きざはし

「きざはし(階)」は、神社の本殿などの階段を指す言葉で、人と神という異なるレベルの橋渡…

きざはし

「きざはし(階)」は、神社の本殿などの階段を指す言葉で、人と神という異なるレベルの橋渡しを表します。きざはしでは、個人にはコーチングやキャリアコンサルティング、公開講座など、企業などには経営・人事分野を中心としたコンサルティングや組織開発などのコンテンツを開発し提供していきます。

マガジン

  • きざはしコラム

    先の見えない時代を見据える、“きざはしのまなざし”  代表の吉田善実が日々感じたこと、新たなアイデアやチャレンジ、そして人事やキャリアを中心にした世の中の動向などを、オリジナルな視点で綴っていきます。ご期待ください!

  • きざはしケース

    先の見えない時代を進む、“きざはしのあしあと” きざはしおよび代表の吉田善実がクライアント企業様と取り組んできた様々なアイデアやチャレンジの中から、選りすぐりのトピックスをご紹介していきます。

最近の記事

日本の企業組織に走る二つの断層

日頃企業の方々と接している中で、ここ最近、一つの企業の枠に留まらない、日本の多くの企業に共通する非常に大きな問題が見えてきました。それは、「企業内には今、二つの断層が走っている」ということです。 見ろ-くれ断層一つ目の断層は、名付けて「見ろ-くれ断層」です。今の40歳代後半より上の世代の部下・後輩育成は、「見て覚えろ」というスタイルです。これは、この人たちが若手だったころに、そのようにして教えられてきたからです。 一方で今の若手の学び方は、「答えを教えてくれ」というスタイル

    • アナログゲームを用いた企業向け研修・組織開発セミナーを開催しました

      2024年5月15日、アナログゲーム療育アドバイザーの松本太一氏をお招きし、大阪で「アナログゲームを用いた企業向け研修・組織開発セミナー」を開催しました。 これまでの日本の育成方法これまでの日本の組織の成功パターンは、知識と経験が豊富な上位者が正解を決め、部下がそれを効率よく実現するというものでした。このパターンでは、部下が「いかに効率よく実現するか」がポイントで、そのためには部下全員が同じ考えや能力を持つほうが効率的でした。これを実現するためには、部下一人ひとりの考え方や

      • 他者とのより良い関係を作るために必要なこと

        同僚や家族、近所の方などと話をしたときにどのように伝わったか確認していますか? 確認しないのは 、相手が理解したと思っているからですよね。 しかし、人が100%(=完全に)意思疎通できることはありません。 人は持って生まれた遺伝子、育った環境、接してきた人が違うため、同じ体験をしてもそこから得る経験、感情、学びなど、意味付けが一人ひとり違います。 この意味づけの違いのもととなるものを「性格」といいます。 他者とより良い関係を作るためには、「性格」のちがいと、そのちがいがもた

        • 多様性が理解される時代に必要なこと

          最近「多様性」「ダイバーシティ」という言葉をよく見聞きするようになりました。その意味は、企業などの組織においては「個人の属性にかかわらず、さまざまな人々が自分の個性を生かして活躍できること」と理解されています。 しかし、日本でこの理解が一般的になってきたのは、2018年に経済産業省が「ダイバーシティ2.0」を提唱して以降のごく最近のことです。2010年頃、まだ私が企業の人事の責任者をしていて、私は「個性を生かした活躍」をダイバーシティとしていましたが、多くの企業では「女性活躍

        日本の企業組織に走る二つの断層

        マガジン

        • きざはしコラム
          6本
        • きざはしケース
          0本

        記事

          どの会社でも通用するスキル?

          某転職支援サービスのテレビコマーシャルで、「どの会社でも通用するスキルがないとな。」というセリフがありました。はたして、「どの会社でも通用するスキル」はあるのか?、あるとすれば、それは何なのでしょうか? このテレビコマーシャルの「どの会社でも」が、同じ業界の会社なのか、日本の会社なのか、世の中すべての会社なのか、どの範囲を指しているかはわかりません。 範囲によって多少変わりますが、「どの会社でも通用するスキル」となると、コミュニケーション能力や、社会人の基礎的な知識・能力な

          どの会社でも通用するスキル?

          仕事帰りの飲み会の効用

          私が若かったころは、仕事帰りによく上司や先輩、同期どうしで飲みに行っていました。仕事がうまくいった話をしては先輩から「調子に乗るな」とたしなめられたり、失敗した話をしては「大したことない」とはげまされたりしました。今となってはなつかしい思い出です。 仕事帰りに飲みに行って仕事の話をすること仕事帰りに「飲みに行って仕事の話をする」ことについてはさまざまな意見が言われていますが、私は、キャリアという観点で見てみると、ある重要な役割を果たしていたと考えています。 人は、体験したこ

          仕事帰りの飲み会の効用