幸せな空間作り「空間デザイン科学」を伝える一級建築士 高原 美由紀さん
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幸せな空間作り「空間デザイン科学」を伝える一級建築士 高原 美由紀さん

今回は有限会社カサゴラコーポレーションの代表取締役を務め、一級建築士としてご活躍されている高原美由紀さんのお話を伺いました!

プロフィール
出身地:千葉県
活動地域:日本国内
経歴:空間デザイン歴25年、指導歴20年。
早稲田大学大学院人間科学研究科にて心理学、行動科学を研究。また、クライアントが本当に実現したい幸せを引き出すためコーチングを学び、日本に4人のみのトレーナー&コーチ認定を取得。
空間を変化させることで孤独感やストレスを解消し、子どもの成長や家族の絆づくりをサポートする「空間デザイン科学」を独自に体系化。
空間と心のストレスを同時に解決し、幸せな空間づくりを伝えている。

一級建築士
カラーコーディネーター講師
インテリアコーディネーター
ライフコーチ
Blair Singer Training Academy認定トレーナー&コーチ
などこの他にも様々な資格を保有している。

座右の銘:しあわせはいつもここから。

Q 今の夢は何ですか?

高原さん(以下高原) 誰もがいつもここにある愛と幸せを感じる世界を作ることです。
これまで、住まいに何らかのストレスを抱えていらっしゃる方のリフォームや家具購入のご相談を長年受けてきました。ストレスの原因は、経年変化以外に大きく二つなんです。
一つは、自分をよく知らずに家を購入したことです。住まいで本当に実現したいことが何かをちゃんと見ないまま、雑誌で見た憧れの家や規格化された間取りに合わせようとしても、住み手のニーズや行動パターンが合わずストレスになります。たとえば、一人になる居場所が欲しいのにオープンな空間であったり、楽にすっきり片付けたいのに、頑張らないと散らかってしまう間取りになっていたりします。そして、ストレスの原因は別の事にあると思われて、本質的な解決に至らないようなリフォームのご希望を持ってご相談に来られることが多いのです。
もう一つは、空間の影響を知らずに家を作ったことです。住まいは、住む人の心や体の健康や日々の行動習慣、家族関係に大きく影響します。家にいて孤独感、疎外感を感じてしまう間取りやストレスがたまる、よく眠れない、落ち着かないインテリアで暮らされて、知らず知らずのうちにストレスを蓄積していらっしゃいます。ただ、空間の影響は研究の歴史が浅い分野のため、まだ建築業界でもよく知られていないのが現状なんです。
1日の半分以上を過ごす住まいがストレスを感じる場であるのということが、とてももったいなくて。日々幸せを感じて暮らせる空間づくりを体系化して広めて行きたいんです。

Q この夢を叶えるための目標や計画はどういったものですか?

高原  現在、幸せな空間づくりの考え方「空間デザイン科学」をお伝えする講座を開催しています。実現したい幸せに気づき、物や人との関係を考え、自身の生き方や住まいに新たな意味づけと価値をもたらす気づきの場と、空間の影響について正しい知識を得る学びの場です。空間作りのプロセスを介して、住む人、デザインする人、供給する人の三者がともに幸せを実現できるプログラムを考えています。2030年には家を建てる人の半数以上が、この考え方を知っている社会を作ることを目標に活動しています。

記者  場を作ることにこだわる理由は何かありますか?

高原
  環境はやっぱり意志より強い。環境が変われば、顕在意識や潜在意識が変わります。意識が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。つまり、環境が変われば人生が変わりますよね。日々過ごす環境が、人生に最も大きく影響するからです。

Q この目標と計画を成り立たせる日々の実践活動はいかがですか?

高原 まず、自分の本質を見極める努力をしています。そして、感謝をして、人の幸せを願うこと。人の本質を理解し、知ろうとすること。自分と人を尊重することで、生き方や、人との関係のこうありたい!が見えてきます。住まいは、こうありたい!を形にして、幸せを支えるプラットフォームだと思うんです。

記者  プラットフォームとしての場を作りたいんですよね?

高原  そうですね。幸せな人生を応援するプラットフォームです。

記者  ご自分の本質を見極めるためにやっていることはどんなことですか?

高原  穴掘り(笑)。常に自分に穴を掘るように質問しているんです。これは本質か?本当はどうしたい?どうありたい?何が好き?とか。自分に質問をすることです。

記者 なるほど!

