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「氣」「血」「水」アプローチ

ぼくがマーケティング・コンサルタントとして独立した21年前、2000年当時、ビジネスといえばテクニックが溢れてた。ノウハウ本ばかりが書店で幅を利かせていて、そんな中、「商いの原点に帰ろう」といったぼくの本は小さい扱いしかしてもらえなかった。

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でも、ノウハウなんか、環境が変われば瞬時に使えなくなる。周囲にバナナしかなかったら「バナナのとり方」が売れるだろう。でも、バナナを取り尽くしたら「バナナのとり方」は意味なくなる。「あなたの会社が90日でバナナ長者になる!」と言われてもどうしようもない。

それより、商いのこころ、あり方を見つめ、自分はなぜこの商いをやるのか、誰に喜んでほしくて、誰の笑顔が見たくてやっているのか。つまりこころの部分。これに焦点を当てることなしには前に進めないはずなんだ。本来。だって商いって、逆風のほうが多く、そういうときに北極星として進む方向を教えてくれるのは自分の「外」ではなく「中」、こころしかないから。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。かんじんなことは、目に見えないんだよ」(星の王子さま)

漢方の「氣」「血」「水」アプローチを経営に取り入れようとしている。

商売人やビジネスパースンはついつい「血」つまりお金にばかり目が行く。数字は目に見えるからね。だから血を増やすことばかり考える。でもね。目に見えない「氣」と「水」ともバランスさせないと「血」そのものも増えないし、流れが循環しない。

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「氣」というのは、世界観や哲学、本人の上機嫌度合い。朝の通勤電車で上機嫌な人を見たことがない。みんな暗ーい顔してスマホ見てるか寝てる。そんな顔で会社行って、JOY+WOW+LOVE and FUNな商品を生み出せるはずがない・・・とコロナ前に思ってた。するとテレワークになった。意味あるんだよ。あの通勤電車が無意味だってことを教えてくれてるんだ。

氣はこころのあり様でもある。JOYWOWのビジョンは「ビジネスの世界にJOY+WOW+LOVE and FUNを循環させる」。「お金儲け」については一言も言ってない。言ってないけど、その方が結果的にお金儲け=血を増やし、巡りを良くすると信じてる。

「水」はどれだけ人を助けたか。会社の利益を倍にしたかったら戦略やマーケティングのミーティングをするのではなく、これまでの倍の人を助ける活動すればいい。こっちのほうが簡単だ。「助ける」というと、つい自分の商売周りで考えてしまいがちだけど、違う。

車で譲ってあげるとか、歩行者に優しい運転を心がけるとか、コンビニやスーパーレジ横にある支援箱に1円とか5円を入れるとか、朝エレベーターで一緒になった人と笑顔で(たとえマスク越しでも)挨拶しあうとか。

こういう「直接商売につながらない」話こそが大事だと思うので、ぼくは実践しています。

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