今期何をやったのかね?」

先週いっぱい出張で、毎日緊張する重要な仕事だった。

出張から帰り、昨日土曜日は『ビジネスを育てる』読書会オンライン講義。

こちらも緊張を要する重要な仕事だ。

そして今日日曜。大きな仕事3本ある。

セミナースライドを2本作成しなければならない。

コピー塾、マーケティングZEN。
『ビジネスを育てる』翻訳。

何しろ新しく、かつ大きなプロジェクトが3本始まっているので平日はそれで潰れる。週末にやっておかないと。

フリーランスとして、ぼくが曲がりなりにも生き残っていられるのは、まじめだからだと思う。これ、ほんと。休まない。起きてる間はいつも仕事してる。

プラス、経営数字をしっかり押さえている。

たとえば、損益分岐点売上高はいくらか。カフェやってる人で、ここを間違った理解している人は意外に多い。

家賃、人件費、支払利息など「寝ていてもかかる」固定費が仮に100万としよう。
カフェの客単価、計算しやすいように1,000円とする。

1,000円売って、粗利600円残るとしよう。
100万の固定費を賄うためには600円で割って1,667人に売れてトントン。
月の営業日が25日として、1,667÷25=67人 一日67人来店すればいい。
営業時間を8時間とすると一時間に8人強来てくれたら損益分岐点。

というのは間違い。

カフェに限らずだけど、損益分岐点売上高は変動費で動く。わかりやすく言うと、ふくらむ

変動費というのは売上が増えたら増える、減ったら減る費用。材料費とか、To Go(お持ち帰り)で添えるスプーンとか包装材。本来であれば水道光熱費もそうだが、こちらは固定費にすることが多い。来店数が増えると変動費も増える。

損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)

変動費率がゼロであれば、損益分岐点売上高=固定費になるが、ゼロということはあり得ないので、仮に40%としよう。
1-0.4=0.6
小数点で表現される小数で割ると、分子の固定費がふくらむ。
たとえば固定費100万とすれば、1,000,000÷0.6=1,666,667円 → 666,667円よけいにかかる。
なので、損益分岐点来店数を計算する場合、1,666,667円を元に計算しなければならない。

さっきの前提で計算し直すと;
1,666,667円÷600円=2,778人 
さっきは1,667人だったから1,111人も違う!!
月の営業日25日として一日112人。営業時間8時間として一時間の間に14人来てくれてトントン。
さっきの計算では8人だったから6人違う。

数字の性質なんだ。(1-変動費率)でふくらむのは。

だからこれは火星でやろうと、ブエノスアイレスでやろうとパラレルワールドの渋谷でやっても同じ。数字の性質だから。

これだけの計算は、実際にカフェを始めなくてもできる。スマホの電卓で。

固定費は家賃と人件費と支払利息、リース料など、これも開店前にわかる。

開店して初めてわかるのは、来店数であり、こればかりはどうしようもない。天気にもよるし、交通機関が乱れたりすることもある。

で、あれば、開店前にここまでの数字的裏付けをしてからでも、決して遅くはない。

え? だってそれじゃ夢がない?

夢は寝て見よう(笑) お金、かかりません。

ZOOM、有料プランを契約しているのにも関わらず、画面右にアプリが表示されるようになった。一週間は無料とか何とか言うのだが、要するに商売っ気が強いのだ。気に入らん(笑)こういうことになるのは、ZOOMの社員評価基準のせいだと思う。

上司「太郎くん、今期何をやったのかね?」
太郎「はい、顧客単価を上げるため、アプリを導入、最初の一週間は無料プランにしました。たいてい一週間経っても解約忘れるので、単価上がります」
上司「太郎くん、君はなんて優秀なんだ!!」

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