2021.12.29 今日、会社を去る人の雑記。

「社会人1年目の会社は、心のふるさとだと思う。」

こんなコピーをどこかで見た。


社会人1年目どころか、
学生時代からお世話になっている僕にとって、
この居場所は、まさに学校であり、
ふるさとだったと思う。

ビジネスレザーファクトリー株式会社



2021年12月29日。
ふるさとを卒業する。



大学の先輩から、
「国際協力をビジネスで行う会社があるよ」
と広島空港店オープンのアルバイトを紹介してもらったことが
出会いのきっかけだった。


3年間、アルバイトとして働いたあと、
大学を卒業し、就職をした。
(経緯は、こちら↓です。)
2020年 新入社員紹介Vol.3 『教師を志した僕は、アルバイト先に就職した』


入社後は、

法人様担当として大口注文の対応をしたり、
Amazonや楽天でのサイトを運営したり、
父の日企画で深夜まで出荷作業をしたり、
企業に出向いて販売を行ったり、
時にはカスタマーセンターで電話対応をしたりもした。


そりゃもう、濃すぎるくらいの日々で、
「え、この出来事ぜんぶ1年半のうちに起きたの!?」
なんて思う、笑


常に一歩以上先へ行く先輩たちと同期に刺激をもらいながら、
吸収して、吸収して、吸収する毎日だった。


そんな中、
結果的に最後の担当となった販促企画担当で、
コピーライターという職業に出会った。

マーケティングに基づき、とても論理的。
そして、多くの人に勇気と発見を与えてくれる。

一瞬にして、コピーライターという仕事の魅力にとりつかれた。



それからは、
同じ職場の仲間に迷惑をかけ続けてしまった。



コピーライターを目指すという情熱に心が動いてしまっている中で、
この仕事を続けるのはどうなのか。

勝手にきまずくなって、
みんながいるオフィスに行きたくないななんて思ったときもあった。


顔が見られなかったから。



それでも、
原口さんをはじめ、会社のみんなは
ずっとずっと僕に向き合って話を聞いてくれた。

自分自身と向きあう、手伝いをしてくれた。

甘ちゃんだったのは重々承知だ。



心はゆれにゆれて、感情はジェットコースターみたいに上下する日々。

自分の声に耳を澄ませて
感情と向き合って、みんなに迷惑をかけて
そりゃもう、
それは心がすり減るようなことだけど、
その時間は、決して無駄にしてはいけないと思った。


人生は1回きり。


散々こすられてきた言葉。
その意味がちゃんと理解できたのもこの期間だった。




散々、甘えさせてもらったあげく
会社をやめる決意をした。


「明日やめます」
と原口さんに突然宣言したのが、8月。
コピーライターとして働くビジョンを描くまで、
気づいたら、3ヶ月もたっていた。

会社のみんなは、ずっと応援し続けてくれていた。


もし、あの時の僕みたいな人が、
これを読んでいるとしたら伝えたいことがある。
とんでもなく生意気だなあと思いながら。


たくさん悩んでいいと思う。
たくさん考えていいと思う。
たくさん時間をかけていいと思う。

周りの人を大切に思うのと同じくらい、
自分を大切に思うことは大事なことだから。

自分の幸せの延長線上に、
誰かの幸せがあったっていいよ。って。


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僕は、自分の心が動いて、
あ、わくわくするぞ!って思ったら
素直にその感情に従ってみたい。


とても刹那的な生き方かもしれないけれど、
そうやって瞬間瞬間にわくわくしながら
生きていく。

今までもそうだったように、
コピーライターになるという決断もそうだ。

言葉に励まされて、ここまできた僕は、
言葉の持つ可能性を信じている。


新しい道へ進むという決断は
自分のものであり、
その責任の所在はどこにも依拠しない。

でも、
たしかなことは、

一人だったら、
今の自分にはたどり着けなかったし、
こんなにも心が沸き立つ未来も
きっと描けなかったということ。


今の自分は、みんなからもらった
勇気、笑い、優しさ、知恵、情熱、愛の集合体で、
そんな、たくさんのみんなに囲まれていた自分は本当に幸せ者だった。


油断したら忘れてしまいそうな、
今までに出会った感謝を
ぜんぶ、ずっと覚えていられるとしたら。


そんなこと、できっこないのだけど。


きっと、すでに忘れてしまった感謝の気持ちもあるんだろうな。


だから、
覚えていられる今のうちに。
感じていられる今のうちに。
伝えておくことが大事なんだろう。


ビジネスレザーファクトリー。
ボーダレスジャパン。
優しさと本気に満ち溢れた場所。

たかい志と情熱をたぎらせる先輩たちには、尊敬しかなかった。

不器用ながらも真っ直ぐに突き進んでいく同期たちは、
たくさんの刺激をくれたし、かっこよかった。

ひたむきな後輩たちは、良い意味での焦りをもたらしてくれた。

表に見える仕事はわずかで、
それを支えている人たちがたくさんいると知った。

自分以外の人たちのことを、
これまでかと思いやることができる人たちが
こんなにもたくさんいると気づけた。

社会課題を解決するためのキラキラした表面と一筋縄ではいかない道のりを学んだ。



今日、ビジネスレザーファクトリー、ボーダレスジャパンという船から
僕は一旦降りる。

それでも、
生まれた時よりもよい社会をつくる
という目指す場所は
ずっと同じなんだ。



この場所で過ごした4年と5ヶ月ちょっと。


ああ、ほんとうに楽しかった。

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