Q 今の夢を見るようになったきっかけは?

高原 実はそもそも幸せはここにあるんですよね。成功したら、何かができたら、何かを得たら幸せになるわけではなくて、すでに今ここに幸せがある。そして、「ここにある幸せ」に空間が大きく影響していることに気づいたことです。

記者  空間の影響に気づいたのはどう行った流れでしたか?

高原  一つは子供の頃の転居の経験です。元々、中学校の校舎の裏に建つ家に住んでいて、日中、陽が当たらず暗かったんです。家だけでなく、気持ちもどこか暗く重い空気を感じていました。その後、陽当たりの良い視界が開けた家に引っ越しました。すると、家族みんなの気持ちが明るくなって生き生きとしたと感じたんです。その時、「あー家によって人が生き生きするんだな、空間って人の気持ちに影響するんだな。」と思いました。
もう一つは、この仕事を始めて間もないころの経験です。マンションの全面改装のお仕事で、物が多くて片付かないから壁面収納が欲しいというご要望でした。お手持ちの物の寸法と量を全て把握して、物の住所を決め、完璧と思われる収納計画をしました。お引き渡しの際はとても喜んでくださいました。
そして1年後、どんな風に暮らされているかなと楽しみにお伺いすると、なんと、リフォームする前と同じようにダンボールや物が床に溢れていて、物のすき間に住んでいらっしゃいました。お客様は「ごめんなさい、ごめんなさい、片付けられなくてごめんなさい」って謝られて。リフォーム前は、片付かないのは片付ける所がないからという理由があったのに、収納ができたら片づけられないご自分を責めることになっていたのです。一体、何のためにこの家をリフォームしたんだろうと、ものすごいショックでした。
かっこ良いデザインや機能的な物を作るだけでは、人の幸せは作れないんだと痛感しました。その時にお客様の本当に実現したいことを引き出さずに、もう物は作らない!と決めました。その後は、どうしたら幸せな空間が作れるのか、深層のニーズが引き出せるのか、心理学を研究し始めて、ついに40代になって大学を受験して大学院を修了しました。

記者  なぜそこまで人の心、行動に関心があるのでしょうか?その背景にあるものは?

高原 一つには、さきほどのお客さまの影響はとても大きいです。そして、もともと美しいものは好きでしたが、高級車やお金より人に興味ありましたので、そういった素地はあったと思います。自分が求めているものが、物ではなく心だからでしょうか。何によって自分が満たされるか、気づいていたというか、感じていたというか。

記者  どうなったときに自分の心が満たされますか?

高原  今あることに感謝して今を生きている時です。もし、関わる方と心のキャッチボールができるなら、さらに嬉しいです。心が通じるとか、通じないとかって感覚でわかりますもんね。ひとりひとりが幸せを感じて今を生きていることが望む世界です。全体は巡り回っていて、どう生きても結局、周りから頂いているし、与えているので、その人がキラキラすることが一番全体が幸せになるのだと思います。

記者  全体のチューナーみたいなものを感じましたね。結局、部分の出会いだからこそ、全体の流れをみてらっしゃるなと。

高原  全ては実は完全と言いますか。そもそも全て「ある」というところから発想すると、幸せは自分の中にそもそもあるのだと思います。
自分が出来ることは限られていて、出来ることを100%やって手が及ばなくても、誰かが助けてくれるし補ってくれています。そういう全体のバランスの中で、自分がやることを粛々とやる。一人は全体から見れば小さな点ですが、全体を構成する大切な一部ですし、エネルギーの影響は無限大です。
世の中にある建物や物は、誰かが幸せを拡大しようと考え作ったもので、その原点は愛なんですよね。一つの点、愛から始まる場を、その人にとって本質的な環境にしたいんです。そもそもの自分に還る場です。今すでにある愛と幸せに気づき、感じて、可能性と幸せなエネルギ―が無限に拡大していく。そんな場創りをして行きたいですね。

記者  高原さん、どうもありがとうございました!  

高原美由紀さんの詳細情報についてはこちら↓↓
http://casagora.net/


編集後記
インタビューを担当した森と高橋と口野です。愛から始まり、愛に戻るというようなそもそもの自分に還ろうよというメッセージを感じました。


この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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